世界の中心で、愛をさけぶ
セカチューの謎

"MYSTERY" OF SEKACHU-.  

Q13. 亜紀は何のために死んだの?


10話。「私、何のために死ぬんでしょうか…」と、見舞いに訪れた谷田部に聞いた亜紀。
まだ17歳の若さで難病に冒された亜紀の、率直な疑問です。

そして亜紀はその答えをアボリジニの世界観に求めました。「すべてには理由がある」や「再生」です。
生命は死んでいくことが宿命、そしてそれは再生するために、というのが、1話で読んだ弔辞や7話で真島に送った詩の要旨でした。
最後の願いとしてウルルに行きたがったのも「再生」を信じたかったのかもしれません。

ではアボリジニの世界観が亜紀を救ったのか?というと最終的には違うはずです。
亜紀は空港で「ここ、天国だもん。好きよ、サクちゃん…」と言い残して意識を失いました。
”サクちゃんに愛された私は幸せだった”
そう納得して息を引き取ったのではないでしょうか…。

当サイトBBSの投稿より。

どんな言葉も、嘘になるような気がする。
それでも、嘘をついてあげたいなぁ。
亜紀:「なんのために死ぬの?」
自分:「・・・・。」
その立場にならないと、わからない。
(pHさん)

救いはあって欲しいなあ。若くして病気で亡くなるのでも、一瞬の事故で亡くなるのでも、その直前の瞬間には、本人だけにでも”ああ、そうだったのか” と答えが示されるような。
亜紀が"ここが天国・・・”のように言っていたシーンが印象的でした。 ”瞬間の中に永遠がある”というようなことを信じたいです。 (Capriさん)

「事態を受け入れるにはそれなりの理由付けが必要」。これは,本人にとっても,周りの人にとっても同じでしょう。
空港で倒れた時,亜紀は一見「来世」を否定するような言い方をしながらも,その根拠として「ここが天国」と呟いていますが,そのメッセージをサクはどう受け取ったでしょうか。
(にわかマニアさん)

亜紀の「何のために死ぬのか」の問いに対して、谷田部先生は「廣瀬亜紀はどんな風に生きてきた?」のように答えています。
それで亜紀は自分の生き様、自分はどういう人間だったか思い直したのだと思います。
その結果とった行動は、サクを突き飛ばして自分ひとりで青い空を見に行く。
自分は病気などには負けず、最後まで自分の生きたい様に生きるのだという決意。そして、サクに迷惑はかけられないというサクに対する愛情。
廣瀬亜紀は負けず嫌いで、サクが大好き、という想いが純化された亜紀の最期の行動だと思います。 (TAKさん)

死ぬ意味は人生を精一杯生きるためにあるんだと思います。
もし人に「死」がなかったら皆さんは人生を精一杯生きられますか?
僕には終わることのない人生を精一杯生き続けることは無理だろうと思います。
人はいつどこで死ぬかわかりません。
だから亜紀に特別な意味をつける必要はないと思います。
亜紀が死んでしまうことよりも、亜紀が精一杯生きたことに意味があるんだとおもいます。
普段ダラダラ生きている僕はそう思いました。
(高1のモスモスさん)

2004/10/03




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