あいくるしい

あいくるしい 第8話「家族のチーム力」あらすじ・ストーリー

#08 STORY.
オンエアを見ながら個人的に書いたあらすじ+名セリフです


第8話「恋におちる家族 (6/6up)

竜一(萩原聖人)と共にボクシングの練習を始めた豪(市原隼人)。
腕立てや腹筋などのメニューをこなし、まずは基礎体力を作る。
「そのうち世界チャンピオンになって豪邸に改築してやる」と豪は家族に宣言。

(幌) フレーフレー!
誰かが何かを始めると、応援したい気持ちになりませんか?
世界中の人を応援しよう
フレーフレー!
うまくいくといいね
フレーフレー!
本当に本当に、みんなうまくいくと…



クラス委員の愁と共に、不登校のクラスメートのプリントを家まで届けに行く幌(神木隆之介)。 その途中に羽生に会い、家まで道案内してもらう。その子は丘の上の豪邸に住んでいるという。


芳夫(高橋克実)を引き連れて、亡き妻・由美にそっくりの店員がいる食堂を訪れた徹生(竹中直人)。 自分の目の錯覚ではないかと芳夫に確認してもらうが、やはり芳夫の目にもその女性は由美にそっくりだった。


豪邸に着いた幌たち。玄関に現れたのは若い男だった。 プリントを手渡すと男は「渡しときますから」と言って幌たちを家に入れない。

仕方なく家を出ると、2階の窓から紙飛行機が降りてくる。 広げてみると『宇宙で一番大きな瞳はなんだ?』と書いてあった。 どうやらなぞなぞらしかった。


インターン・淳一(小栗旬)のマンションに遊びに来たみちる(綾瀬はるか)。 医師を目指す淳一だが、部屋には描きかけのデッサンが置かれたスペースがあった。本当は美大に行きたかったが、父に拒まれて医大に進んだのだ。

淳一が買い物に出ている間、みちるが部屋で待っていると、インターホンが鳴る。 出ると若い女性がいて「あなた誰?」と。みちるは淳一に別の恋人がいることを知ってしまう…。


家に帰った幌は紙飛行機のなぞなぞの答えをずっと考えていた。突然ひらめくと、すでに夜になっていたが自転車に乗って豪邸へと急ぐ。

幌は屋根によじのぼると、みかん色のカーテンのある2階の一室に「答えはアンドロメダ大星雲」と声をかける。 するとカーテンの奥のシルエットの少女が「ピンポン」と応える。

(幌) 自己紹介するね。僕、6年1組真柴幌。
(未来) 幌? 変な名前
幌馬車とかについてる幌。緑の布のやつ。
私は天野未来。クラスメートなのね。
そうだね、君は学校に来ればね。
どうして来ないの?
昔、イジメられたりとかしたの?
もしそうなら僕、君を応援してあげるよ
応援?
僕、世界中の人を応援したいんだ
ふーん
それが僕、お母さんからのバトンだから
ねえ、学校においでよ


幌の問いかけに未来は無言のまま、再び紙飛行機を飛ばすと窓を閉める。
紙飛行機には『どろぼう猫がくわえている動物はなぁに?』と書かれてあった。


再び妻・由美に似た店員のいる食堂にやって来た徹生。 食べ終わっても次々と注文して長居し、由美似の店員をジロジロと見ていた。 すると店員は徹生の不審な態度に怒り、「出てってよ、警察呼ぶわよ」と。徹生は仕方なく店を後にする…。


町の巡査・大伴(塚地武雅)に見合い話が飛び込む。 みちるに恋する大伴は複雑な心境だが、みちるに彼氏ができたことからなかば諦めていた。

その話になるとみちるは「彼とはダメになりそう、恋人がいたみたいなんだ」と。 寝耳に水の徹生と豪は「どういうことだ?」と問い詰める。 みちるは「そんなにショックじゃないんだ」と振る舞うが…。


幌たち虹色の戦士が集まってなぞなぞの答えを考えていた。 「どろぼう猫って愛人の例えなんじゃないかな」と愁。 「浮気するのは夫のせい」という羽生のヒントで、答え(オットセイ)をひらめいた幌。


聖子が家に帰ると、篤と千秋(南果歩)、そして弟の裕太が深刻な顔をしてテーブルに集まっていた。 離婚して東京に行くことにしたと説明を始める千秋。弟の裕太は母に付いて行くという。 「聖子も東京に行くでしょう?」と問われ、父・篤からも「おまえに任せるよ」と言われて戸惑う聖子…。


帰宅した幌が破れたズボンをみちるに縫ってもらおうとすると、「後にしなさい」と祖父。
みちるは失恋のショックから2階でひとり泣いているらしかった。

(幌) 失恋すると泣くの?
(明示) いや、恋をするだけで泣く人もいる
人を好きになって泣くの?
好きすぎて泣くのさ
敗れてまた泣く
悲しいことばっかりだね
まあ悲しいこともあるさ
じゃあなんで恋なんかするの?
人間だからだよ
人は誰でも、愛されることを望むんだよ
それが一番幸せなことだとわかっているからね
でもね、そのためには相手が必要なんだ
愛は偶然の出会い、運命の出会い、いろんな出会いの中で育まれるんだよ
でももしかしたら、そういう相手に出会えないかもしれない
そうすると自分だけただ愛していても、無駄だと思ってしまうかもしれない
だったら恋することも愛することも、やめるって考えるかもしれないね
誰も愛さない、それは人間でなくなることなんだよ
恐ろしい怪物になることなんだ
だから人は、人間でありたいと思う以上、愛することをやめてはいけない
たとえ、誰からも愛されなくてもね


みちるはやはり2階で泣いていた。
心配そうに陰からその姿を見つめる幌…。


みちるが二股をかけられていたと知った豪は、怒りが収まらず、みちるに黙って病院に直行する。 淳一と瀬戸のいる病室にやって来た豪は、「矢口さんは?」と聞く。危険を察知した瀬戸は「俺だけど」と言うと、豪は瀬戸をいきなり殴りつける…。

豪の一件を知って病院にやって来たみちるは、淳一の代わりに殴られた瀬戸に謝る。
瀬戸は二股をかけることになった淳一の事情を説明する。

(瀬戸) 誤解しないでやってくれ
あいつはあいつで悩んでたよ
好きなのは君の方だ
(みちる) だったら
向こうと別れてから告れって?
なかなかそうもいかないもんさ
順番逆になっちまったけど、向こうとは別れるつもりだったと思うよ
大事だと思う、その順番が一番
とにかく、弟のことは謝ります
ごめんなさい


そう言うとみちるは病院を後にする。


夜、未来の豪邸にやって来た幌。 屋根に上りオットセイの声を出すと、カーテンの向こうから「ピンポン」という未来の声が聞こえる。 「これで学校来てくれるよね」と幌は言うが、「そんな約束した憶えないわ」と未来。

(未来) ここはお城
私はお姫様
助け出してくれるのは、連れ去ってくれるのは、白馬に乗った王子様だけ
毎日ここで夕陽を見たり、星空を眺めたりして思っているの
いつの日にか、王子様がって


そう言うと未来は窓を閉める。
幌はオレンジ色のビー玉を見ながらどうすべきか考える…。


原沢家。父と共に家に残ることにした聖子は、東京に行く母・千秋と弟・裕太との別れの日を迎える。 迎えのタクシーがやって来るが、父・篤は生気がなく、呆然としたまま二人を見送る。 千秋は娘の聖子に対して泣きながら「ごめんね」と言うことしかできない。

タクシーが発進すると、聖子は感情を抑えきれずに泣きながら後を追って走っていく。 しかし途中で転んでしまい、そのまま見送るしかなかった…。


家で家事をしていたみちるに豪と幌が近寄る。 豪は勝手に相手を殴りに行ったこと、幌はみちるが泣いているところを覗き見したことを謝罪。

(みちる) お姉ちゃん、暴力は嫌い
たとえどんな理由があっても、暴力ふるう人は嫌いよ
(豪) あぁ、わかってるよ
今度したら追い出すわよ
はい
だけど豪、本当はちょっぴり嬉しくもあったの
みさかいなく私のためにカッとしてくれる弟

幌、覗き見なんて趣味が悪いわね
(幌) すみません
特に女の子のそういうとこ覗くの最低よ
デリカシーに欠ける
はい
だけど幌、お姉ちゃんを心配してくれたんなら、許してあげる
今回だけね

あんたたちも男の子よね
いずれ成人して、大人の男性になる
浮気とかしないでね
……
…何言ってんだろ私、ごめん
それは男の人のサガかな
浮気は甲斐性とか言うもんね
しねえよ!
俺はしねえ
あ、僕もしません
いいよ、無理に言わなくても…
ちゃんと聞けよ
俺はしねえって言ってんだよ
豪…
一生しねえ、誓ってもいいよ
僕も誓います

みちるに浮気しないと誓った豪と幌。
幌は豪にあるお願いをする…。


懲りずに食堂にやって来た徹生。呆れる由美似の女性定員に、「あまりにも似てるんだ、俺の愛した女房に…」と告げる。 一緒に来た唄は、母が生きていると思ったのか「お母さん!」と言って抱きつく。あ然とする店員…。


夕子(桜井幸子)のスナックの前に一台の車が停まる。 中から現れたのはスーツ姿の中年の男。 呆然とする夕子に「見つけたよ、夕子」と男は不気味に微笑む…。


「白馬に乗った王子様に迎えに来て欲しい」という未来の願いを本気にした幌は、豪に協力してもらい、白馬の形をした顔と胴体のかぶりものを作る。 耕作が胴体、羽生が顔になり、その白馬にまたがる王子様は幌。 幌の頭上には作りものの王冠が輝いていた。

そして『明日から学校に行こう  白馬の王子より』と書いた紙飛行機を部屋の窓に投げ入れる。 窓から顔を出した未来は、王子様姿の幌を見て微笑む。 今までカーテン越しだったため、顔を見るのは互いに初めてだった。

(未来) あなたが幌ね
(幌) 君が未来

僕はこの時、なんだかとても不思議な気持ちがしたのです
ふんわりやさしくて、なんだか、みかんを食べた後の甘酸っぱい気持ちです
後でおじいちゃんに聞いたら、こう言われました
そこからが、ワオ! 恋の始まりなんだと…


「これで学校来てくれるね」と幌。
だが未来は悲しそうに首を振る。未来は車椅子に乗っていた…。




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