「薔薇のない花屋」情報
野島伸司脚本フジ月9ドラマ「薔薇のない花屋」情報・話題など

3話「終電までに探して」感想

2008.01.29 Tuesday

3話は英治と美桜がまた少し近づいて…という内容。
美桜は院長の使命はどこか忘れて、小野先生に本気でやきもちを焼いたり、英治に惹かれつつある様子。
美桜の父によれば、病院での真面目な美桜は別人で、英治の前で振舞うような、奔放でわがままな姿が本来の美桜だった。
素の自分を出しても、ひかれることなく受け入れてくれる英治に、美桜が惹かれるのは当然でしょうね。
3話は英治がより魅力的に描かれていたので、飾らない本来の自分を受け入れてもらえるのが、ひとつの理想的な男性像という、女性視聴者を意識した回だったんじゃないかという気がしました。

過去の野島作品、たとえば「高校教師(93)」や「この世の果て」は、ヒロインが母性的で魅力的に描かれていたのに対して、男はどこか弱いところがあった。
でも今作はそれが逆で、わがままで子どもっぽい美桜が、父性的な英治に包まれるという感じ。
ドラマ前作「あいくるしい」の幌も、周囲の人々を救える強さがありました。
それは野島さん自身が、弱い自分を守ってもらいたいというよりも、大人になって包容力を身につけたということかもしれません。
一方、母性的なヒロイン像は、ビデオレターの中の彼女に受け継がれていますね。


投稿者 FUMI : 2008/01/29(Tue) |