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過去ログNo1
助けてください!!に関して  Name:プルプル
ドラマ版朔の「助けてください」はどんな思いで言ったのか?と考えてました。
いろいろなご意見を見て、ビデオ見直して、、、、、、
私は、亜紀の最後の夢であるウルルに辿り着けるよう、運命とか見えない何かに「助けてください」
って言葉が迸り出たって感じました。
そんな祈りに似た言葉の後、「約束だから」とオーストラリアへ向かおうとする朔太郎。
どうですかね?
...2004/10/01(Fri) 18:41 ID:.3HuIezE    

             Re: 助けてください!!に関して  Name:はたぼう
うーん難しいですねえ。原作でも映画でもドラマでもクライマックスとされているシーンだけに色々とらえ方があると思いますし。
サクは夢島で自分のプラス分をアキに回してもらうように神様に祈ってましたよね。
でも現実には今自分の腕の中でアキは息絶えようとしている。
自分のプラス分を今すぐ全部アキに回して、せめてウルルの空を見るまでアキの命を助けてくださいって神様に祈ったのではないかと思うのですが、どうでしょうか?
...2004/10/01(Fri) 21:08 ID:3HMW0tk2    

             Re: 助けてください!!に関して  Name:にわかマニア
 はたぼうさんと同じく,開口第一声は「うーん難しいですねえ」です。
 原作では,最初は「取り囲んでいる人たちに向かって」言ったが,その声は「次第に小さくなり」,最後は「もっと巨きなものに向かって」の「自分にだけ聞こえる」「呟き」になっていきます(158頁)。
 映画では,どちらかといえば絶叫調でしたが,テレビの方は「呟き」に近かったですね。別の番組で収録風景が放映されていたのを見たところ,堤監督は「ここは声にならない声で」と指導していましたから,原作の後半の方を強調したと考えられます。声の大きさと呼びかけの対象についての原作の関係がそのまま当てはまるとすれば,ここは,「ブルブル」さんや「はたぼう」さんの言われるとおり,運命に対する魂の叫び(声にならない叫びですが)だと思います。
 重病人を連れ出す無謀を冒してまで,ぎりぎりまで「自分」が「自分」であることを追求したい,その「証」を示したいという亜紀の究極の選択を尊重し,支えてきたサクにとって,2人の最後の希望まで奪わないでくださいと願わずにはいられなかったのではないでしょうか。
 
...2004/10/01(Fri) 22:41 ID:fZHvlbA6    

             Re: 助けてください!!に関して  Name:さくだろう
みなさんと同じ!?だと思うんです。
当たり前ですが、助けて欲しくて言ってることではなくて、「全てのことが遅いのだ、全てを無くしてしまうのだ」という気持ちから、自分には何もできることがなくなってしまい、「自分が無力だ。何もしてやれない。暗闇に紛れ込んでしまった。もう動けない(走れない)」といった心の声が「助けてください」になったんだと思います。
映画版よりドラマ・原作版の言い方の方がいい感じがします。
でも、自分は叫びたくなるぐらいの悲しい気持ちになりました。
...2004/10/02(Sat) 00:43 ID:GnOvGVFU    

             Re: 助けてください!!に関して  Name:大林達明
あの時の2人は完全に「世界」に入っていたんでしょうね。皆さんと感覚的には同じです。

朔は自らの手の中で亜紀が「天国」を口にして目を閉じた時、彼は今までなんとか否定してきた亜紀の
「死というもの」を初めて自らの感覚として意識してしまった・・。

彼にとっては「亜紀」が無二の生きがいだった。

「助けてください!」は、
亜紀亡き後のこれからの自分自身を助けてください、という声にならない悲痛な叫びであったとも思います。

その後の「なんで俺(だけ)は生きているんだろう?」
に繋がり、朔にとって亜紀のいない世界=自らの死を意味するほど重たかったのでしょう。

 彼があの後も亜紀を背負ってゲートに向っていく姿はどこか「心中」の匂いもします。
亜紀と共に自分も死ぬつもりでウルルに向ったというのは言いすぎでしょうか??
...2004/10/02(Sat) 02:44 ID:0Lio78oc    

             Re: 助けてください!!に関して  Name:にわかマニア
 サクは「亜紀と共に自分も死ぬつもりでウルルに向った」かという点について,「最終回後の見直し」という論題のところで,「なんで俺(だけ)は生きているんだろう?」の解釈に関連して,「くれい」さんも,サクは自分もウルルで死ぬつもりだったのではないかと述べておられます。
 大林さんの直前に投稿された「さくだろう」さんも,「くれい」さんと前後して書き込みをされており,そこで「亜紀の死=自分の死(象徴的な意味であるとしても)」というとらえ方をしておいでです。
 そもそも亜紀が出発前・往路・到着後・復路・帰国後のどこまで持つか,その時どうするかにまで頭が回っていたとも思えませんので,サクも死ぬつもりだったと即断はできません。でも,少なくとも,サクにとっての「世界」とは亜紀のいる「世界」ですから,それが崩れ去ろうとしている時に,自分はいかに無力であるかという悲痛な叫びが「助けてください」であったということは,多少の温度差があるにせよ,大筋で大方の皆さんの一致できるところではないでしょうか。
...2004/10/02(Sat) 03:57 ID:vumZX4Mw    

             Re: 助けてください!!に関して  Name:慎太郎
 堤監督によると「このセリフって、周りに助けを求めたり、自分の行動に後悔しているのではなく、運命に対する叫び・・・死にゆく彼女を支えようと必死なヤツの、どこにも届かない声だと思うんです。でも、サクはそれを発せざるを得ない状況にいる。だから空港の場面は、そこで時間が止まるようなシーンになればと思ってます。劇的というよりは非常に抑えた形で淡々と描こうと。ボロボロの体で旅立とうとする亜紀から感じる気高さ、美しさ、悲しみ。サクからは、そのただ一言に表される本当に純粋な思いを表現したいと思っています。」
...2004/10/04(Mon) 19:30 ID:Lh8D4yrc    

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