世界の中心で、愛をさけぶ
セカチューの謎

"MYSTERY" OF SEKACHU-.  

Q18. 10話:「助けてください」の謎


10話。空港でついに意識を失ってしまった亜紀。サクはどうすることもできずに「助けてください…」という悲痛な叫びを上げる。 このドラマのハイライトとも言える重要なシーンです。
映画版の「絶叫」に対してドラマ版は「声にならないような叫び」でしたが、サクは何に対して祈ったのでしょう?

当サイトBBSの投稿より

サクは夢島で自分の(幸せの)プラス分をアキに回してもらうように神様に祈ってましたよね。
でも現実には今、自分の腕の中でアキは息絶えようとしている。
自分のプラス分を今すぐ全部アキに回して、せめてウルルの空を見るまでアキの命を助けてくださいって神様に祈ったのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
(はたぼうさん)

助けて欲しくて言ってることではなくて、「全てのことが遅いのだ、全てを無くしてしまうのだ」という気持ちから、自分には何もできることがなくなってしまい、「自分が無力だ。何もしてやれない。暗闇に紛れ込んでしまった。もう動けない(走れない)」といった心の声が「助けてください」になったんだと思います。 (さくだろうさん)

朔は自らの手の中で亜紀が「天国」を口にして目を閉じた時、彼は今までなんとか否定してきた亜紀の「死というもの」を初めて自らの感覚として意識してしまった・・。
「助けてください!」は、亜紀亡き後のこれからの自分自身を助けてください、という声にならない悲痛な叫びであったとも思います。
彼があの後も亜紀を背負ってゲートに向っていく姿はどこか「心中」の匂いもします。 亜紀と共に自分も死ぬつもりでウルルに向ったというのは言いすぎでしょうか?
(大林達明さん)

重病人を連れ出す無謀を冒してまで,ぎりぎりまで「自分」が「自分」であることを追求したい,その「証」を示したいという亜紀の究極の選択を尊重し,支えてきたサクにとって,2人の最後の希望まで奪わないでくださいと願わずにはいられなかったのではないでしょうか。

サクにとっての「世界」とは亜紀のいる「世界」ですから,それが崩れ去ろうとしている時に,自分はいかに無力であるかという悲痛な叫びが「助けてください」であったということは,多少の温度差があるにせよ,大筋で大方の皆さんの一致できるところではないでしょうか。
(にわかマニアさん)

具体的な解釈は難しいですが、亜紀を失うことの哀しみ、過酷な運命に対するやるせなさ、もうどうすることもできないという嘆き……それらが「助けてください」という一言に凝縮されていたことは確かです。 誰かに助けて欲しいというよりも、何かを発せざるをえなかった魂の叫び。

いずれにしてもこのシーンを見れば何かを感じずにはいられないので、素直に心で感じるべきシーンかもしれません。


2004/10/26




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