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過去ログNo1
映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ちょきちょき・ちゃんちゃん
はじめまして!
映画版にすっかりハマってしまったちょきです。先日(といっても随分経ちますが)二回目を見て前回以上に泣いてしまいました。これ程までにハマったのはやはりサクと亜紀の二人に感情移入出来たからからだと思います。
さて今回は亜紀のヒロイン像について書いてみたいと思い初めて書き込みした次第です。
長澤まさみ扮する亜紀の人物像はまさに私が思うヒロインの典型だな〜と思いました。
一つ目、どこか男っぽくサバサバしている。
二つ目、どこか近寄りがたい雰囲気を持っている。
三つ目、時に大胆でストレートな行動に出る。
(サクの心にドカドカと入ってくる)
以上、思うにそういう子はなるべくしてなった様な気がします。
長澤亜紀の好きなシーンは自分からサクのバイクにまたがって「早く」って言うシーンですね。
さて、ドラマ版はどうか・・・綾瀬亜紀は私が思うヒロイン像と少し違うような気がするのですが全部通してみていないので今度通してちゃんと見てみようと思います。また違う印象を持つかも。
長々と書きすいません。  でわ
...2004/11/22(Mon) 01:06 ID:gSi1kb/.    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:朔五郎
長澤亜紀の特徴はちょきちょきさんが挙げた3つなのですが、それに加えて、テープの声がすごくかわいいんですね。
外見は男っぽいのに、テープの声はちょっと甘ったるい感じがする。このギャップにコロリとやられてしまいます。
「最後のメッセージ」では、内容はすごく凛々しくて、格好良いなあ、と思うんですが、声が弱弱しくて、もうかわいそうでかわいそうで・・・。
長澤亜紀ファンの妄想でございました(笑)
...2004/11/22(Mon) 02:26 ID:niZjhlcc    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ちょきちょき・ちゃんちゃん
早速のレスありがとうございます。
そうですね、すごくあの声が切ないですよね!
ちなみにメモリアルボックス予約したんですがテープ早く聞きたいですね。
...2004/11/22(Mon) 02:43 ID:gSi1kb/.    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 亜紀が時に大胆でストレートな行動に出る(サクの心にドカドカと入ってくる)というのは,サクのバイクにまたがって「早く」って言うシーンの他に,いきなり「サク」って呼ぶところもそうですね。
 この部分,ドラマでは「サクって呼んでもいい」と一応は本人の承諾を求めている(呼ばれた側が拒否権を行使できたかどうかは別の問題ですが)のに対し,原作と映画は事後承諾になっています。それでも,原作では,交際を始めて(中2)から1年後(中3)という設定で,ファーストネームそれも略称で呼ぶまでの「熟成期間」を設けているのに対し,映画では,初対面(一対一という意味では)でいきなり「サク」です。このあたり,映画の描き方は,原作の亜紀像をかなり図式化して強調しているような感じもします。
 でも,亜紀を「強く」描くことで,テープの声の弱々しさとの対比において,病魔に蝕まれた亜紀が衰弱していく様が一層くっきりと浮かび上がってきます。
 ヒロインの要素としての「近寄り難い雰囲気」というのも,それを出すために,映画もドラマも原作の設定を変更して,亜紀の方を「優等生」として描いたのでしょうね。
 あと,「サバサバしている」という点ですが,そうでないと,病気を一人で深刻に抱え込んでしまい,「病気に潰されるのは嫌だからウルルに行く」というストーリーにならなくなってしまいますよね。
 いずれにしても,映画もドラマも,亜紀は芯の強い人物として描かれていますが,表現の仕方が映画がど真ん中への直球なのに対し,ドラマの方は変化球も混ぜています。これは,時間的な制約条件にもよるのでしょうが,長澤君も綾瀬君も,それぞれの脚本が求めている亜紀像をうまく演じきっていると言えるでしょう。
...2004/11/22(Mon) 06:21 ID:Fe396cWw    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:くれい
スレとは全く関係ないですが、長澤まさみさんの新CMが放送されてますね。NTT東日本のCMで木村拓哉さんと共演されてます。
髪がだいぶ長くなってきて、良い感じですね。
綾瀬はるかさんもこれくらいになるまでは、もうしばらくかかりそうですね。
...2004/11/23(Tue) 20:19 ID:6bPgYd46    

             Re:脱線ついでに  Name:にわかマニア
 スレの本題からは脱線しますが・・・
 消防庁かどこかのポスターに長澤君が起用されていて,官公庁関係の掲示板等には,結構,張られているようです。
...2004/11/23(Tue) 21:02 ID:CCsypI.2    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:朔五郎
長澤亜紀と綾瀬亜紀を比較してみると・・・
一言で言えば天才・長澤亜紀VS秀才・綾瀬亜紀かなと思います。
長澤亜紀の場合、サクやジョニーの言葉から「成績優秀、スポーツ万能、もうなんでもできて、大人びて、俺らみたいな劣等感バリバリのヤツにはグサっとくる存在」だったわけですが、どのくらい成績優秀だったか、どのくらい足が速かったかというような具体的なことは描かれていません。おまけに、ガリガリ勉強したり、石段を登ったりという「努力」をしているシーンもでてきません。これが観る者の想像をかきたてるのですね。
そんな優秀な少女が、小悪魔のような視線でサクを誘惑したり、バイクに乗ってさけんだりと、もう全然別次元の人で、凡人がいくら努力しても到底かなわないんだというような、まさに「近寄り難い存在」でしたね。
一方、綾瀬亜紀はその正反対で、とにかく努力家で、たとえば、陸上やってる人とか、受験生の人が観た時に、自分も頑張ればああなれるんじゃないか、というような親近感を抱かせる人物ですよね。成績も良いけれども、お茶大、東京外大、慶応あたりはC判定ですから「近寄り難い」というほどではありません。
入院中にしても、「(サクが来なくなっても)お母さんはいてね」という綾瀬亜紀に対し、長澤亜紀は母に対して「もう帰って寝ろ」と言ってます。ここらへん、長澤亜紀の「孤高」を感じさせる表現だと思います。
でも、制作サイドの狙いはそれぞれ成功してると思うんですよ。
ドラマが終わった後、これだけおびただしい数のサイドストーリーが生まれるというのは、綾瀬亜紀が、いかに観る者の近くに存在したかという証明だと思います。
長澤亜紀のサイドストーリーを書けといわれても、エピソードがほとんど描かれていないので、書きようがないですよね。長澤亜紀は、もう伝説になっちゃった感じでいつまでも孤高のまま、観た人の心に残るのだと思います。
...2004/11/23(Tue) 21:08 ID:U41Q0qzc    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 「長澤」・「綾瀬」と書くと,映画とドラマで監督や脚本家がどのように「亜紀」を描いたかという本質論を離れて,それを演じた俳優の表現力の巧拙の議論や,果ては俳優そのものの応援合戦にまで脱線しかねないので,「映画」・「ドラマ」という表現にしませんか。
 さて,亜紀の描かれ方を一言で言えば,映画は天才タイプでドラマは秀才タイプだという朔五郎さんのご意見は,その通りだと思います。まあ,「それでは天才と秀才はどちらが優れているのか」という追及は,この際,しないことにして・・・(それこそ,王と長嶋のようなものかもしれませんが)
 ただ,努力家でも,集中している時は鬼気迫るものがあるので,ある意味では天才タイプ以上に「近寄り難く」感じる場合もあります。このあたり,ドラマ版では,「近寄り難さ」を周囲に感じさせないように意識的に振舞う存在として描いており,だからこそ,「嫌われないように」「人に合わせる」プレッシャーに潰されそうになるのをサクが支える(「乗り気でないならジュリエット役を降りれば」(第1話),「がんばらなくていいって言われたの初めて」(第2話)等)という展開になっています。
 これは,限られた時間の中で「その後」のサクを中心に描いた映画の性格上,役柄設定等の観衆への説明は必要最小限にとどめ,登場人物も絞り込んだのに対し,1クールの連続ドラマでは,主人公を囲むクラスメートたちの青春群像も加味したため,登場人物も多彩となったためと考えられます。
 また,そうした描き方にヒントが残されているため,言わばこれを媒介変数として,「ひょっとしたら,こういう状況ではこういう反応をするだろう」という方程式が浮かんできやすいのです。だから,朔五郎さんもおっしゃるように,ドラマ版の方が「サイドストーリー」が書きやすいのです。
 入院中の母親とのやりとりについては,相手が夜に訪ねてくるから母親に居られたら邪魔な映画と,母親が言わば面会の受付窓口役になっているドラマの違いとして一応は説明できますが,では何故そのような描き方をというところまで踏み込んだ場合,朔五郎さんの言われるように,映画では「孤高」さを表現しようとしたのかと私も思います。
 ただ,散骨場所の問題とも絡みますが,亜紀の孤高性を表現するあまり,映画では,ちょっと気になる点も残るのです。つまり,「後片付け」として送りっ放しにしたままで,「一緒にいる」とか「おまえの中にいる」というところまで至ることができたのかということです。アボリジニの世界観も登場するにはするのですが,散骨に行く途中の現地の人たちとの車中での会話だけでは,ちょっと動機付けとしては弱いような気もしました。
...2004/11/23(Tue) 22:46 ID:CCsypI.2    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 ちょき様
 冒頭いきなり「サク」と呼んでバイクにまたがる描かれ方から言えば,「風のように現れ風のように去っていく」という点でラストも含めて一貫しているとは思います。
 ただ,ちょき様がもし「違和感」を感じられたとすれば,ヒロインの描かれ方というよりは,再婚相手と一緒に送ったという設定から来ているような感じがします。まさか,再婚相手が目の前にいるのに,先妻の名前を絶叫する訳にもいかないでしょうから。
 ただ,律子を下で待たせておいて,一人で高台に登った方がよかったかというと,サクだけでなく亜紀に対しても接点を持っているという点で,律子の位置付けが原作やドラマと違うだけに迷うところです。
...2004/11/24(Wed) 08:44 ID:FjstThm.    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:くれい
最後の「アキらしいな」という台詞は、手品が得意だったアキにかけているものだと単純に考えましたが。
まるでアキが手品を使ってぱっと消したかのように…。
...2004/11/24(Wed) 18:42 ID:JjuDwwLk    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ジミー
最近、綾瀬さん、大活躍ですね。長澤アキも、私の隣の県、香川親善大使。もう少しでレンタル開始。
...2004/11/24(Wed) 23:41 ID:EPp4rR/s    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:大林達明
久しぶりにこうして訪れても、見覚えのあるw皆さんが健在で涙が出るほど嬉しいですね。でも書き込むのがちょっと恥ずかしいぞよ・・・。

さて、映画版亜紀ですけど、終始健康的で爽やかな印象が強いかな・・・?どうしても時間の関係で病後の描写シーンが薄く、しかも彼女らしく笑顔で手品をしている気丈な印象も強くて。悲劇的な匂いよりもむしろ後に残るのはバイクで海沿いを疾走したり、陽光溢れる太陽の下を駆け抜けているシーンが今でも目に浮かびます。
眩しいほどに明るくて爽やかな優等生像で、キラキラした「青春の煌き」とともに突然去っていったようなイメージはこの映画版の特色である「若さゆえの疾走感」とスピード感に見事にハマっていて拍手を贈りたいです!

加えて既出ですけど
僕もあの「テープの声」は比類なく最高だと思います。
あの声はスクリーンを見ている私達の心にダイレクトに
届いてきます。なんか自分も昔懐かしい彼女の声をテープで久しぶりに聴いているような、そんな不思議な心地良さがたまりません。それがあったからこそ、ご存知「最後のテープ」なんかでは、セリフそっちのけでジワジワと泣けてきたものです・・・。

対してドラマの亜紀は、どうしても病後の描写が長い為に「悲劇のヒロイン像」が今でも強いですね。
「薄幸そうな美少女」っぽい笑顔がサブリミナルのようにインプットされていくので(=狙いでしょうけど)
特に中盤以降を見ている人は自然と感情移入をしてしまって、途中からは亜紀が笑っているだけでなんかとても悲しくなってしまうほど・・・。
その演出はやはり素晴らしいと言うべきだと思いますが、映画と違って当然緻密な描写が可能なのでストーリーにも整合性を持って自然に視聴者を引き込んでいける優位性はありましたよね。

ただ僕が一番しびれたのは綾瀬亜紀の目の演技です。
空港のハイライトシーンで朔に抱かれながら最後の気力で「ここ・・天国・・」と語る亜紀のあの瞳の動き、
閉じそうで閉じない、逝ってしまいそうな、どこか狂気のような瞳孔の動きも見せながらも、その瞳は朔の顔を懸命に追っていこうとしています・・・。
とても悲しそうでいて、だけどとても幸せそうな目。
これはもうこれ以上は何も語る必要もないくらいに、
最後の最後に死を悟りながらも一瞬の幸せのひと時を朔とともに享受して、愛する朔に最後の言葉として懸命に伝えようとしている亜紀という女性の、見事な綾瀬はるかの目の演技に、僕は大拍手を贈ります。
...2004/11/29(Mon) 23:50 ID:jBAJoMm2    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ペーター
大林さんの意見に大賛同です。

空港のシーン、綾瀬はるかの目を
観たときは僕も心を揺すぶられました。
朔太郎が搭乗手続きをしているさなか、
崩れ落ちるように倒れる直前、
電話のベルを聞きながら、夢うつつのなか
朔太郎を呼ぶときの表情、
その迫真の目の演技を観たときから
これはただ事ではないという予感はありました。
そしてあのシーン。
さらに「助けてください」と心を搾り出すように
呻く直前、まさに感情が決壊してしまう瞬間の
朔太郎の鬼のような形相。あの目。

全体を通して、このドラマの演出は
必ずしも「リアリティ」を追求したものでは
なかったと思いますが、
節々に心を鷲摑みされるような
迫真の芝居があったことを思い出します。
そして、そのピークはあの空港のシーンでは
なかったかと思うのです。

かりに物語をまったく知らない人でも、
大まかなあらすじを教えてあげた後、
あの一連のシーンを観ればきっと
感情を揺すぶられるのではないかと。

不健全な話かもですが、個人的には
元気ハツラツの綾瀬はるかさんより
痩せ細ってニット帽をかぶった彼女のほうに
より強く心惹かれてしまいました。
空港へ向かう電車内のシーンなどは
なんというか後光が差しているような、
神々しいまでの美しさで、
元気な頃とは別人にすら見えました。

対して映画の長澤まさみさんですが、
ドラマのそれよりも、かなり短かかったであろう
製作期間を考えると、役作りで急激に痩せるのも
難しかったろうなあとちょっと同情します。
しかし病前のシーンではほんとに輝いてましたね。
...2004/11/30(Tue) 13:51 ID:aREK2TMo    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ボブ
時期的に綾瀬さんは、「雨鱒の川」で耳の聞こえない女性の役をやったことによって、目の動きを含む顔の表情で演技できるようになったんではないでしょうか。

私も小説を読んでいたので、最初はTVのストーリーに違和感がありましたが、綾瀬さんの演技でその違和感が払拭されました。

このTVの「セかチュー」は確立された新しい「セカチュー」であり、素晴らしかった。

映画版、ドラマ版のDVDどちらも予約しましたから、届いたらもう一度見比べてみたいと思います。
...2004/12/01(Wed) 08:55 ID:IGWiY4jk    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ボブ
追伸
「時期的」っておかしいですよね。「雨鱒・・」は、2003年です。経験後って意味です。

私は空港の時の綾瀬さんも良かったですが、個人的には、亜紀と朔が亜紀の入院後、初めて対面し、抱き合っていたシーンで、お互い涙していたのですが、朔の「朔ってもう一度呼んで」っていう所です。そのときの亜紀の表情が実に自然でした。はい。
...2004/12/01(Wed) 11:33 ID:IGWiY4jk    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:くれい
映画のアキのきらきら感をより際立たせているのが
まばゆいばかりの太陽の光でしょう。
行定監督も過去は晴れを多く、現在は曇りや雨を多くと語っています。
あの日差しにあの笑顔が、元気な頃のアキを、誰にでもある「学生時代の憧れの人」と重ねたのではないでしょうか。
DVD発売まであと3週間ちょい。早く見たいですね。
...2004/12/01(Wed) 18:53 ID:6rFZXZgE    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ボブ
本当に早くみた〜〜〜い。
...2004/12/02(Thu) 11:12 ID:ReWJAtcA    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:Wolfy
このスレッドに書き込みたいことがありますが、まだまとまりません。過去ログ入りの危機と思われますので、どりあえず。
...2004/12/18(Sat) 19:21 ID:PhRjUvWY    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:学生
自分は映画の方しかまだ観てないのですが・・・映画の長澤まさみさんが演じた亜紀は本当に良かったと思います。自分は難しい事はよくわからないですけど、なんか優等生というか、アイドルというか、凄く輝いてる感じが伝わってきました。後、音声交換日記の声も良かったですね。目に映る亜紀とは違う可愛らしさが表現されてた感じで、最後のカセットテープはもう声が弱弱しくて・・・本当に可哀想でした。。なんか演技に対するコメントみたいになってしまって、テーマから外れた感じがしますが・・・でも、本当に素晴らしい演技で亜紀を表現してくれた長澤まさみさんには感謝してます。自分はまだ、ドラマ版はまだ観てないので、レンタルが開始されたら是非、綾瀬はるかさんが演じた亜紀も見てみたいと思います。
...2004/12/19(Sun) 23:20 ID:ZxPTexd2    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ちょきちょき・ちゃんちゃん
お久しぶりです。思いのほかレスが伸びてなんだか複雑な気持ちです・・・
さて、今日ついに待ちに待ったメモリアルボックスを手に入れる事が出来ました。
メモリアルボックスには実際の映画フィルムが何コマかついてるのですが、買われた皆さんはどんなシーンでしたか?
私のは体育館で大沢たかおと長澤まさみが抱き合うシーンの長澤まさみのアップでした(だと思います推測ですが)これだけスレで長澤まさみの事を書いた私でしたので実はこれが一番の楽しみというか正直開封するまで不安でしたが無事長澤亜紀のアップですごく嬉しかったです!
これから本編をじっくり見たいと見たいと思います。また泣いちゃうかな・・・     
書き込みしていただいた皆様ありがとうございます。でわ
...2004/12/23(Thu) 01:23 ID:5wPQMItY    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:朔五郎
もうひとつ、映画版亜紀とドラマ版亜紀の大きな違いは、映画版亜紀は「サクちゃん」とは決して言いません。常に「サク」と呼び捨てにしています。映画で「サクちゃん」と言うのは律子の方です。ここらへん、映画では、サクに対するアキの優位性というものが強調されていたような気がします。
...2004/12/23(Thu) 03:23 ID:SogL8S42    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:映画ファン
DVD買いました!
久しぶりに映画版セカチュー見ました!
やっぱ長澤亜紀と森山朔がいいですねぇ☆
未公開シーンもよかったです♪
...2004/12/25(Sat) 11:39 ID:gL5FbK9A    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ゆき
私も近々買う予定です!!3週間ハワイに行っていて、その間映画版セカチュウのテレビ情報が入ってこなかったのでなんだか寂しい気にもなりましたが、ハワイ、よかったです。住みたくなりましたね☆なんだか話題が私的なものになってしまいました…とにかく、早くDVDほしいです
...2004/12/25(Sat) 18:11 ID:YsjVnWT6    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:場違い
映画のDVDが手元に着いたのでさっそく見ました。でも、なぜか1回しか見る気がおきず、ドラマの録画DVDに手がのびて、今はまたドラマを見返しています。これだけ感情移入できる作品は初めてです。
綾瀬亜紀と山田朔太郎は、最後のほうは鬼気迫るものがある。脚本も本当にすばらしいのでしょう。改めて、ドラマと映画は別物という感じを深く持っています。これは言ってはいけないことなのかな、と思っていたのですが、剃髪した綾瀬亜紀は、西遊記の夏目雅子のこうごうしさ(年齢が分かるか)があった。山田朔太郎は冒頭から快演だった。
ドラマのセカチュウを絶対忘れないでしょう。改めてありがとうと言いたい。
...2004/12/26(Sun) 01:04 ID:ZrwCdOFE    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:はる
映画版はじめて見たんですけど、なんかすごくあっさりというのが感想です。
亜紀についてもすごくかっこいいんだけど、悲壮感はぜんぜん感じませんでした。
これは映画とドラマで描かれる発病後の時間の違いなんでしょうけど・・。
なので大沢朔の喪失感についてもほとんど共感できませんでした。
そもそも2時間ちょっとの時間内で喪失と再生の物語に説得力をもたせるなんてむりだと思います。
だったら素直に原作のとおり青春時代をメインで描けばよかったのに・・。
長澤亜紀をもっと見たかったです。
律子ジャマ・・。
...2004/12/26(Sun) 23:17 ID:nCIniha6    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 >なぜか1回しか見る気がおきず(No23)
 >そもそも2時間ちょっとの時間内で喪失と再生の物語に説得力をもたせるなんてむりだと思います(No24)
 ということがあるので,別のスレにも書きましたが,二部構成にすれば印象も随分違ったのではないかというのが私の持論です。
 ただ,これは俳優のせいではなく脚本のせいであり,「鬼気迫る」という点で言えば,セカチューの代名詞ともなった「助けてください」と叫ぶシーンでの森山君も鬼気迫るものがありました。
 また,これも別のスレで議論が続いていることなのですが,この作品全編を単なる「同級生の純愛物語」ととらえれば,「亜紀をもっと見たかった。律子ジャマ」という声も出てきて当然でしょう。しかし,「純愛物語」は実は本来のテーマを描く素材であって,本当のテーマは喪失感からの復活だったとした場合,実は,そのカギを握るのは,律子であり明希ということになります。
 私自身,律子の登場の仕方も唐突だし設定にも無理があるとは感じていますが,原作の最後の数頁の部分に込められた原作者の意図を汲み取って映像化したことはきちんと評価すべきだと思っています。
 作品解析を長々と展開してしまいましたが,ヒロイン像というこのスレ本来の課題に引き付けて言えば,律子もまた,ある意味でヒロインの役割を担っている部分もあると言えるのではないでしょうか。
...2004/12/27(Mon) 00:13 ID:pCbWj1wo    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:騰徳
こちらのスレでは始めまして。よろしくお願いします

にわかマニアさんの言われる通り、映画の監督はその前の作品ひまわりで、喪失感を描いたので、セカチューを引きうける気はしなかったといわれていたように思います。その監督が引きうけたのは、喪失感の後を描くと言う事で、この映画を作ったと言われていましたので、そう行った事を考えられると、映画の理解が深まるかもしれません。

あと、映画とドラマの優位性を書かれる方が多いように思いますが、ドラマと映画は時間や費用など前提条件が全然違います。明らかにどちらかが駄作と言うなら話しは別ですが、どちらも多くの人に支持をされた事は、数字が示していますので、あとは好みの違いだと思います。

私個人の好みは、映画であり長澤アキの性格や映画の中での人物設定や描かれ方(風のように現れ風のように去って行くスピード感など)です。またシゲ爺の渋さなども大好きです。

恐らく映画を低く評価している人の部分が、自分にとっては逆に魅力的で評価を高くしてみています。

でもドラマが好きな人は、山田サクや綾瀬アキや三浦パパがいいと思うんですね。

小説も深く考えさせられる部分があって好きです。

他のスレでも良く書いていますが、物事には2面性があり、ある物事を表から見るのと裏側から見るのとでは全く正反対の見かたになります・・・その事は一つしかないのに。

それと同じように、人には性格があるので、好き嫌いが出てくるものだと考えています。ドラマも映画も、どちらもいいものだと思いますよ。あとは好みの問題ですね。

ところで明日からは(正確には今日か・・)ドラマのセカチューの集中放映ですね。みなさん、前回取り忘れた関東地方在住の人は、録画のご用意を・・・
...2004/12/27(Mon) 01:31 ID:a71MDQWc    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ゆうこ
はじめまして☆みなさん的を得た意見ですごいなって思います。なるほどなぁとゆう感じです。

わたし個人としては、映画のほうが好きです。
ドラマよりも相当淡白な雰囲気ですが、それがヨカッタです。ほんと、好みの問題ですよね。
映画とドラマではアキにもサクにも、全体像としても、求めたものがぜんぜん違うんだなぁと感じました。
わたしがドラマ版を受け入れにくくなった最大の理由は、緒方サクがちょっと性に合わなかった事だと思います。
演技がどうとゆうより、あまりに過去を引きずりすぎてたのと回想からの移り変わりに違和感があった。
でも逆に大沢サクに感情移入できないとゆう方もいらっしゃるんですよね☆
どっちも同じくらい好きとゆう方もいらっしゃるんだと思います。
なんだかおもしろいですね
...2004/12/27(Mon) 03:40 ID:MxdnYsKw    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 「映画とドラマのどちらが好きか」の分水嶺としてよく登場するのが「今サク」の比較であり,緒方サクのダメぶりを指摘する人も多いのは事実です。
 でも,「喪失感の後を描く」のが本来のテーマ(これが言い過ぎであるとするなら,「隠されたテーマ」)であるとするならば,「あまりに過去を引きずっている」のは,むしろ当然なのです。もっとも,ドラマの場合,映画のように「今サク」の視点で描くということを前面に出していない分,「今サク」は「青春群像物語」の「語り手」として登場するため,回想との切り替えの部分で違和感を感じる場合があるかもしれません。
 映画については,私は比喩的に言えば「今サク」と律子の物語だと捉えています。ある意味「説明不足」とか「展開不足」と言われる2時間ちょっとの映画のかなりの部分を連続した流れで「今サク」に裂いているため,ドラマのように各話前後の断片的なシーンをつないで全体像を復元する手間をかけることなしに,「今サク」をとらえることができます。
 それでも「大沢サク」に感情移入することができない人が少なからずいるとすれば,それは恐らく律子の位置づけや描かれ方が影響しているのではないでしょうか。それをもっとたどっていくと,映画と原作の隙間の「後付けの説明」として登場した「指先の花」が逆に傷口を広げた可能性もあります。
 でも,映画もドラマも,脚本の意図を考えながらじっくり見ると,どちらも面白いですよ。それに,ドラマの解釈で行き詰った時にヒントを与えてくれるのが映画ですし,その逆の場合もあるのですから。
...2004/12/27(Mon) 05:02 ID:pCbWj1wo    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:はる
たしかに映画は今サクと律子の物語なんでしょうね。
そう考えるとあの描かれ方の比重も納得できるような気がします。
ただ喪失からの再生にどうしても律子が必要だったとは思いません。
原作に登場するあたらしい彼女の存在をちょっとふくらましすぎたような感じがします。
原作においては彼女の存在がなければ立ち直れなかったというわけでもないでしょう。
むしろ時間の経過によってというほうが自然です。
原点回帰が嫌で喪失と再生というテーマにこだわりたかったなら現在にまで恋愛要素を、2時間ちょっとの映画のなかに詰め込む必要はなかったんじゃないかなと思います。
現在と過去どっちつかずな印象が強く、結果として再生物語としても純愛物語としても中途半端な感じです。
原作の意図を汲み取ったというより、監督のひとりよがりのような気がしました。
俳優さんたちの演技自体は良かったので、ちょっと残念です。

そのまま引き受けなきゃよかったのに・・。
...2004/12/27(Mon) 12:24 ID:pCbWj1wo    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ゆうこ
律子の存在についてはほんとに賛否両論ですよね。
はるさんのおっしゃっていることももちろんあると思います。
でもわたしはそもそも原作が好きじゃないとゆうこともあり、全然気になりませんでした。
どっちつかずとはまったく思わないし、わたしは純愛物語としてとらえて観たほうが好きなのですが、その点では完璧だったと感じてます。
みなさんおっしゃってますが、ほんとうに好みの問題なんですよね。
だから引き受けなきゃよかったのに・・・ってゆう発想は少し違うんじゃないかと思います。
わたしはあの監督、役者、スタッフ、そのすべてが重なってすばらしい作品になったんだと思います。


にわかマニアさんのおっしゃるとおり、ドラマ朔は主役ではなく
「語り手」としての仕事が大きかったのでそう感じてしまうんですよね。
でも「喪失感の後を描く」のにあそこまで引きずっているのは、わたしは必然ではないとは思っています。
むしろ心のどこかに喪失感を抱えているけど、普段はそれを見せない。自分でも気づいていない、何かキッカケがあるまで追いかけようとはしない、くらいが自然だと思います。
でもドラマはドラマでよかったですよ、全部録ったし☆
...2004/12/27(Mon) 21:18 ID:MxdnYsKw    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:騰徳
ゆうこさんの言われている感じは、小説のサクに近い感じがしますね。ドラマは視覚が主になりますから、デフォルメと言うと言い過ぎかもしれませんが、少しオーバーに表現されたのかもしれませんね。

所で、関東地方のみなさんは今日から始まった再放送を見られたでしょうか?久しぶりに見ましたが、なかなか良かったですね。

ただ他のスレで言われているように、カットされた所を余分に出しているのでしょうか?明日からの時間割が不自然ですね。

私の調べた範囲では、28日 15:55〜18:24
29日 14:45〜18:24  30日 14:45〜18:24

時間が不自然に感じませんか?

因みに今日は2話で、15:55〜17:54でした。これは2時間ですので、納得できるのですが、明日からはなんで?と言う気分です。(ただ最後は先生とサクの物語で、時間が少し長かったのは覚えていますが)
...2004/12/27(Mon) 21:48 ID:a71MDQWc    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:くれい
にわかマニアさんの仰るとおり、映画のせかちゅ−は主演大沢たかお・柴咲コウで、森山君・長澤さんは助演ですね。
一方ドラマは主演山田孝之・綾瀬はるかですから、その時点ですでに「今」と「過去」のどちらに主眼を置くか別れていると思います。

律子に関しては柴咲さん用に行定監督が用意した感もありますが、
原作に出てくる彼女とは全く別物だと考えています。
テ−プ交換も映画オリジナルですから、サクとアキが発病後あまり会えなかったと想定すると
「誰がアキのテ−プを届けたの?」という疑問も出てくるでしょうし、もともと原作の登場人物が少ないですから、オリジナルの人物が届けるという流れになることは必然かなと。
サクのテ−プに関しては、アキからのテ−プが届いた後、サクがアキのお見舞いに行ったときに渡したと考えれば問題ないですし。
行定監督が「偶然が繋ぐもの」として律子の存在は必要不可欠だったと思います。

このスレの主題に基づきますと、何度も書きましたが、DVDを観まして改めて映画版のアキは、
キラキラ輝いていたことに間違いはありません。
...2004/12/27(Mon) 22:08 ID:pELZNYOA    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:はる
ゆうこさんは純愛物語として観たばあい、完璧だったと感じているんですね。
わたしは逆に純愛物語として観たからこそ、すこし物足りないような気がしました。
ほんとに人の好みというか価値観というのはさまざまですよね。
ただアキはほんとにかっこよくて、かわいかったと思います。
それから前の発言は取り消します、ごめんなさい。
...2004/12/28(Tue) 00:17 ID:HPG9XcWc    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:騰徳
先程今日のドラマ見終えましたが、コマーシャルが長いですね。あと、サクの回想部分で空港でのアキが写っていましたが、これは編集されたのかな?空港シーンは、ドラマでも最後の方で撮っていたように思いますので、前回の放送ではこう言うシーンは入れられなかったんじゃないかと思います。

今回ドラマを見て気づきましたが、映画の長澤アキはキラキラした感じで、ドラマの綾瀬アキは笑顔とイタズラと暖かさと言う感じがしました。

年末に再度感動できるのは、嬉しいですね。
ただ、TBSさん、もっとコマーシャル減らしてくれないかなあ。
...2004/12/28(Tue) 20:11 ID:lzc30R6c    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 今は,どういう取り決めになっているのか判りませんが,かつてはコマーシャルは放送時間の18%以内という総量規制があったし,そのほかにも,放映時間帯や何分番組かによって,いろいろ細かな決めがあったはずです。
 ステーションブレークと言って,毎正時の前後1分間は時報とテストパターンを流すべき時間帯で,コマーシャルはご法度だったはずですが,今,それを守っている局はありませんし,かつてそういうルールがあったことを知っているテレビ人も皆無に等しいでしょう。
 いずれにしても,CMでせっかくの感動に水を差して欲しくないですね。

 以下余談
 日本教育放送(現・全国朝日放送)や日本科学技術振興財団(現・テレビ東京)は,名前の通り,当初の電波免許は一般放送局ではなかったため,教養番組をかなりの割合で入れなければならず,子ども向けのアニメを「情操教育」と説明することで切り抜けたことがあります。
 一般局でも,報道番組の比率を一定以上確保することという条件をクリアするため,ナベツネTVは,現場から記者が眼前の出来事を伝えているのだから,プロレス中継もれっきとしたニュース番組だという屁理屈をこねたことがありました。
...2004/12/28(Tue) 20:34 ID:HPG9XcWc    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:騰徳
にわかマニアさん、早速の返答ありがとうございます。

今回のセカチューのコマーシャルには、来年度の番組のものが多いです。

それにしても、3、4分くらいのコマーシャルは長すぎますね。
...2004/12/28(Tue) 20:48 ID:lzc30R6c    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ゆうこ
はるさん、こちらこそですぎた発言すいません★

ほんとに長澤アキと綾瀬アキは、求められてる性格が全然違いますよね!
何度かでてくる私服にも、その差がでているなぁと思います。
綾瀬アキはどちらかというとお嬢様な雰囲気の淡いカワイイ感じ、
長澤アキは元気でパッとした感じの、活動的な服が多いかなぁと思います。
水着の雰囲気も違うし、おもしろいですよね。
...2004/12/29(Wed) 01:28 ID:69bohZVg    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ゆき
私もDVDゲットしました!!早速見ました。
映画のタイトルがでてくるシーンの雰囲気と音楽が私は大好きで、「あ〜セカチュウだぁ」って感じでした笑)改めて映画版世界の中心で、愛をさけぶを見ると、アキの印象が強いですね。一番最初のほうにも書かれていますが、サクのスクーターの後ろに座って「早く」とせかしたり、いきなり「サク」と呼び捨てにしたり…一方、サクのほうはと言うと、アキを「広瀬」と呼んでいます。付き合い始めてからは「アキ」と呼ぶようになりますが、映画版アキは、とてもストレートですよね。防波堤で二人で話しているときも「サクと話したかったから」と気持ちをストレートにぶつけています。それが映画版アキの魅力のひとつと言えますよね。
 
 ドラマ版アキは、気持ちがストレートという面ではあまり変わりはないように思いますが、ドラマではアキよりもサクの印象のほうが私的には強いように感じます。
今ドラマは再放送をやっていますね。毎日見ています。最初は映画版派だった私ですが、再放送を見てから映画版ももちろん大好きですが、ドラマもすごくいいなぁと思い始めています。映画は2時間半というとても短い中で物語を完成させなければならないので、ちょっと物足りない部分も出てきてしまうのかな…と言う感じです。が、ドラマはその分長いので細かい人物の心情や物語まで描かれています。病気に倒れてからは、きじょうが激しくなったり、サクの優しさを受け入れられなかったりと、とても現実的で、見ていて胸が締め付けられました。映画版でのアキは、病気になってからの気持ちの起伏というのがあまり描かれていません。前向きに、とても理解のある、大人な女性に描かれています。こういった面を比べてみると、ドラマ判アキの方が自然なのかな、と感じます。
 インタビューの中で、「アキはとても大人ぶる子だな、と思いました」と、まさみちゃんは言っています。本当にそうだなと思いました。だけど、そういう人物像だったからこそ、映画の魅力であり、まさみちゃんにぴったりだったのかもしれません。ドラマはドラマで、アキの人物像があって、それがはるかちゃんにぴったりだったんだと思います。
...2004/12/30(Thu) 11:32 ID:SvfPB3Bs    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 映画版のヒロインがキラキラ感を持つ孤高の存在として描かれているということは,それをどう受け止めるかはともかく,皆さん異存のないところでしょう。
 では,なぜ,映画の制作者はヒロインをそのように描いたのでしょうか。
 ひょっとすると「謎解き」系のスレのテーマに属するのかもしれませんが,映画とドラマにおけるヒロインの描き方の違いは,私には,散骨場所がウルルか学校(日常生活圏)かの違い,亜紀の存在の感じ方の違い(記憶のアルバムを整理=「後片付け」vs「自分の中で一緒に生きている」と感じる),「世界の中心」の解釈の違いと重なって見えてくるのですが,皆さんは,いかがですか。
...2004/12/31(Fri) 17:32 ID:bZtqmoD2    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ゆき
「謎解き世界の中心で、愛をさけぶ」は読んだことないのですが、にわかマニアさんのおっしゃたことは何となく分かる気がします。映画とドラマでのアキの描き方の違い…。
 アキの存在の感じ方の違いが一番それをよく表しているのではないかなぁー、と私は感じます。あと、そうなると、にわかマニアさんがおっしゃったこと意外にも、私が気づいたことがあります。映画のアキは特にウルルについての本を読んでいた様子はないのに、ウルルを「世界の中心」と言っています。(夢島で拾った未現像だったフイルムの写真を見ながら)
「ここが世界の中心、って思えるくらい」とサクに言っています。
 一方、ドラマのアキは、ウルル関係の本(すいません、あやふやで)を読み、ウルルが「世界の臍」とか「世界の中心」と言われていることを知り、サクに話しています。この辺は関係はないでしょうか。何か、つっこんだ細かい疑問なのですが…自分で「ここが世界の中心」と言った映画のアキと、本で知ったドラマのアキ。映画のアキのほうが想像力的なものが優れているというだけなのでしょうか。どう思われますか??
...2004/12/31(Fri) 18:08 ID:xVMlxIUU    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 バブル経済の頃から海外への修学旅行もそんなに珍しいものではなくなってきましたが,映画の舞台となった1986年という年代は,まだまだ地方にまで波及した訳ではありませんでした。そのためか,映画では,原作(90年代という設定)のように修学旅行先をオーストラリアにはしませんでした。
 それでも,アボリジニの世界観は,本編のテーマの根幹に関わるものであるため,登場人物との間に何らかの接点が必要となり,その結果が「先客の残したフィルム」だったと考えられます。ただ,偶然(というのも映画のテーマでしたね)拾ったフィルムに写っていたというだけでは,病身を押しても行きたいという動機付けとしては弱いかもしれません。
 このあたり,ドラマの場合,「豊富な持時間」を活用して,冒頭の弔辞の中に「死と再生」の詩を織り込み,同病者との会話の中でその世界観に接し,本を読み,残された者にメッセージ(「ソラノウタ」)として残すという手の混みようです。
 ただ,ドラマの場合,そこを世界の中心と断定している訳ではなく,「そういう世界観を持つ人びとがいる」ということを描く一方で,大切な人との抱擁の中に世界の中心を感じるという描き方(第3話のラスト)もしています。このあたりも,「世界の中心」の解釈の差が反映されているようです。
...2004/12/31(Fri) 18:31 ID:bZtqmoD2    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ゆき
確かにそうですよね、夢島にあった写真に写っていたウルルを見ただけでそこに行きたい、という気持ちにはなかなかならないものですよね。しかも海外…やっぱりドラマはすごいですね。                少し話はそれますが、確かにオーストラリアは地理的な面でも世界の中心と言っても納得ができるような気がします。これは、あくまで私の単純な感想なのですが。不思議です。日本を中心とした世界地図を見ることが多いからかもしれません。日本の真下に位置するのがオーストラリアですから。本にも記載される「世界の臍」「世界の中心」。偶然のような必然のような…
...2004/12/31(Fri) 18:41 ID:xVMlxIUU    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 >日本を中心とした世界地図を見ることが多いからかもしれません。

 そうですね。丸くてつながっているものを平面に表示するには,どこかで切らなきゃならない訳ですが,だいたい,どこの国でも自分のところを真ん中にして描きますからね。
 だから,日本で普通に出回っている世界地図には太平洋は表現されているけど,大西洋は画面の左右に泣き別れになっていますし,ヨーロッパで発行されている地図は,その逆です。また,北極を中心に書いた地図を見ると,なぜ直行便が北極回りで飛んでいるのかがよく判ります。
 それにしても,オーストラリアをデフォルメして縮尺を小さくすると,四国に似ているような気がしませんか。
...2005/01/01(Sat) 07:52 ID:lFMjYVMs    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ゆき
あけましておめでとうございます☆今年もまた「世界の中心で、愛をさけぶ」を皆さんで愛していきましょう!

 確かに似ていますね。それも狙ったのか偶然なのか…
だけど、こういう発見ができるととてもうれしいですよね。オーストラリアのほうが四国よりも縦に面積がありますが。こう考えると、もうひとつの世界の中心は、四国!と思いたくなりますね(笑)
 話は変わるんですけど、昨日の紅白歌合戦で、平井堅が「瞳を閉じて」を歌っていましたが、いつ聞いてもいい曲だなぁと思ってしまいました。平井堅は白組で最後から2番目だったのですが、その前後は紅組も含めて演歌ばかりだったんですね。そこにポン、と平井堅の「瞳を閉じて」が入っていて、何だか新鮮な感じでした☆☆☆
ところで、紅白の歌い順って、くじで決めてるんでしょうか??
...2005/01/01(Sat) 14:48 ID:1R8jmuis    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:くれい
私個人的な意見を言いますと、本当は平井堅さんをトリにしたかったような気がします。
でも紅白のそれぞれのトリは演歌が務めるというような暗黙の了解(一昨年はじめてSMAPがトリを務めた)があるので、一つ前にしたのではないかと。
確かに後半は演歌がほとんどなので、そこで昨年度NO.1ヒット曲が出ると非常に新鮮味がありますね。際立ってました。

紅白と言えば視聴率がついて回るので、その辺も考慮した曲順にもなっているでしょうし、あとレコ−ド大賞と掛け持ちの方も多いので、重ならないように調整してあるのではないかと思います。
...2005/01/01(Sat) 15:08 ID:6rFZXZgE    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 まあ,ダブルブッキングと言えば,レコ大の他にも,民放各局の年越しライブとの掛け持ち組もいましたから,時間帯の調整はあったでしょう。
 それと,今回独自の事情として,中越震災との関連で,まず大トリが決まり,大トリが最大の話題作と同じ順番でかすんでしまわないよう,他の順番を操作したということも考えられます。
 でも,別スレにもどなたか書いておられるように,被災地の皆さんも平井堅の熱唱に聴き入っておられたようですので,中越出身者の大トリとともに,年越しのいいプレゼントになったのではないでしょうか。
...2005/01/01(Sat) 15:31 ID:lFMjYVMs    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 映画もドラマも暮れにDVDが発売されたことでもあり,お正月をセカチュー鑑賞で過ごした方も多いことと思います。改めて,ヒロイン像について,お気付きの方が書き込まれる前に過去ログ落ちしないよう,カラ投稿で掲載順を上げておきます。
...2005/01/05(Wed) 20:04 ID:QvLRKBl6    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 スレ起こしにヒロインの条件として,
>@サバサバしている
>Aどこか近寄りがたい雰囲気を持っている
>B時に大胆でストレートな行動に出る
の3つがあげられています。

 このうち,Bについて言えば,いきなりファーストネームで呼び捨てにするなど「サクの心にドカドカと入ってくる」ことの他に,墓暴きの実行犯を務めるというのもそうでしょう。なにしろ,懲役5年に相当する行為(刑法191条)なのですから,道交法違反(バイクの2人乗り)どころの話ではありません。
 まあ,「孤高の存在」ではあっても「聖人君子」ではなく,悪戯もするけど憎めない存在っていうのも,ヒロインの条件なんでしょうね。
...2005/01/09(Sun) 23:39 ID:m2/3/JIk    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ポチ
ドラマ版この前の再放送で初めて観ました。ドラマ版もかなり良いですね〜。映画版とは違う良さがあったと思います。自分の感覚ですが、どちらかというとドラマの方が亜紀のイメージもストーリーも原作に近いですかね?自分はどっちも好きだし、別にドラマ版を否定するわけではないですけど〜自分的には映画の出演者がドラマ版をやったら、もっと良い作品になった気がするのですが・・・・みなさんどう思いますか?良かったら意見お願いします。(もちろん律子は無しです。)
...2005/01/12(Wed) 22:26 ID:WnxEsK9M    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 >映画の出演者がドラマ版をやったら・・・
 逆のケースも含めてのコメントです。
 物語をどう展開していくかという骨格部分は,原作をどう解釈し,映像作家としての独自のメッセージをどう絡ませるかという純粋に文学的な見地からの構成になっているとは思います。
 ただ,問題は,映像作品の構成というのは,ト書きではなく「セリフ」や「動作」が中心であるということです。つまり,上記のストーリーの流れを具体的なセリフや仕草で味付けしていく場合,脚本家は具体的な配役を想定して書いているはずなのです。とすると,俳優の演技の巧拙とはまた別の次元で,配役の議論もなされる必要があるのかもしれません。
 そこから先はそれぞれの好みの問題ですので,私自身の結論は留保します。
...2005/01/13(Thu) 01:43 ID:Jvnxuqoc    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ペルリ
ドラマ版はまったく見てないんだけど、ぺるりにとっては、長澤が、原作の亜紀像にぴったりだとオモイマス。
...2005/01/15(Sat) 15:23 ID:qZJcuV5Y    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:騰徳
???

ドラマを見てもいないで、どうしてそう言えるのでしょうか?

ものすごく偏っていると言うか、なんというか?

個人で思うぶんにはいいと思いますが、掲示板に書き込む必要はないと思います。
...2005/01/15(Sat) 20:03 ID:ZL15ZtoU    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 映画に惹かれる人,ドラマに惹かれる人,それぞれ好みがあることは当然ですし,どちらかが明らかに駄作だということでもない限り,それぞれの好みで楽しめばいいだけの話です。
 ただ,「私はこう思う」とか「私はこちらが好きだ」という「思い」は大事にして欲しいと思いますが,それと同時に,みんなそれぞれにいろいろな「思い」を持っている訳ですから,他人のそういう「思い」に対して,「自分はそうは思わないが,この人がそう思っていることは大事にすべきだ」ということにも思いを馳せることも忘れないで欲しいなと思います。1億人がみんな同じ考え方をしていたら,かえって気持ち悪いとは思いませんか?

 もう一つ,これはあくまでも個人的な体験です。
 皆さんが映画とドラマのどちらが好きかという場合,頭の中にチェックシートを思い浮かべながら,両者を比較して結論を出しているかと思います。ところが,一方にハマりこんで,深く味わえば味わうほど,他方の欠点がますます見えてくるというよりは,もう一方の「よさ」もまた同時に見えてくることがあるのです。
...2005/01/16(Sun) 05:15 ID:8uSRdwho    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:どんき
 映画亜紀もドラマ亜紀もそれぞれ個性的かつ魅力的で、このスレッドの話題は楽しいです。

 ところでどちらの亜紀もバストの豊かなところは共通してます。(´ー`)

 でもこれって偶然でしょうかねぇ。原作では亜紀の身体的な特徴は書かれていないわけですけど。

 (くだらない発言ですみません)
...2005/01/16(Sun) 14:39 ID:muBXE5T2    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:好きな台詞は「天国ってのは生き残った人間が発明したものだ」
はじめまして。先週の始めに映画版を買い、ハマリまくって寝不足のセカチュー初心者です。まだ映画版しか観ていないのですが、いずれはドラマ版、原作と楽しもうと思っています。でも寝不足が続きそうなのであせらずいこうかと思っています。

ヒロイン像の3つはまさにその通りですね。一方サクは(最初は)どこにでもいる普通の男の子として描かれていて、そんな二人の恋愛は最初はやっぱり女の子が主導権を握ってしまいますね。もちろん振り回される男の側も悪い気はしないんですよね。防波堤や未公開映像でのアイスを食べているシーンなんかはまさにそんな感じで気に入っています。

映画版亜紀のバストを豊かというかどうかは分かりませんが、魅力的なバストであることは間違いないですね。小悪魔的な笑顔で「胸当たる〜?」なんて言われたら誰だって好きになってしまいますって(笑)
さらに「サクと話したかったから」で完璧にやられます。男って単純ですから〜!残念!
...2005/01/16(Sun) 21:14 ID:t3NIw8J6    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:hiro
二人の亜紀について、強いていうと
映画版は「かっこいい」系
ドラマ版は「かわいい」系
でしょうか?
「かっこいい」系は言い方を変えると「姉御」系(笑)
サクをぐいぐい引っ張っていっています。

ドラマ版では、よく泣いたし、苦手なものもあるし・・・でしたが、それがサクの「亜紀は、そのまんまがいいよ」につながり、物語に味を出しているのでしょう。
また、
第3話で「世界で一番美しいものをみた」
第6話で「この声のためならなんでもしようと思った」
これらのセリフに負けない表情や声も魅力でした。
(個人的には「浮気とかしてない?」にやられました(笑))

映画版は「今後の長澤さんがみたい」って思わされましたが、
ドラマ版は「また、山田君と綾瀬さんの共演がみたい」って思いましたから、
やはり作り方が違うのでしょうね(森山君ゴメン)。
...2005/01/16(Sun) 21:51 ID:aY4s.YbE    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:ショウ
はじめまして。自分もにわかマニアさんの意見に同感です。ドラマはドラマで!映画は映画で!いいところをみつけられればOKだと思います。
正直、自分はTVドラマに関しては否定派でしたが
DVDを見てハマリました。(しかもTVは地元の静岡県が撮影地というのもあって)
長澤さんのアキも、綾瀬さんのアキもどちらにもそれぞれの個性があっていいですね。かわいさとかっこよさと言うところでしょうか。
どうせなら、いいところをたくさん出しましょう!
...2005/01/18(Tue) 23:49 ID:ZBu8ds1U    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:Wolfy
過去ログ落ちを阻止。
...2005/01/22(Sat) 22:52 ID:Durruhoo    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 @亜紀の両親が病名の告知を受け,Aサクも亜紀の親からそのことを知らされ,B亜紀本人には知らせていないが,C何となく自分の病気に疑いを持つという点は,原作とドラマは共通しています。そして,ドラマの方は,迫真の演技でサクを引っ掛けて病名を聞き出しています。
 一方,映画だけが本人告知がなされており(医師からか親を介してかは観る人の解釈に委ねられていますが),サクは亜紀から病名を知らされます。ここにも,映画版亜紀の孤高性が現われているようです。
...2005/01/23(Sun) 01:51 ID:CCsypI.2    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:Wolfy
ようやくドラマ版DVDをじっくり観ることができましたので、このスレッドの主題から少し外れますが、主に原作とドラマのヒロイン像について述べたいと思います(映画版はまだ観ていませんので)。
このスレッドで多くの方が、映画の亜紀はかっこいい、孤高、ドラマの亜紀はやさしいと表現しておられます。原作ではアキについてP205に「やさしい心」と言う表現があり、サクとの会話での言葉遣いや話す内容からも、やさしい性格がうかがえます。でも、やさしさを端的に示すようなエピソードは描写されていません。ドラマでは、朔太郎がおじいさんとサトさんの骨を失くしたと言えば、泥だらけになりながら学校中を探してくれたり、実は骨を持っていたと朔太郎が言っても、怒るどころか「よかったー、あって。」と笑って許してくれたり、ペダルの軽さに祖父の死を実感して涙にくれる朔太郎をやさしく抱きしめて慰めたり(第3話)、自分の競技生活をかけた大事な県予選を棒に振ってまで、親友の智世の恋を応援したり(第4話)と、まるで聖母か菩薩のような亜紀のやさしさを示すエピソードをいくつも挿入しています。
原作では中学3年の夏休みから、アキのほうから「朔ちゃん」と名前で呼ぶようになり、続いて2学期から交換日記を始めようと、これもアキが提案し、戸惑い気味のサクをやや強引に押し切ります。最初はアキのほうがサクに好意を抱き、積極的にアプローチしていったようです。中3の12月の恩師の葬儀で弔辞を読む場面(P23)で「さすがは広瀬だな」「あいつ顔に似合わず、度胸がすわってるからな」とクラスメートに評されています。やさしくて可愛い顔をしているけれども、積極的で芯はしっかりした少女だったようです。このあたりの性格は、ドラマの亜紀にもほぼそのまま投影されています。恩師の葬儀以前から亜紀は朔太郎に好意を抱いていたはずだ、ということは、アナザストーリーの著者をはじめ多くの方々が指摘されている通りだと思います。傘を差しかけてもらってからは積極的にアプローチし(フナムシ、ガムのおもちゃ、「サクって呼んでもいい?」、等々)、思い切った告白によってすっかり朔太郎の心を虜にしてしまいます。よりドラマチックなシーンを演出するためでしょうが、原作よりもさらに大胆な性格になっています。
アキの顔立ちについて、P13に「そこそこに可愛くて性格がよく、勉強もできる」とあり、アキの葬儀の場面のp169で「彼女は非の打ちどころのないない美少女といった感じで写真に収まっていた。そのため写真のなかのアキはちっとも彼女らしくなかった。少なくともそれはぼくがよく知っているアキではなかった。」とあります。中2のクラスに美少女の誉れ高い佐々木さんという同級生が別にいたことからも、アキは可愛いけれどもすごい美形というわけではなかったと思われます。ドラマの亜紀は、とびきりの美少女ぶりもふんだんに見せてくれましたが、一方なんとも味のある素朴な表情も随所に垣間見ることができました。たとえば第2話の屋根から滑り落ちそうになった時や、第5話の「サクちゃん、私と結婚するの?」と聞いたとき、第7話の「わたし、一回も好きと言ってもらってない」と朔太郎にせまった(?)時などです。まず美少女ぶりに目を奪われ、時々見せる素朴な表情に親近感を抱いていっそう魅了される、という経過をたどった方も多いのではないかと思います。
アキの体型については、原作にはほとんど描写がありません。P92の夢島で泳ぐ場面で、サクが辛うじて足の立つところでアキは足が着かないという記述があるので、二人には一般的なカップル並みの身長差があることが伺えるのと、同じ場面の表現から、色白で髪が長いことが分かる程度です。ドラマの亜紀、綾瀬はるかさんの見事なプロポーションについてはいまさら言うまでもありません。色白で髪が長いことは原作と一致していますが、山田朔との身長差はほとんどなかったようです。プロフィールでは165cmとなっていますが、これは15歳デビュー時のもので、劇中での松下由樹さん(169cm)の矢田部先生や、先頃のJam Films Sの試写会での小雪さん(172cm)や小西真奈美さん(168cm)と並んだ様子からみて、現在は167、8cmあるのではないかなと推測しています。(山田君とは身長差はないけれどもお似合いのカップルだと思います。)
原作のアキは、中学2年、3年と担任が指名する学級委員で、佐々木さんという美少女がいたにもかかわらず、ジュリエット役にクラスの女子に一致して推されるなど、勉強もでき、人望もある優等生だったようです。ただ、進学校と思われる高校に入ってからは、どのくらいの成績であったのかを知る手掛かりはありません。スポーツがどのくらいできたのかについても、夢島で泳ぐ場面で「アキは泳ぎが巧かった。」とある以外、まったく触れていません。中学、高校を通じて運動部には属していないのでスポーツ万能というほどではないが、泳ぎは巧いことと、性格は結構積極的なことから、ある程度は運動神経も良かったのではないかと想像するしかありません。ドラマの亜紀は、学級委員で、学年を代表して弔辞を読んだことから、学年トップクラスの優等生と思われます。模擬テストでお茶大、慶応大C判定ですが、地方小都市の公立進学校では、トップクラスといえども少し調子が悪ければそんなものであるのはやむをえないでしょう。(それよりも公立校で高2の1学期に合否判定ができるほど進んでいるのか、ということのほうが疑問です。)スポーツは万能で陸上部のトップスプリンターです。ほかのスレッドでどなたかが書いておられましたが、100m12秒91(厳密には12秒62)は高校女子では全国レベルだそうです。実際、亜紀が走る姿は決まっていましたね。中学時代、広島県でトップレベルのランナーだったはるかさんだけのことはあります。
以上ドラマの亜紀は、原作のイメージを生かしながら、一層何にでも秀でたスーパーガールとして描かれています。映像化に当たって視聴者によりインパクトを与えるためでしょう。成績優秀、スポーツ万能、美形で可愛げもあり、スタイルも抜群、性格は明るく天使のようにやさしく、おまけに家も裕福で両親は美男美女。実際はここまでそろった人はまずいないでしょうが、後半にヒロインを襲う悲劇を際立たせる効果はありました。ただひとつ原作よりもドラマの亜紀が劣っていた点は料理の腕です。原作では二人で動物園に出かける相談の時に、「お弁当を持っていこう、朔ちゃんのぶんも作ってくるから。」と言って、アキは二人分の弁当を作ってきます。家庭的なところがあり料理もできたようです。ドラマの亜紀は、周知の通り、夢島でジャガイモの皮むきをしようとして、朔太郎に「お願い、やらないで」と強制終了されてしまいます。生姜湯を作ったり、魚を焼いたりも専ら朔太郎がやっていました。あまりに完全無欠では人間味がないので、ほほえましいと思えるような欠点をあえて作ったのでしょう。
最後に、亜紀の美少女ぶりが際立っていたシーンを独断と偏見で。
第1話:何と言ってもラストの告白シーン。このシーンでやられた、という人も多いようです。2−Dのというより宮浦高のマドンナであったに違いない亜紀が、思い切って告白している、という感じがとてもよかった。
第2話:学校の屋上で朔のテープ「そなたの接吻を阻止するのじゃ」を聞いている場面。図書室で安浦につかみかかった朔に「やめて!」と叫んでいるところも、一瞬だが良かった。(このときのせりふは、字幕では「サクやめて」となっていますが、私には「や、やめて」と聞こえます。皆さんはいかがですか。)
第3話:朔の家の前で「学校は?」とたずねられ、無言で微笑む亜紀(ここは本放送時にはカットされていたそうです。)。ラストの抱擁シーンをあげる人が多いかもしれませんが、これはシーンとしては美しいが、明るすぎるせいか亜紀の瞳の輝きが目立たず、美少女ぶりとしてはベストではありません。
第4話:トレーニングウェアで朔と並んで腰掛けて話す亜紀(立ちくらみの前)。競技会の前日、たこパパで智世と話すシーンもよかった。
第5話:夢島の朝、海をバックに岸壁で伏目がちにたたずむ亜紀。
第6話:クリーンユニットの中で、綾子に「他に女の子とか」と心配そうに尋ねるシーン。
第7話:病室でセーラー服に着替え、朔にパスポート写真を撮ってもらっているシーン。第7話中盤くらいから顔にやつれが目立つようになり、美少女ぶりという点では前半には及ばなくなります。しかし、第9話のウェディングドレス姿はまぶしいくらいに美しかった。このシーンは美少女というよりも美しい花嫁といったほうが良いでしょう。
番外としては、最終話の空港で最後に「好きよ、朔ちゃん」といって意識を失うシーン。やつれて、スキンヘッドになっているにもかかわらずきれいでした。
以上、長文失礼しました。他の方々のような格調の高い議論でなくてすみません。
...2005/01/23(Sun) 23:34 ID:q.4AMYQM    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:騰徳
Wolfy さん、力が入っていますね。

少し補足すると、小説のアキは風の谷のナウシカに似ていると言う表現があったように思います。

最後にはサクが運動場でアキの遺骨を撒く所で、あの美しいもの、善いもの、繊細なものはどこにいってしまったのだろう。夜の雪原を走る列車のように、明るく光る星の下を、いまも走りつづけているのだろうか。・・・

この数行後まで読者のアキ像を刺激する表現がなされています。

ドラマのアキ像が比較的具体的に視覚を刺激するのに対し、小説は文字だけですので(当然ですが)、思考を刺激する作りになっていますね。
...2005/01/24(Mon) 00:23 ID:KLFejpkc    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:Wolfy
騰徳さん、レスありがとうございます。
騰徳さんも引用された原作の最後の場面の、「やさしい心はどこへいったのだろう。アキという一人の人間のなかに包み込まれていた美しいもの、繊細なものはどこへいってしまったのだろう。」のくだりは、ドラマ最終話、ウルルでの「温度もない、重さもない、吹けば飛ぶような白い粉、それが亜紀だった。僕の好きな人だった。」という朔太郎のナレーションとシンクロしますね。朔太郎の置かれた情況は全く違いますが、最愛の人を失った喪失感がともに胸を打ちます。
ドラマでは朔太郎の17年間に及ぶ長い心の彷徨の始まりでしたが、原作では母校の中学校を訪れた時にアキの記憶が呼び覚まされ、懐かしさと切なさの入り混じった感情に襲われますが、気持ちの区切りがついて、新しい彼女の姿を遠目に見ながら散骨に及びました。アキの死の5、6年後のことと推定されます。原作の朔太郎はドラマのよりもドライなようですね。(あっ、これはヒロイン像のではなくヒーロー像のスレッドに書くべきことでした。)






...2005/01/25(Tue) 02:42 ID:DXBre16k    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:はちはちまる
ドラマの前半の幸福な部分を異常なほど強調し後半一気に悲劇に持っていくストーリーはどこかで見たことがあるなと思っていたら川上健一氏の「ららのいた夏」という小説を思い出しました。
小説のサクも「胸ぐらい触らせろ」と空想(?)していることからアキは魅力的なボディーだったのではないでしょうか。
...2005/01/25(Tue) 05:27 ID:IhQeZxpQ <URL>   

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:どんき
>小説のサクも「胸ぐらい触らせろ」と空想(?)していることからアキは魅力的なボディーだったのではないでしょうか。

そう、そうだったですね、原作!
ということはやはり二人のアキの人選にはあるチェックポイントがあった・・・

        どうもそんな気がしてならねぇ
...2005/01/25(Tue) 23:59 ID:PnIycYoI    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:いぬ
 『孤高性』について。私はドラマ版のアキにそれを強く感じ、それがドラマ版アキの印象そのものになっています。だからこのスレッドを読んでいてそのことを伝えたくてウズウズしていました。少し語らせてくださいね!
 ドラマのアキはサクや家族と過ごす時間よりも“自分の生き方”を追及することを選んで旅立ちます。その自我の強さにまず感服・感動します。そして“天国なんてない。あの世なんてない。”という遠のく意識の中でのセリフ。もちろん、これはそれだけ幸せだという、サクに対する最高の愛情表現ですが、死と共に自分の存在がゼロになることやあの世でのサクとの再会などないことを悟っているようで、死に対するアキの毅然とした態度に圧倒されます。『走り終わった時に笑って君に会えるだろう』という34歳のサクとの言葉のギャップは、逝く者と遺される者のギャップでもあるのかな、と生きている私は少し哀しく思ったり。元気な頃のアキがいう『天国は遺された人が考えたもの』という言葉が重なります。
 一方で映画版のアキは私にはそのいじらしさが強く伝わってきます。映画版のアキは“自分の生き方とは何か?”を考える設定を与えられていません。死を前にして思うのはサクのこと。自分がいない世界で結婚し、働いて、生きていくサクの未来やサクと過ごした時間です。死後の魂の存続を前提とした『忘れないよ』という言葉を遺す映画のアキには『あの世なんてない』と言い切るドラマのアキのように潔い死生観はなかったと想像します。ドラマのアキは先だけを見続けて死と対峙しようとし、映画のアキは自分の後ろに遺されて行くものに対する未練を抱えているようにも見えました。
 
 孤高性ではなく孤独という意味では、サクのいない病室でサクへの思いを抱きしめながら逝ったであろう映画のアキの方が孤独感が強く、全てを出し切って『ここが天国』とサクに抱えられて意識を失っていくドラマのアキの方が断然幸せだったかな、と思います。
...2005/01/26(Wed) 00:26 ID:fP1KCKjg    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:灯台
映画版の亜紀は、さっぱりとしている印象です。
サクに対しての、言動も直球で来ます。
バイクや防波堤の場面も自分で、グイグイ引っていく
積極性がある。

サクは、そんな亜紀に戸惑いを感じながらも、
それに引っ張られて行くサク。
そんな亜紀が、好き。という印象です。

この関係”東京ラブストーリー”の
リカとカンチに、そっくりだと思いました。
大胆な言動”セックスしようよ”を代表に
何者にも縛られずに行動するリカ。

カンチは、リカの言動に戸惑いながらも、
ついて行くところに共通点があるかなと思います。

最終回、カンチの故郷。階段の上にある神社、
防波堤で二人で語す。廃校になった小学校で落書き。
駅のホームの柵に結び付けられたハンカチの
別れの言葉”バイバイ”とロケ地関連のHPを
見ると共通点があるなと思いました。

私は、監督と同じ年で91年放送時22,3歳の時ですから
亜紀のヒロイン像に、影響が有るのではと思います。
あくまでも個人的なものですが。

24,5歳の亜紀とカンチは、こんな感じかな。
昨年秋の再放送を見て以来の感想でした。
...2005/01/27(Thu) 11:36 ID:YNq.dpWI    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 映画もドラマも,ともにヒロインは芯の強い人物として描かれていますが,他者との接し方という点において,映画版は常に「直球勝負」であり,常に相手の数歩先を歩いているような感じであるのに対し,ドラマ版では,「先を歩いて」いるけれども,仲間から浮き上がったり「かけ離れた」存在ではなく,言わば常に「輪の中心にいる存在」であり,いろいろ変化球も投げてきます。おそらく,このスレで最初に「孤高」という表現を用いられたのは朔五郎さんですが,おそらく,このあたりのことを意識されてのことだったと思います。

 ただ,65番目の書き込みにあった「天国なんてない」というセリフと「死と共に自分の存在がゼロになることやあの世での再会などないことを悟っている」という点については,遺作となった「ソラノウタ」と関連づけて考えると,また別の解釈もできそうです。
 つまり,最初の発言は,直後の「ここが天国」というセリフとの関連で言えば,天国一般について否定しているのではなく,「この世と別のところに」あることを否定しているだけです。そして,「ソラノウタ」の中で,「おまえの足はあの子の足だ」と言っており,「亜紀さんは松本君の中で生き続けている」という小林のセリフにつながっています。このあたり,かなり原作に近い描き方になっていますので,謎解き本の解釈がかなり参考になります。

 一方,映画版ですが,最後のテープ確かに,「自分がいない世界で生きていくサクを思い浮かべる」という内容になっていますが,「だから一緒にいて」ではなく「こう来ないで」というのがそのテープの結論ですから,「潔い死生観はなかった」とか「未練を抱えていた」と即断するのは早計でしょう。また,死後の魂の存続を前提としていたかどうかはともかく,冒頭近くに「死んだら愛も終わりか」という問題提起がなされていますから,遺言的なテープのメッセージも,それに対応したものになる方がむしろ自然です。

 最後に,どちらが幸せだったかについては,どちらも完全燃焼しきったという点は共通しています。あとは,より感情移入できるのはどちらの描かれ方かという再三言われている「好み」の問題になってくるのでしょう。
...2005/01/28(Fri) 12:49 ID:AxVuN3Ms    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:hiro
映画版のアキは、結局夢を語ることがありませんでした。
何でも優秀な人でしたので、"短い人生だけど駆け抜けた"感はありますが、「この夢を実現した」ようなエピソードはありませんでした。
もしかすると彼女がやり残すとしたらサクとの恋愛だったのかもしれません。
それで、「自分が死んだら、忘れられてサクとの愛も終わる」ことを恐れていたのかもしれません。
しかし、そうではないことを自分自身が理解して亡くなっています。
そして、最後に途中で終わったウルル行きもサクが灰を撒くことで達成されています。

一方、ドラマ版では、将来についていくつか語られています。
第5話夢島にて「絵本の編集者になって世界を飛び回りたい」
(テープより)「サクちゃんの手を引いて、サクちゃんが子供の手を引いて歩いていけたら・・・」
第7話「サクちゃん家で朝ごはんも食べてみたい。サクに"おはよう"って言うの」
第9話(テープ)「世界で一番青い空が見たい」

このうち、絵本の編集者になる夢は、「ソラノウタ」で、真島君の絵とサクの写真と弔辞で詠んだ詩を元に加筆・編集することで、プチ実現しています。
夢島でサクが「一緒についてって写真を撮る」と言ったのを亜紀は喜んでいましたから、サクの写真を使うということも夢の実現だったのかもしれません。
また、サクの家で朝ごはんは食べられませんでしたが、サクに"ほっぺにぶにゅ"して「おはよう」と言うのは、結婚写真の日の朝、実現しています。

一方、夢島のテープでは、サクのテープには無かった「子供」が登場しますが(これが前夜「何かあった」根拠とする説もあります(笑))、第8話で子供と手を繋ぐことは無理っぽいとあきらめている様子が伺えます。
もちろん、サクと手を繋ぐことも出来なくなる訳ですが、「子供の手を」が含まれたことで、テープに吹き込んでから、夢の実現が無理となるのに時間があまりかからないようになっています。
第9話のテープのウルル行きも、テープを吹き込んでからダメになるのに時間はかかっていません。

映画版・ドラマ版も「完全燃焼」のイメージがありますが、不思議なことにドラマ版ではテープに吹き込んだ夢は達成されないという図式になっているようです。
(別のスレで書きましたが、「コロッケパン」も結局一緒に食べた映像がありません)

もう一つ、映画版のアキはジョニーや龍之介には「昔そんな人がいたなぁ」程度にしか残っていない印象を受けます(お墓のシーン、体育館で携帯で話すシーン)。
一方、ドラマ版では、智世の娘の名前になったり、龍之介の船に写真が貼られたりと、サクと同様、「一緒に生きている」印象があります。
...2005/01/29(Sat) 05:16 ID:afavQqiw    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
>映画版は「昔そんな人がいたなぁ」程度にしか残っていない印象を受けます(お墓、体育館)。

 お墓の方は,何年ぶりかで帰ってきたサクを見つけて,「広瀬の墓参りか」と声をかけていますから,少なくともジョニー自身はともかくサクとの関係において亜紀は記憶に刻印されているとも言えます。
 ところが,「(10年以上たっているのに)今,亜紀に会った」という電話を受けた龍之介の反応は,「律子を探しに行ったのに」という素気ないものでした。いくら,律子を紹介したのが自分であり,自分の店で一緒にみたニュースの画面に律子が映ったのがサクが追いかけていくきっかけになったとしても,亜紀に対しては,もう「過去のもの」として済ませている感じですね。
 もし,ドラマで同じ状況を迎えたら,おそらくスケちゃんは「そうかい。おまえさんには今でも亜紀ちゃんが見えるのか」とまずは「亜紀との関係において自己を定義づけているサク」を受け止めた上で,「それで律っちゃんの方はどうなった」と切り出すでしょう。
 このあたりにも,「孤高の存在」か「輪の中心」かという描き方の違いが現われているようですね。
...2005/01/29(Sat) 07:37 ID:4iMWbhu.    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:もん
>この関係”東京ラブストーリー”の
>リカとカンチに、そっくりだと思いました。

”東京ラブストーリー”の脚本は坂元裕二さん。
彼が共同脚本に加わっている以上…

>亜紀のヒロイン像に、影響が有るのではと思います。

可能性は高いでしょうね。
...2005/01/29(Sat) 11:01 ID:c66j5XfE    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:こつぶっこ
そうそう、そうですよ!!
目からウロコ、とはこの事。

あの亜紀どっかで見たことあるようなと思っていたら、

リカだ!リカ!!
確かに赤名リカを高校生にしたようなイメージあります。
すっきりしました。ありがとう。
...2005/01/29(Sat) 16:25 ID:8qZOWMZM    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:いぬ
>67番の書き込みへ 
 そうですね。私が使った『孤高』とは、輪の中にいるか、いないか、ではないです。『死』や『人生』に対する姿勢です。
 ドラマのアキは確かに『輪の中心』にいる存在ですね。だから余計、ドラマのアキが最後まで『自分の生き方』を追及しようとする姿勢に『孤高』を感じます。最後のアキの選択は、言ってみればその輪の中から飛び出す行為だったのではないでしょうか。そうしてでも、自分の生き方を全うしたかったという。私が感じたドラマアキの孤高とはそういうところで、ちょっとズレていたかもしれません。
 ドラマのアキの『あの世なんてない、ここが天国』と『お前の足はあの子の足だ』というセリフ、そして小林アキの『松本君の中にいる』というセリフは死生観において矛盾はないでしょう。でも『あの世なんてない、ここが天国』のセリフとサクの『走り終わったその後に笑って君に会えるだろう』のセリフにはズレがあります。そのズレを言ったまでです。
 対して映画のアキ。追加して言えば、『忘れられたくない』と言って結婚写真を撮るという設定が、私には強烈に響き、映画アキのキャラクター像を形づくりました。また空港での『まだ生きているよ』という悲痛な叫び。私は映画のアキからも、死に対する恐怖が充分伝わってきました。ドラマのアキの最期のように、『闘う』シーンが描かれなかった分、映画アキの死に対する恐怖や不安ばかりが見終わった後まで続いたのかもしれません。
 でも、だからと言って『潔い死生観はなかった』と書いたのはちょっと言い過ぎでしたね。例えば『私がいなくなってもサクの世界は続いていく』というセリフ。そしてとてもシンプルな『バイバイ』。『忘れられたくない』と言っていた女の子がもがきながらも死を受け止めていく過程も描かれていたのかもしれません。
...2005/01/29(Sat) 19:01 ID:uNadO/GA    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:灯台
映画の亜紀=リカ?、という感想に。
同じ思いの人がいたと変ですけど嬉しいです。

映画、ドラマも西暦ですが、昭和60年代の高校生で
良かったなと思います。

映画の最初の時期86年6〜7月は、
サッカー部員全員が、自称マラドーナでした。
違う星でやってる感覚で、TVを見てましたね。

あのころ日本がワールドカップに出るなんて
サッカー部員でも。無理だよが常識で、生きてる間にね!と言う途方もない夢でしたからね。

今の高校生は、日本が出ることを当たり前と思っている。予選を勝って行けたのは、98フランスだけなんですけど。

家の元サッカー部員とサッカー少年と一緒に
高校時代を思い出しながら、W杯予選を見ます。
...2005/01/31(Mon) 14:13 ID:RDk2fq06    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:くれい
スレとはちょっと離れますが、
映画のブル−リボン賞で
アキ役の長澤まさみさんが助演女優賞、
サク役の森山未来君が新人賞を受賞しました。
残念ながら作品賞と監督賞は選から漏れてしまいました。

むむ・・・原作同様、評論家などには評価はあまり高くないのだろうか?
...2005/02/02(Wed) 21:12 ID:VoVBuLKw    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 映画の賞の関係でのコメントを載せた記事がこのサイトのどこかでも紹介されていましたね。
 ただ,個人的には,内面の葛藤がテーマの一人称小説の映像化という点がもっと評価されてもよかったと思っています。原作が有名過ぎたために,「便乗」したとは言わないまでも,「原作の知名度」に押し上げられた部分を「割り引いて評価しなければ」という思い込みが審査員にあったのかもしれません。
...2005/02/13(Sun) 23:57 ID:6tSJMVAQ    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 長澤君の受賞関係の話題があちこちのスレに登場している時に過去ログ落ちさせる訳にもいかないでしょうから,呼び戻しておきます。
...2005/02/25(Fri) 05:47 ID:UisE26Tk    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 この番組でハガキが読まれると景品が当たるというラジオを聴くシーンで,亜紀は薬を飲んでいます。錠剤ですが,市販の瓶入りのものではなく,医師の処方箋に基づき薬局で調剤されたものです。とすると,この時点(2人が巡り逢った時点・問題のハガキが書かれる以前)で既に亜紀は体調に異変を感じて通院していたことになります。
 口内炎(第2話),鼻血と痣(第3話),立ちくらみ(第4話),微熱と幻聴(第5話)と順を追って,第5話ラストで倒れるシーンにつなげていったドラマ版ほど丁寧な描き方ではありませんが(時間の関係もあったでしょう),映画版も亜紀が何らかの病気に侵されていることを暗示した描き方になっていると解釈できそうですが,皆さんは,いかがですか。
...2005/03/21(Mon) 02:02 ID:kN5XIuQE    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:hiro
にわかマニアさま

ドラマ版は「病院に行かない」ため、白血病の発見が遅くなったわけですが、映画版で「医師の処方による」薬を飲んでいたとなると、病院に掛かっていた訳ですよね。
血液検査などが行われず、たいした病気だと思われていなかったということでしょうか?
尚更、無念な気持ちが膨らみますね・・・
...2005/03/21(Mon) 02:25 ID:3TNvGBEg    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:朔五郎
映画版で薬を飲んでいるシーンについては、思春期の女の子によくある「鉄欠乏性貧血」だと思われていて、「鉄剤」が処方されていた、というように想像して見ておりました。
...2005/03/21(Mon) 14:05 ID:ldvdBDoM    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:にわかマニア
 ドラマ以上に自分のネガティブなところを見せないヒロインなので,登場人物間のやりとりを通じて「今,通院している」ということが語られることはないだろうとは思いつつも,あのシーンは全くさりげなく挿入されていたという感じでしたね。薬を飲む時も「いつまで飲み続けなきゃいけないのだろう」とか「本当に効いているのだろうか」といった気配は微塵もなく,ラジオから流れてくる曲に合わせて「1・2・3・ハイ」って感じて飲んでいましたし・・・
 でも「○○性」の部分は違っても,末尾2文字は「貧血」で共通している訳で,そうすると血液内科ってことになりますよね。あまりに初期過ぎて,大病の可能性を見過ごしてしまったのでしょうか。
 ドラマ性を持たせた演出という点では,何の前触れもなくいきなり倒れる,しかも,幸福の絶頂から一気に転落という映画の方がインパクトは強いですが,ドラマ版は,精密検査の呼び出しを振り切ってキャンプに行って倒れるということで,重病人を連れ出すという一番のクライマックスシーンにも「反復の法則」が一貫しているということを強調した脚本・構成になっています。もちろん,どちらがいいかは,それぞれの「好み」の問題ですが・・・
...2005/03/21(Mon) 14:26 ID:kN5XIuQE    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:say
当時明確な治療法がなかった事を考えると、早期に病名が判っていればそれだけ朔とアキの結びつきも中途半端だったでしょうし、アキにとっては幸せな結果だったのではないでしょうか。
...2005/03/21(Mon) 15:25 ID:z./XRjik    

             Re: 映画版 亜紀のヒロイン像  Name:比較検討
いまさらながら、TV(再放送)を見てその後に映画版を見ました。
どちらも良い作品ですが、映画は2時間程度に収めるのは難しいかったのでしょうか?
僕はTV版の方が良かったです。
やぱり田舎の高校生である朔太郎君は山田君の方がハマリ役でした。不器用だけど感情が伝わりました。亜紀さんも綾瀬さんの方が良かったです。
どちらを先に見るかで判断は違ったのでしょうがね・・・
...2005/04/10(Sun) 19:15 ID:y8NMJ7yk    

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