いま、会いにゆきます

「いま、会いにゆきます」原作・映画・コミックの比較

COMPARE.
原作・映画・ドラマ・コミックの、ストーリー展開・設定を比較してみました。
全体的な流れは同じですが、それぞれの状況や設定は微妙に異なります。

9/18up ドラマ版を追加

↓ネタバレありなので見たことがある人向けです。

内容 原作(小説)
原作
映画
映画
ドラマ
ドラマ
コミック
コミック
ストーリー展開の比較
巧と澪の出会い 高1の春
以降3年間同じクラス
(p.83)
高2の春
以降2年間同じクラス
中3の春
同じクラス
大学1年の春
(同じ大学)
銀色のメタルフレームの眼鏡をかけていた真面目で奥手な澪。そんな澪に惹かれた巧。
澪も密かに巧を想っていた。席はいつも隣か後ろ。これらは原作&映画に共通。
コミックでは大学の授業中、巧が描いていた似顔絵をきっかけに知り合う。
高校卒業後、先に連絡したのは…
卒業してから1ヶ月ほどして「あなたのシャーペン預かってます。どうしましょう?」という短い手紙が届く
(p.137)

卒業後、初の夏休みに電話をかけるが話すことができない。冬休みにようやく電話で会う約束を取り付ける。

中学卒業後、高1の夏休みに電話をかける。
-
巧のシャーペン 記念の大事なもの 会うための口実 会うための口実 -
卒業式の日、巧のシャーペンが澪のサイン帳に挟まれたままになっていた。
そのシャーペンを返してもらうため、再会することになった二人。
シャーペンは原作では記念の大事なものだったが、映画では澪に会うための口実になり、
巧の澪への想いがより強調されている。
二人の初デート 大学1年の夏休み
(9月7日)
高校卒業から約半年後
(p.138)
大学1年の冬休み
高校卒業から約9ヶ月後
高校1年の冬休み
中学卒業から約9ヶ月後
「当たり前のように同じ時間を過ごした」ので明確な初デートはない
初デート場所 お互いの家の中間にある
ターミナル駅のコンコース
でシャーペンを返した後、喫茶店へ(p.138)
競技場
でシャーペンを返した後、
喫茶店へ
駅のホーム
再会したのは夏祭り会場だが、初デートは駅のホーム
-
出会ってから初デートまでの期間 3年半 2年半 1年半 -
出会ってから数年を経ての初デートは、巧・澪ともに異性との初めてのデートだった。
不器用でもピュアな愛情が感じられる印象的なシーン。
巧が病気になるまでのデート回数 2回 1回 1回 -
原作では大学1年の夏休みと冬休みに2回デートしている。
原作では2回目のデートの帰りに、電車を待つ間コートのポケットの中で手を繋いだ二人。
映画のデートは1回だけで、原作の2度のデートを合わせたような感じになっている。
巧が病気になってからは… 病気のことを澪に隠す。
大学2年の夏・3度目のデートの時、巧はわざとそっけない態度を見せる (p.191)
病気のことを澪に隠す。
大学をやめて、静かに澪の前からいなくなろうとする
病気のことを澪に隠す。
高校を中退して、静かに澪の前からいなくなろうとする
澪の負担になることを恐れ、澪から遠ざかる。スクーターに乗って小さな旅に出る
療養中の巧のバイト先 コンビニ 修理工場 部品工場 -
バイト先で別れた後の巧の行動 スクーターに乗って海岸線を周る旅に出る (p.209) 苦手なバスに乗り東京の澪の大学まで会いに行くが、
彼氏らしき人がいたので会わずに帰る
バスで帰る澪を走って追いかけるが、追いつかない。工場での仕事を辞める。 -
原作・映画ともに大学2年の春に発病した巧。
原作では3度目のデートがあるなど少しづつ離れていく過程が描かれるが、
映画では1度も会うことなく巧は澪の前からいなくなろうとする。
心配した澪が巧のバイト先(コンビニ・修理工場)に会いに来るのは同じ。
澪がタイムスリップすることになる契機 6月の雨の日、仕事帰りに自転車に乗っていて車にはねられる (p.356) 大学まで会いに来た巧を追いかけて、車にはねられる 巧の工場まで会いに来た澪。帰り際、澪を追いかける巧を追いかけて、バイクにはねられる バイト帰りに階段を踏み外し、頭を打つ
いずれも、巧が病気の件で澪から遠ざかっていた時期の出来事です。
原作とコミックでは日常の中の出来事ですが、
映画では巧を追いかけて…という、よりドラマチックな設定になっています。
その後、澪からの連絡 旅行中、澪が巧の家に連絡。巧が旅先から澪に電話する (p.210) 巧が家にいる時、突然澪から電話がかかってくる
(旅には出ていない)
連絡はなく、偶然(?)ひまわり畑で再会 旅行中、澪が巧の家に連絡。巧が旅先から澪に電話する(原作とほぼ同じ)
タイムスリップして6週間の奇蹟から還ってきた後の、澪の行動。
結婚を誓うことになる再会場所 標高700mの湖畔の街での花火大会 (p.213) ひまわり畑
(再会日は7月23日)
ひまわり畑
二人にとっての最大の幸福と言えるので、いずれも物語の肝となる印象的な場所ですね。
以下は6週間の奇蹟での出来事
澪が現れた場所… 工場跡地のドアの前 工場跡地のドアの前 工場跡地のドアの前
澪が自分の運命を知ったのは… 巧が書いた小説
(p.279)
かつて自分が書き残した
澪の日記帳
かつて自分が書き残した
澪の日記帳
巧から直接話を聞く
澪が帰る前にしたこと… ・巧の病気を研究して
ハーブオイルを調達
(p.292)
・佑司に家事のノウハウ
(料理・洗濯)を教える
(p.298)
・佑司に家事(目玉焼きの作り方・洗濯の干し方・靴みがき)を教える
・庭にひまわりの種を植える
・佑司の誕生日ケーキを
12年分予約する
・佑司に家事(掃除・洗濯のたたみ方・目玉焼きの作り方)を教える
・佑司の誕生日ケーキを13年分予約する
・佑司にハンバーグの作り方を教える
・巧に家事(料理・洗濯・掃除)を教える
澪が帰る日の前日は… 特に何かの記念日ではない 佑司の誕生日
(正確には1週間前)
クリスマスパーティー の誕生日
巧が澪の真実を知ったのは… ノンブル先生に
預けられていた澪の手紙
ブリキの箱に入っていた
澪の日記帳
澪の母・涼子から受け取った
澪の日記帳
義父に預けられていた
澪のノート
設定など
巧の年齢 29歳 29歳 25歳 30歳
澪の年齢 巧と同年齢(生きていれば巧と同じ歳)
澪タイムスリップ時の年齢 21歳
(社会人1年)
20歳
(大学2年)
19歳
(大学1年)
19歳
(大学1年)
佑司の年齢 6歳
(小学1年)
6→7歳
(小学1年)
6→7歳
(小学1年)
8歳
澪の誕生日 1月18日
(p.104)
(不明) (不明) (不明)
佑司の誕生日 (不明) 7月27日
(カレンダーに印)
6月16日
(澪の命日でもある)
(不明)
巧のよき理解者となる人物 ノンブル先生
(公園によくいる元教諭の老人)
野口医師
(小日向文世)
尚美先生
(主治医)
など
巧の義父
(澪の父)
佑司が好きなor大切にしている絵本 モモ
ミヒャエル・エンデ
「モモ」
(p.14)
絵本「おぼえていてね アーカイブ星ものがたり」
澪が遺した絵本
「おぼえていてね アーカイブ星ものがたり」

アーカイブ星についてや、雨の季節に帰ってくることなどが描かれている
絵本「わすれないから」
澪が遺した絵本
「わすれないから」

アーカイブ星についてや、雨の季節に帰ってくることなどが描かれている
→内容は公式サイト掲載
(特になし)
内容 原作(小説) 映画 ドラマ コミック

全体的な流れは同じでも、それぞれの設定はけっこう違いますね。 その中でも巧の病気の後の再会場所(花火大会・ひまわり畑・海)が違うのは、それぞれの作品の重要な個性になっていると思いました。ノンブル先生など、巧の理解者となる人物も4作とも違います。

この中で一番簡略化されているのがコミック版で、高校時代の純愛描写がないのと、「アーカイブ星」という概念も登場しません。 初めに見て欲しいおすすめのいま会いは映画or小説ですが、ドラマ版を違和感なく楽しむにはドラマを一番初めに見るのがいいと思います。






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