いま、会いにゆきます

第9話「あと一日」あらすじ - ドラマ いま、会いにゆきます

#09 STORY.
オンエアを見ながら個人的に書いたあらすじです

(澪) 小さな疑問や不安を抱えて
私は再び、記憶探しの旅に出ました
でもあなたに抱きしめられた私は、ただ幸せで
巧さん、あなたを愛しています…


物置で偶然一冊の絵本が目に入った澪(ミムラ)。
手にとって開いてみる。

[澪の絵本]

アーカイブ星はね
地球で命を落とした人たちが暮らす、思い出の星なの

佑司のママはアーカイブ星に旅に出たの
でも泣かないで
雨の季節になったら
ゆうじのところにもどってくるからね

それから1年がたちました
約束通り、ママは雨の季節にもどってきます

* * * * *

雨の季節は終わります
ママは青空とともに
アーカイブ星に帰っていったのでした

絵本には亡くなった澪が雨の季節に帰ってくること、そして雨の季節が終わったらまた去っていくことが書かれていた。
さらに、森の宝物についても。

ゆうじとママは、森にたからものを探しにいきます
ゆうじが見つけた箱の中には
お星さまのかけらや、お月さまのおとしものが入っていました

内容をよく理解できないまま読んでいた澪。
佑司が学校から帰ってくると絵本を隠し、森の宝物について聞く。

(澪) 森の宝物って何のことだかわかる?
(佑司) ママ思い出したの?
え?
タイムカプセルだよ
ママと僕で、森に埋めたんだ
たっくんには内緒で


佑司は澪を連れて森の奥の廃工場に行き、レンガで隠しておいたタイムカプセルを取り出す。

家に持って帰り、箱を開けると佑司が集めたビー玉などが入っていた。さらに箱の奥には袋に入った一冊の日記帳が…。

佑司が遊びに行った後、澪は一人で日記帳を開いて見てみる。それは澪が亡くなる直前まで書き続けられた日記帳だった。

[澪の日記帳]

5月22日
佑司のために、絵本を描いた
私が死んでしまった後、どうか二人が悲しみを乗り越えて
強く生きていってくれますように

* * * * *

6月9日
さよなら、巧さん
さよなら、佑司

自分はすでに死んでいることを知り愕然とする澪。
そして雨の季節が終わったら去らなければならないことも…。

呆然としたまま、数年前に撮られた結婚式やクリスマスパーティーのビデオを見返す澪。

そこに巧(成宮寛貴)が帰ってくると、澪は動揺を隠していつもと同じようにふるまう。絵本は物置の元あった場所に戻した。


夜。布団の中で、二人のかつての恋の続きを聞かせて欲しいと澪。
巧は話し始める。

*   *   *   *   *   回想シーン   *   *   *   *   *

(巧) 君と別れてしまった後、僕は何とか一人でやっていこうともがいていたんだ
だけど病気という爆弾を抱えながらの仕事は、どれも長続きしなくて
辛い毎日の中で、僕は君のことばかり考えていた

君はそれからも何回か手紙をくれたけど、僕は返事を出さなかった
そのうち手紙は2週間に一度になり、1ヶ月に一度になって、ついに来なくなった
だけどある日、突然君が僕を訪ねて来たんだ


大学生になった君はますます綺麗になっていて
僕は何がなんだかわからなくなってしまった
自分がどんなに君に会いたかったのか、僕は思い知らされた
君をそのまま抱きしめてしまいたかった
でも……


工場まで訪ねて来た澪は、巧に声をかけるが…。

(澪) 秋穂くん…
(巧) この町から引っ越すかもしれないんだ
そうなの?
うん、たぶんね
いろいろ計画があるんだ、忙しくて
だから君と付き合っている暇はないんだ
秋穂くん
またいつか会えるといいね、同窓会とか
お互い結婚してたりして…
幸せになってね
私の…
さぁ、仕事に戻らないと

せっかく会いに来た澪を冷たく突き放した巧。
それは病気を抱える自分の人生に澪を付き合わせたくないという思いからだった。

それでも澪への想いを抑えきれず、澪が工場を去った後に走って追いかける巧。 澪はうつむいたままバスに乗り込んでいく。 そのバスを巧は走って追いかけるが、とても追いつくことができない。

*   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *   *

(巧) せっかく君が来てくれたのに、悲しい思いをさせてしまった
(澪) ……
どうしたの?
ううん
眠くなってきちゃった
おやすみなさい
おやすみ…

澪の目には涙が溢れていた…。


翌日。巧の図書館の近くを通りかかった澪の母・涼子(三田佳子)。巧は涼子を見つけると挨拶をするが、涼子は無表情で去っていく。

休み時間、巧は同僚の万里子(岡本綾)に「涼子先生を怒らしてしまって」と説明する。 澪が帰ってきたことを話したが、信じてもらえなかったのだ。

「澪と涼子先生を会わせてみたらどうかな」と万里子。 しかし巧は「澪がいなくなるとわかっているのに、会わせるのはやっぱり残酷な気がして」と。 雨の季節の終わりと共に澪が帰ってしまうことを万里子は初めて知る。


一方、真実を知った澪はひとり悩んでいたが、気分を入れ替えて、自分がいなくなった後にも困らないように、佑司に家事を教え始める。 拭き掃除の仕方、洗濯物のたたみ方、目玉焼きの作り方など。

さらに澪は、夏にも関わらず明日クリスマスパーティーをしようと言い始める。 不審に思った巧が理由を聞くと、「楽しいことは何回やってもいいじゃない」と澪。


翌日。菊池夫婦のケーキ店を訪れた澪。 今夜のパーティー用のケーキを買った後、来年以降のバースデーケーキの予約を頼もうとする。

(澪) あの、バースデーケーキの予約ってできますか?
(俊輔) もちろん、今度は誰の?
佑司の…
え、佑司はこの間お誕生日終わったばかりでしょう?
来年の分を
できれば、佑司が二十歳になるまで毎年
ええ?
ダメですか?
ダメじゃないけど、どうして?
…うっかり、忘れてしまったら困るので
……
わかりました
佑司が二十歳までって言ったら…
(あすか) 13年くらい
はい
イチゴののっていないケーキを
あと、このカードを毎年添えてもらえますか?
了解
ありがとうございます
なんの

店主の俊輔は少し違和感を感じながらも、笑顔で予約を受け付ける。


尚美(余貴美子)の診療所。 佑司に家事を教えたりパーティーを開こうとするなど、最近の澪の様子がおかしいので、「澪は何か気づいてるかもしれません」と尚美に不安を打ち明ける巧。

(巧) なんだかやれることは全部やっておこうみたいな、そういう感じで
もし澪が気づいていたら、どうしたらいいのか…
(尚美) 私ね、妹がいたのよ
ずいぶん前に亡くなってしまったんだけど
私、小さい頃から医者になりたくてすごく勉強したの
ストレートで合格して、卒業後は大学病院で、エリートコースに乗ったと思って有頂天だった
だけどね、突然、妹が倒れてしまったの
医者のくせに全然気がついてやれなかった、自分のことに夢中で

なのにあの子笑ってばかりで、死にかけてるくせに
「いいお医者さんになってね、お姉ちゃんならなれるよ」って
あの子が亡くなってから、私も大学病院を辞めた
もっとゆっくり、人と病気に向き合おうかと思って…

巧くんが、澪さんを幸せにしてあげられなかったって言うの聞く度に、自分のこと言われてるみたいだった
あなたの苦しみを否定するわけじゃないのよ
でもね、もし妹が澪さんみたいにほんの少しでも帰ってきてくれるなら、私してあげたいことが山のようにある
貴重な日々を、悲しみに浸って費やすのはもったいないと思うよ
巧くん、澪さんが気づいても気づいてなくても、あなたがしてあげることは一緒なんじゃないかな



その頃、万里子(岡本綾)は秋穂家を訪れていた。澪が電話をして呼んだのだ。
「ごめんなさい急に」と言いながら万里子にお茶を出す澪。そして話を切り出す。

(澪) 私は、ここにいないはずなんでしょう?
(万里子) 知ってたの
やっぱり、そうだったんですね
ごめんなさい
こちらこそ、驚かせてごめんなさい
私が気づいてるってこと、巧さんはまだ知らないんです、言えなくて…
澪…大丈夫?
お願いがあるんです
私、きっともうすぐ、いなくなるんです
だから私がいなくなった後、巧さんと佑司のこと、あなたにお願いしたいんです
私、二人のことが心配で…
佑司はまだ小さいし、巧さんもああいう身体だから
澪…
お願いできますか?
……
お願いします
ねえ、澪
ごめんなさい…
え?
私…やっぱり…そんな立派な人じゃない
他の人にお願いなんかしたくないんです
本当は、私が二人のそばにいたい
巧さんの隣に、他の人がいるなんて耐えられない…


泣き崩れて言葉が続かない澪。

澪、大丈夫だよ
秋穂くんが、澪以外の人を好きになるなんてありえない
秋穂くんのことを幸せにできるのは、澪だけだよ


万里子は澪を抱き支える。

ごめんなさい泣いてしまって
ううん
でも、話せて良かったです
ありがとう


万里子は別れ際に、巧と涼子先生に気持ちの行き違いがあり、関係が上手くいっていないことを報告する。

ありがとう、いろいろ考えてくれて
当たり前、私たちは親友なんだから
……
また澪に会えると思わなかった
ありがとう、もどってきてくれて…


二人は微笑んで別れる…。


夜。予定通り、秋穂家ではクリスマスパーティーが開かれる。巧がサンタの衣装を着て登場し、佑司に昆虫図鑑をプレゼントする。 佑司も自分で描いた家族の絵を二人にプレゼントする。

夕食の後、クリスマスケーキを食べる。くるくるダンスを踊ったり、写真を撮ったりして、笑顔でパーティーを楽しむ三人は幸せに満ちていた。

パーティーが終わり、佑司は先に眠りにつく。後片付けをする巧と澪。 巧が衣装や飾付けをしまいに物置に行くと、絵本が気になって手に取る。そして澪との別れを実感してひとり涙を流すのだった。

その様子を陰から見ていた澪は、部屋に戻ってきた巧に話しかける。

(澪) ごめんね、巧さん
(巧) …なにが?
もう、一人で苦しまなくてもいいから
ん?
私、絵本を見たの
……

突然の告白に巧は言葉を失う…。
外は雨が降り続けていた。




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