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過去ログNo1
第8話  Name:くれい
以前出ていたかもしれないですが、第8話の最後、
今朔の語りで「二人を幸せにしたいと思ったんだよ、アキ。明日に失う未来とは気付かずに」というのがありますが、失う未来とは一体?
今朔がアキに語りかけているところをみると、明希と一樹についてだと思うのですが、何を失ったのでしょう?
ひょっとして8話の段階では明希は死ぬ予定だったとか?
久々に観たらちょっと疑問に思ったもので。
...2004/09/30(Thu) 22:14 ID:BrZA1Si2    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 前にも議論になったことがあったような気がしますが,結論が得られないまま,過去ログへと「お蔵入り」したのでしたっけ。
 語り手が今サクということは,1987年ではなく2004年の時点が「過去−現在−未来」の基点ですよね。だから,ここで言う「明日に失う」の対象は,物語の進行は次回以降であっても,時系列的には既に17年前に失ってしまっている廣瀬亜紀ではありえません。とすると,素直に考えると,小林明希・一樹母子以外に考えられません。
 ですから,くれいさんの疑問も,もっともだと思います。ひょっとしたら,そういう展開も選択肢に入っていたのかもしれません。
 ただ,そう断定するのをためらうのは,公式サイトの石丸日記によれば,最終回の台本の初稿が第8話放映後の20日深夜で,確定が26日ですから,未定稿段階での見切発車的なアナウンスにしては,少々踏み込み過ぎているのではないかということです。
 もっとも,他にどのようにあのナレーションを合理的に解釈できるのかと言われると,現在のところ,私も明確な答えを持ち合わせていません。
 中途半端なレスで申し訳ありませんが,皆さんは,いかがですか。
 
...2004/09/30(Thu) 23:27 ID:Mwfjd2SE    

             Re: 第8話  Name:くれい
にわかマニアさん、ありがとうございます。
公式HPでも結構議論が交わされていたような気がします。
朔をこれ以上悲しませるなというような書き込みが多かったかな。
明希の事故というシ−ンに繋がっているとは思うのですが、何を失ったかといえば骨だし・・・。

ご意見お待ちしてま〜す。
...2004/09/30(Thu) 23:46 ID:BrZA1Si2    

             Re: 第8話  Name:作家
こういう推測は好きなので、考えてみました。

「あの頃のような…あの頃のように、…そう、思ったんだよ、亜紀。」

「あの頃」を重視して考えました。
「あの頃」の意味。
ちょっと前の病室の回想シーンで、サクが「僕たちは失い続けた」と
言っています。
サクと亜紀がまだ何も失っていなかった幸せな頃と理解します。

緒方サクは亜紀に話しかけてますよね。
あの頃の自分の気持ちと対比させて、現在の自分の心境を伝えてます。
結局、
過去はこうだった。現在もこうだ。という内容になってます。

「あの頃と同じように『明日には失う未来とは何一つ気付かずに』そう、思ったんだよ、亜紀。」


あの頃は、亜紀を幸せにしたい、幸せにしてもらいたいと思っていた。
あの頃は、亜紀を失うなんていう未来は全く想像していなかった。この幸せは永遠に続くと思っていた。

今現在も、あの頃のように、明希と一樹を幸せにしたい、幸せにしてもらいたいと思った。
今現在も、あの頃のように、明希と一樹をなくす日がやって来るかもしれないという悲観的な未来の意識は僕の頭にはない。


つまり、明希と一樹の存在は僕をあの頃と同じ気持ちにさせてくれた。
『明日には失う未来とは何一つ気付かずに』も含めて。
ということになるのではないかと。

「失う未来」とは?

その時に感じている幸せ、みたいなものではないかと感じました。
過去では亜紀の存在。
現在では明希と一樹の存在。

「明日には失う未来とは、何一つ気づかずに」の台詞時の画面。
「これがあの頃に失ってしまった未来だ!」と言わんばかりに、ここで結婚写真がズームアップ。

以上、作家説でした。
...2004/10/02(Sat) 21:31 ID:87/z83Mg    

             Re: 第8話  Name:くれい
作家さんありがとうございます。

亜紀と明希両方に掛けているような気がしますね。
亜紀との幸せな日々が、あんなにもあっけなく終わってしまうとは、想像もしていなかったという感じでしょうか。
明希に関しては、その身に何かが起こるという暗示のようなものかと。

考えれば考えるほど色々な解釈が出てきますね。
やはりこれも「これが答えだ!!」というようなものはないのでしょうか?
...2004/10/02(Sat) 23:05 ID:lobU3msM    

             Re: 第8話  Name:ココ
作家さん、なんか難しいですね・・・(汗)
私は普通に、明日には失うもの、それは「亜紀の骨が入った小瓶」かと思ったんですけど・・・違うの?
...2004/10/03(Sun) 15:28 ID:EDmfkV2w    

             Re: 第8話  Name:zen
確か最後の台詞は途中から亜紀に言ってた印象でしたが。だから違和感は覚えなかったです...

意訳すると
「あの時も幸せになろうと思ってたんだ、
すぐ叶わぬ夢になろうとは思いもよらなかったけど」
みたいな感じじゃなかったでしたっけ?

可能だったらビデオ見てみますね。
...2004/10/03(Sun) 21:52 ID:xRENPnX2    

             Re: 第8話  Name:作家
ココさんへ

他のスレッドにも書いたのですが
このドラマには、なにか含みをもたせた台詞が多いと感じてます。

だから、そういう台詞に対しては視聴者一人一人が違う捉え方をするだろう、あるいは、作り手側が敢えてさせているのかなとも思いました。

ということで、「亜紀の骨が入った小瓶」という解釈にも僕は「なるほど、そういう見方もあるのか」と思ってます。

僕は、その台詞の発言者の心理状態を自分なりに分析して推測します。

そういう意味でも僕の解釈は決して正解とは言えませんので、そんな解釈してる人もいるんだなあというふうに理解してもらえるとありがたいです。^^;
...2004/10/04(Mon) 08:10 ID:QjaCG.nM    

             Re: 第8話  Name:くれい
ココさんのおっしゃるとおり、緒形朔のあの発言後、実際に失ったといえば亜紀の骨なんですよね。
過去でいえば、亜紀との幸せといったところですか。
亜紀そのものも失ってしまいましたけど。

まだまだご意見お待ちしております。
...2004/10/04(Mon) 18:48 ID:ocF2T0gU    

             Re: 第8話  Name:大林達明
不謹慎な意見であることは承知で、皆さんのお叱りを受けることも覚悟して書きますと・・・

あの時点で「明日には失う未来・・」と言えば
「一樹」しかないと思います。

次話のバイク事故に繋がる台詞の語りだったのではないか、と。

「一樹」の死によって明希が1人になってしまう。
自分と似た境遇となってしまった明希との悲情な運命にサクは涙しながらも、ここでサクは完全に目を覚ます。
これ以上大切なモノを失ってはいけない、と明希と共に歩んでいこうと決意し、亜紀の骨を撒こうと
立ちあがる・・・。

僕は脚本の企画の中の1つとして(・・というより途中まで)は絶対に存在していた話ではないか、と考えていました。

それ以前の朔と一樹との関わり、「抱擁」などのシーンでも何か悲劇の「前夜」という匂いもします。
(このドラマでは「歓喜」と「悲劇」を交互に反復させて作られていたのはご存知の通りです)

公式BBSでの「猛反対意見」が奏効したのかもしれないし、確かにこれ以上サクを悲しませることは得策ではないので結果は採用されなくて良かったのかもしれません。

でも、
あのバイク事故(=結果として明希がはねられる)
からサクの祈り、明希が意識回復してサクに対して話を始めるまで・・・。それらのシーンの描写と作りこみが他に比べてあまりにも薄っぺらいような印象も・・・?

そして多くの議論となった「あの場面」で亜紀の骨を道路に撒かれてしまった部分も含めて、やっぱり唐突すぎる「後づけ」の企画だったような気がするのです。

しかもその時の明希の「元彼」の話だけがきっかけで、
「17年間も悩み苦しんでいたサク」がただそれだけで再生して立ち上がるというのはどうも動機付けとしては弱い気も・・・。

ということで皆さんとまたまた違った解釈になってしまいましたが・・・。
...2004/10/05(Tue) 02:13 ID:rONqcpXo    

             Re: 第8話  Name:作家
大林達明さんへ

確かに
最初の、亜紀に対するやさしく温かみのある口調から、
『明日には失う未来とは何一つ気付かずに』
この部分だけ声のトーンが違ってますし、この台詞を最後にもってきてることも合わせ考えると、
「今後、何か大変なことが起こるんではないか」
という意味深な感じがしますね。

しかし、もう「まいった!」の一言です。
いつも大林達明さんの解釈には唸っているのですが、今回は、これでもかと畳み掛けるその独自の理由づけに唸ってしまいました。

白状します。
男ですみませんけど、実は僕は、
隠れ大林達明ファンです。(笑)
...2004/10/05(Tue) 09:13 ID:ZNyXRboQ    

             Re: 第8話  Name:くれい
>大林達明さん

一樹君ですか?
やはり途中までは明希か一樹が死ぬ予定だったのかもしれないですね。
公式HPの反対論は凄かったですからね。
ただでさえ緒形朔のダメダメぶりに、視聴者がそろそろ飽きてきた時に、さらに陥れようとする発言でしたから、不満爆発でしたね。
それで急遽撮りなおしになったかも?
それが原因で後の撮影が押し押しになったとか?

あの緒形朔の発言はこの物語の得意とする「暗示」のひとつでしょうか。
...2004/10/05(Tue) 20:19 ID:1DAXNOFo    

             一樹の位置づけ  Name:にわかマニア
 作家さん,大林さん
 「明日には失う未来」というのは,なかなか頭を悩ますセリフですね。
 あの今サクのナレーションのあった時点で,今サクにとって失いたくない存在といえば小林・一樹母子以外に考えられませんが,問題は,「明日には失う」の解釈です。そこで,気になるのは,この部分が「失うかもしれない」(=失いたくないという願望も込められている)という表現ではなく,「失う」と断定しているところなのです。これは,小林母子に何らかの災難,それもかなり深刻な事態が襲いかかってくるとしか考えられません。
 それで,私も大林さんと同様,一樹の遭難という線も考えました。ただ,それだと,このドラマの構造の上で矛盾を生じてしまうのです。
 大林さんは,一樹遭難説の論拠として,「このドラマでは歓喜と悲劇が交互に反復」という構造を取り上げられた上で,「抱擁などの朔と一樹との関わり」を「悲劇の前夜」と捉えていらっしゃいます。ただ,注意しなければいけないのは,もう一つの「反復」として,歓喜と悲劇が小刻みに交代するのと同時に,それを含んだモチーフA全体が,時を隔ててモチーフBとして再現されるという構造であり,問題は,その中で,どこまでが反復なのか,どこか前と変わった点はないかということだと思います。
 一樹を失ったとした場合,小林の境遇を見たサクがどう考え,どう行動するかをシュミレーションするなら,大林さんのおっしゃるとおりだと思います。でも,それだと,全体の構造としては,「アキA」から「アキB」にサクの意識の対象が移動したに過ぎなくなってしまうような感じがするのです。恋人を失った喪失感からの立ち直りに必要なのは,新たな恋人だけでは足りず,プラスαが必要であり,それが一樹だと解釈したら,どうなるでしょうか。一樹を失うことにより,サクは再び魂の放浪を続けることになりはしないでしょうか。
 それに,小林母子がセットだからこそ,サクは親代わりであっても実の親ではなく,いずれ(死後)は亜紀の元に帰ることができる訳ですが,一樹なしで小林と結ばれた場合,そうはいかないでしょう。すると,さまざまな解釈を読んでいるあのラストシーンにすんなりつながるかどうかも判りません。
 ただ,いずれの解釈をとるにせよ,やはり,これ以上,登場人物を殺すのはよくないという判断に落ち着き,急遽台本を手直しした結果,制作が押せ押せになり,後付けの説明で内容も薄くなったという大林さんのご指摘は全く同感です。
...2004/10/06(Wed) 01:48 ID:0EucPrzE    

             Re: 第8話  Name:大林達明
確かに・・エンディングは微妙に変わってきてしまうかもしれませんね。そして何より物語がドラマティックになり過ぎて重くなってしまう仮説かもしれません。
(原作や映画よりも・・・)

ただ、僕が感じる朔の17年間の「喪失感」というものが・・・

彼は亜紀の死による「喪失感」で悩んでいたのではなくて、問題は「亜紀の死」を実感できていないのに不在であることの「喪失感」に自ら悩んでいたと思っています。

彼にとっては最期を看取れなかった事で、一緒にいた
はずなのに知らない間に亜紀だけがいなくなってしまった・・・
何故亜紀がいないのか?俺だけ生きているんだろう?と他のスレッドでも一部出ていた「葬儀」に出ない理由もここにあると思います。言葉では聞いていても、温度も重さもない骨を手にしていても彼自身が「亜紀の死」というものを実は全く実感できていない。
亜紀はまだどこかにいるのではないか?と。
だから17年後のラジオ投稿にもまだ敏感に反応するし、当然ウルルで骨を撒けなかった(撒かなかった)理由もこれです。

そこで新たに「好きな人」が出来たとしても彼は立ち直れるのだろうか?と。例えプラス(一樹)があったとしても、です。

そんな彼が「亜紀の死」を真に認識(実感)するのは、非情ながら誰かの死をもって、それも自分に近い対象で、しかもその「死の現場」に居合わせることしかないのでは?
と考えたわけです・・・。
...2004/10/06(Wed) 02:50 ID:kksN7.H2    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 引き続き不謹慎な議論でお邪魔いたします。
 サクの喪失感を,単なる一般的な「喪失感」ではなく,「亜紀の死を実感できていないのに不在であることの喪失感」と捉え.「亜紀の死を真に認識(実感)するのは、非情ながら.自分に近い誰かの死をもって、それもその現場に居合わせることしかないのでは」という大林さんのご意見はごもっともです。
 その上で,サクに対する言わばショック療法的にどちらかをそういう目に遭わせるとしたらという判断だと思います。子供を亡くすのでは「目覚め」どころか,全く救いがなくなってしまいませんか。
 残された一樹と(壷井栄の小説の題名をもじって言えば)「母のない子と子のない父と」の世界を生きるというのが「幻の脚本」だったのではないかと想像してみたりするのですが,皆さんはいかがですか。
...2004/10/06(Wed) 12:57 ID:nLIQm5zM    

             Re: 第8話  Name:はたぼう
安直な発想ですが
明希が別れた一樹の実の父の身内あたりが、一樹を引き取りにやってくるという線もあったかなあと。
結果的には朔太郎が一樹の父親になる展開にしてもその程度なら可能かなあと思ったんですが、それだと安っぽい昼のドラマになってしまいそうですね
...2004/10/06(Wed) 18:58 ID:uBvJ86Q6    

             Re: 第8話  Name:くれい
スレッドの主旨から離れてしまいますが、
最終回のウルル散骨後、谷田部先生と話すシ−ンで
サクが骨の入った小瓶を取り出して
サク「ずっと持っていようかなって。」
谷田部「忘れないように?廣瀬のことを?」
サク「死んだことを」
という場面があるように、サクが骨を持ち続けていたのは、亜紀の死を実感するために持っていたということになります。
亜紀がこの世にはいないんだということを確認するために持っていて、亜紀が生きているかもという錯覚に陥った時は、必ず骨を見て、亜紀がいないことを確認しています。
それでも同じ夢を見て、ありもしない現実に期待してしまうのはサクの喪失感の大きさだからであろうと。
骨を持っていないと亜紀が死んだことを実感できなくなるから、持ち続け、撒くことが出来なかったのではないでしょうか?

9話のラスト、明希がバイクに撥ねられるシ−ンは
「ありきたりだ!!」なんていう意見が多かったと思います。
実はこの辺から変更になったのでは?
本当は小林親子のどちらかが、白血病に罹ってしまう予定だったんじゃ?
いくらなんでもそれはないか。

多くの書き込みありがとうございます、まだまだ
お待ちしております。
...2004/10/06(Wed) 19:55 ID:ScS/ot6Q    

             Re: 第8話  Name:大林達明
くれいさん<<
そうなんですよ。サクは亜紀の骨を持っていないと死んだことを忘れるほど「亜紀はまだいるのではないか?」との錯覚から抜け出せずに彷徨っていたんですね。
でも現実には見えない。
だから、「いるはずの亜紀がいない」という不在による喪失感で悩んでいたのでは?と。
現実世界の身内の不幸などでも、最期の死を看取れないでいると、「立ち直り」が遅いというのは定説です。
ある日、突然いなくなってしまうと頭では理解しても、
精神的には付いていけない生き物なんですね・・・。

にわかマニアさん<<

僕もそれ考えたんですよ・・・でも、
「母のない子と子のない父」が手を取り合って海辺を
歩いていく姿を思い浮かべると、なぜかそのうち
「砂の器」のような姿が目に浮かんで・・・
主題も「宿命」になりそうで・・。
自ら封印してしまいました(苦笑)
...2004/10/07(Thu) 03:23 ID:/Xm4Z6ME    

             Re: 第8話  Name:作家
ますますわからなくなってしまいました。
今、監督に聞きたいくらい答えを知りたいです。

しかし。
思ったのですが、にわかマニアさんでさえ明確な答えを持ち合わせてないくらいですから、完成されたドラマ内でのその台詞の意味は、もう過去しかない!(笑)

僕は再度見直し、台詞と映像の表面的な部分、ここのみで考えました。

『明日には失う未来とは何一つ気付かずに』
テレビの手法的に考えると、この謎は前後のシーンにヒントがあるのではないかと思い、確認しました。昔から「テレビっ子」だった僕の歴史からの推測です。

@このドラマの演出・カメラワークはいろいろと凝ってましたよね。
前の病室のシーンでの婚姻届を出したサクの台詞
「俺を幸せにして」

その後、緒方サクの現在のシーン
「〜幸せにしたい〜そう思ったんだ」
ここまでは緒方サク達の幸せな姿を撮り
「そう、思ったんだよ」
強調している部分では緒方サクに。
「亜紀!」
ここで絶妙のタイミングで亜紀の骨へカメラが。
そして『明日には失う未来とは何一つ気付かずに』で結婚写真へのズームアップ。

ドラマのエンディングの堤防でのサクと亜紀も、最終的には緒方サクの台詞と映像が合わさってましたよね。ここもそんな感じです。
このような演出を考えると、「失う未来」を簡単にみれば「亜紀との結婚=幸せ」と視聴者に知らせているという捉え方もできます。

A別角度から見て。
前の病室のシーン
「僕たちは失い続けた、分かち合える未来も〜」
9話の最後、8話の最後からの続いている感じのシーン
「〜そんな未来もあったかもしれない」

このように、前後のシーンで過去の立場からの「未来」を発言させていることを考えると、やはり「あの頃」に注目してしまいます。

あの頃の自分の心境として、『明日には失う未来とは何一つ気付かずに』も含めて亜紀に伝えていたのではないかと。
あの頃は、失う未来は何一つ気付かず、それくらい全身全霊を打ち込んだ想いだったと。
ここはzenさんの意訳の内容と同じ意味です。

B最後にもう一つ
8話の最後、9話の冒頭、9話の最後。
緒方サクの台詞は全てつながっている雰囲気がしました。
この三つを連続して観て、部分部分の台詞を重ね合わせて考えてみると意外にスムーズです。

「俺は、亜紀が死ぬと知っていて連れ出した。もしあのまま病院にいたら、亜紀はもう一年は生き延びたかもしれない。4年、5年生き延びれば骨髄移植を受けられたかもしれない。そんな未来もあったかもしれない。」連れ出したことで、そんな未来をすべて失った。でも、そんな未来なんて何一つ気づかなかった、そういう気持ちでの最後の選択だった。
ただ「亜紀が望むなら、世界で一番青い空をみせて、世界で一番幸せに眠らせてやろう、そう思ったんだ。」あの頃は、それが亜紀の幸せであり、僕の幸せだったから。

ちなみに僕が気になった8話の最後、9話の冒頭、9話の最後での
「結婚写真の映像を映した時の台詞」のまとめ
@〜明日には失う未来とは何一つ気付かずに
A〜亜紀と僕の最後の日々について、幸せな日々の終焉〜
B〜僕達の、僕の最後の選択
C〜世界で一番幸せに眠らせてやろう、そう思ったんだ〜

長くなりましたが
以上、new作家説でした。
...2004/10/07(Thu) 10:38 ID:78SIRnA.    

             Re: 第8話  Name:くれい
あの台詞は
「亜紀さえ生き続けてくれれば、それだけで僕は幸せだった。それ以上何も望まなかった。けどそんな未来も失ってしまった」という感じかな。

大林達明さんが仰るとおり、亜紀を看取ることが出来なかったことが、サクの喪失感の大きさに繋がっていると思います。
死ぬと分かっていて連れ出しても、死に目に会えなかったことが、サクの17年にも及ぶ苦しみの大元になったのでしょう。

作家さん、そうですね監督に聞きたいですよね。
ある意味ドラマの中で、この台詞が一番理解しにくいと思っていますから。
...2004/10/07(Thu) 22:18 ID:o2XYS7AI    

             Re: 第8話  Name:zen
ちょっと来ない間にすごい事になってますね。気力が...
すみませんが勝手ながら[12]の続きで書き込むだけ書き込んで大人しく去ります(笑)

ビデオを見直しました。
確かに普通の日本語の感覚だと現在のことを言っているようにとらえられますね。
皆さんが言われていた感覚が分かりました。
と、同時に何故自分がはじめて見た時に違和感が無かったのかも分かりました。

ちょっと台詞を書きます。
1.あの頃のような、張り裂けそうな思いじゃない
2.だけどあの頃のように
3.僕は、二人を幸せにしたいと
4.幸せにしてもらいたいと
5.そう
6.思ったんだ
7.そう、思ったんだよ、アキ
8.明日には失う未来とは何一つ気づかずに

私の耳には1−6までは現代の気持ちを亜紀に説明しているのだけど
7は十七歳の時の気持ちを亜紀に話しかけている
ように聞こえていたので8は必然的に十七歳の明日が失われると...

で、何故そう聞こえたかというと
一番大きいのは7は急にものすごく懐かしい感じで話しているからです。
ここを聞くと緒方サクの昔を懐かしんで微笑んでいる顔が思い浮かびます。

次は5−6と7と、同じ事を二回言っていることです。
文字にすると同じですが、内容が違うので当然二回になります。

3番目はやはり7の表現です。
5−6と違って、「思ったんだ[よ]、[アキ]」と、より親密な感じになっています。

4番目は懐かしい対象(幸せにしてもらいたい)が正しく直前のシーンで繋がっていた事。

実際は3、4番目は一番目をより確実にする補助的なものですね。

全体の感じとしては7のところに
7.(あの時も)そう、思ったんだよ、アキ
とすると近い感じな気がします。

長々と失礼しました...(笑)
...2004/10/07(Thu) 23:20 ID:UsjLAjUk    

             Re: 第8話  Name:くれい
>zenさん
そう言わずに、また書き込みしてください。

だいぶ方向性が見えてきたような気がしますね。
...2004/10/08(Fri) 12:26 ID:p7DIS8zk    

             Re: 第8話  Name:zen
はい。いきなり書き込みます。(笑)

間違えました[12]じゃなくて[6]の続きでした。
失礼しました。
...2004/10/08(Fri) 19:29 ID:q3L0r37.    

             Re: 第8話  Name:作家
くれいさんへ

毎回の丁寧なレス、ご苦労さまです。


国語の先生みたいなzenさんへ(笑)

なるほど、そういう見方がありましたか。
いい感じですね。

僕は結婚写真にばかり気をとられていました。
参考になりました。
...2004/10/08(Fri) 23:50 ID:MLb7oLOQ    

             Re: 第8話  Name:くれい
作家さんこそ盛り上げていただきまして
ありがとうございます。

緒形朔も小林親子と幸せな家族写真を撮ってます。
そのあとで亜紀との結婚写真が出てくるんですよね。
そう考えると過去未来両方に何かが起こる
という意味があるのでは?
...2004/10/09(Sat) 20:37 ID:GvNRqS1E    

             Re: 第8話  Name:zen
作家さん、くれいさん気を使わせてしまったようで...すみません。がんばります(笑)

そういう訳でようやく全て読み終わりました。
作家さん、最後の意見近かったんですね。

全体で一点感じた事を書いてみたいと思います。
失うものの種類自体は明確ですよね。
 未来
ですよね。
そうするとサクにとって「小ビンとの未来」とか「一樹(のみ)との未来」というのは少し考えにくいと思うんですが。
あるとすると
・サク自身の未来(→また入水か!?)
・亜紀との未来
・小林との未来
・小林家との未来
に絞られると思いますが、どうでしょう。

※個人的ですみませんが...
「国語の先生」は爆笑してしまいました。
確かに学生時代国語が一番成績良かったです。
でも理学部なんですけど...(笑)
...2004/10/12(Tue) 00:03 ID:HDqZ60rc    

             Re: 第8話  Name:作家
zenさんへ
「国語の先生」を訂正します。
理系の論客、といった感じです。(笑)


最近、僕の中のこのドラマの印象が薄れています。

そこで。
くれいさんの言う「写真つながり」の視点から、また観ました。

そうすると、前のシーンのプロポーズからつながっているという見方。
また過去形の追加となりました。^^;

「あの頃」というのを「プロポーズ」の頃に設定して考えると

小林親子との幸せな家族写真を撮ることによって、
また、家族写真に入りたいと思った緒方サクの心境として、

緒方サクは前のシーンのプロポーズの頃の気持ちを思い出し、
亜紀との結婚写真の頃の気持ちも思い出します。
(シーンの流れから、そう意識させても不自然ではありません)

つまり小林親子との幸せな家族写真は単なる動機付けと、この際考えます。緒方サクの心境の変化を視聴者に伝える為の意味も含めた…。

小林親子との幸せな家族写真を撮りながら緒方サクはあの頃の気持ちと今の気持ちを比較していた。

「〜あの頃のように、僕は、二人を幸せにしたいと、幸せにしてもらいたいと〜」「そう、思ったんだよ、亜紀!」

そう思ったからプロポーズしたんだという
当時のプロポーズの理由の説明ではないかというふうにも捉えられます。

現在では、亜紀との幸せをイメージさせる意味の結婚写真
(現に明希にそう指摘させています。)
当時はその幸せを失うことは何一つ気付かずにいた。
8話では多少、亜紀を失うことは意識している様子ですが、だから敢えて二人の幸せを考えた行動をした。ゆえに、その幸せを失うことは気付かずにいた。

とまあ強引ですが、意味は違えど、僕の中で出てくるのは過去形ばかりなので、個人的には、もう過去形しかないと思っております。^^;
緒方サクの更なる不幸を危惧していたみなさんは、とりあえず僕のたくさんの説を支持して安心してください。(笑)
...2004/10/13(Wed) 10:01 ID:5XwTnsB6    

             Re: 第8話  Name:くれい
最初は「失う未来」とは小林親子についてのものかと思っていましたが、皆さんの意見を考慮すると過去(亜紀)についてのような気がしてきましたね。

明日に失う未来=亜紀が死ぬこと
亜紀が世界の中心であるサクにとって、亜紀の死は自分の未来を失うと同じことだと思います。
サクはアキを全身全霊を賭けて愛したわけですから当然のことなのかもしれません。

過去のプロポ−ズシ−ンはアキに「幸せにして」と言ってますが、「俺が幸せにする」とは言ってないですよね?
現在になると「幸せにしてもらいたいし、幸せにしたい」という感じで話してますから、亜紀のことを乗り越えられた瞬間なんじゃないかな?と感じています。
...2004/10/13(Wed) 19:47 ID:U.sOW0Bg    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 作家さんやzenさんの論考,大変参考になりました。
 「明日には失う未来」の解釈も,ようやく出口が見えてきたようですが,くれいさんの最初の疑問が依然として残ってしまうのです。
 つまり,第8話であのようなナレーションが出てくると,視聴者は何かよくないことが起きるのかという不安を抱きます。そして,そのとおりに第9話で事故に遭ってしまいます。問題は,この筋運びをどう解釈するかです。
 第1の解釈は,この事故で本当に「未来を失う」という設定の「幻の台本」があったのではないかという当初の解釈です。
 それに対し,「未来を失う」というナレーションと切り離して考える場合,視聴者に「小林母子に何かが起きるかもしれないぞ」というフェイントをかけつつ,何か別の意図があったのではないかということを考えてみました。
 そこでちょっと浮かんできたのが,最初から小林母子を殺すつもりはなかったけれども,あの瓶を落として割らせるために事故のシーンを必要とした。そして,その予言とも解釈できるように今サクのナレーションを利用したのではないかということです。
 では,どうして,いずれ撒くことになる灰を一旦流して再度入手するという手間をかけさせたのかというと,
@最終回冒頭の今サクのナレーション(いま生きている人に比べればというニュアンスだったと思います)を引き出すには,実際にどちらを選ぶかが突きつけられる場面を必要とした。
A同じ撒くにしても,17年前のものを「なし崩し的に」撒くのではなく,自分の中でケジメを付け,焼香に行くという亜紀を喪った事実と向き合う行為の動機付けとして,一度灰をなくし,改めて分けてもらいにいくという展開を必要とした。
ということを考えたのですが,皆さん,いかがでしょうか。
...2004/10/13(Wed) 21:14 ID:Jvnxuqoc    

             Re: 第8話  Name:作家
あの骨の瓶を割ったことからの展開
@明希への「助けてください」
A亜紀への「助けてください」の場面の回想
B緒方サクの現心境の確認、その現心境の視聴者への伝達
「生きてる者への思い(想い)は死者への思い(想い)に勝っていく(る?)という…その残酷な事実に返せる言葉が僕にはもうない」
「亜紀の死と過ごした17年が終わっていく気がした」

展開的に考えると、瓶を割ったことを
明希との病室で緒方サクに「これでよかったのかな?って…」言わせる理由が必要ですよね。Bの気持ちの確認に必要な動機付けだと思いました。

目を覚ました明希にやっと名前で「明希!」照れた意味の「…さん」
元彼のことを話す明希へ嫉妬するように「なんか、(今でも)すごく好きそうだよ」

これらは、明希への想いが勝った部分の表現を視聴者に認識させている部分だと思いました。
窓際にいる時からの緒方サクの挙動不審な嫉妬の表情は個人的に絶品です。「なんだよ、おい!そうなの?ちょっとがっかりしたな…」って感じの表情(笑)

テレビの展開的に考える僕は、にわかマニアさんの@と捉えました。

ついでに

その言葉を聞いた明希は、笑って
「そうじゃないんだよ、元彼と出会えたことへの感謝の気持ちと元彼との別れ(で得たもの)への感謝の気持ちなんだよ」と。
つまり「元彼の存在自体への感謝の気持ち」を述べています。

この流れと、明希の「がんばれ」発言でソラノウタを意識させたことを考え合わせると

「亜紀さんの骨が、生きていくあなたに『がんばって私の死・私の存在を無駄にしないで私の死(で得たもの)を感謝できるような気持ちになって』って言ってくれたんじゃないの?」
「今までのあなたは、本当は心の中では亜紀さんの死(で得たもの)に感謝しようと、そういう(前向きな)気持ちになろうと必死に努力し続けてきたんじゃないの?」
「亜紀さんが死んだ後も、17年もの間、亜紀さんの骨とあなたは、そうやって心のどこかで対話してきたんじゃないの?凄いことだと思う。そんな恋はきっと、二度と、ないよ。」
「そんな亜紀さんとの骨と過ごした17年を、瓶を割って『これでよかったのかな』って、それで撒いた気持ちになって、それだけで終わりにしていいの?」
と。

以上、勝手な個人的解釈ばかりでしたが
明希の言葉が、緒方サクが亜紀に謝りに行く行為を導かせたことを考えると、にわかマニアさんのAもまたありかなと思います。

最初は@だと思いましたがAも捨て切れません。(笑)
...2004/10/15(Fri) 11:06 ID:imOSEL0Y    

             Re: 第8話  Name:作家
もしかしたらにわかマニアさんの
>>いかがでしょうか。
の意図を間違って解釈したかもしれません。

>>そして,その予言とも解釈できるように今サクのナレーションを利用したのではないかということです。

これに対しての
>>いかがでしょうか。
だったら、見当違いの意見でした。

すみません。
...2004/10/15(Fri) 11:23 ID:imOSEL0Y    

             Re: 第8話  Name:くれい
にわかマニアさんの分析力には脱帽です。
「明日に失う未来」については、方向性が見えてきた気がします。
多くの視聴者があの発言のあと不安になったのは確かだと思います。
(殆どの方が、小林親子のどちらかに悪いことがおきると感じていたようですし)
まあ死にはしませんでしたが、明希が事故に遭い、持っていた骨を落としてしまいますから、悪いことが起きたのは事実ですね。

17年後の廣瀬家に行く口実を作る時、骨をもらいにいくことが一番自然な流れになるのかなと。
そのためには今まで持っていた骨をどうにかしなければならない。で、失くすのは安易すぎるから、何かのはずみで落として割ってしまうのがいいと。
それで一樹が事故に遭いそうになって、助けようとした時に落として割れてしまった。
落としても粉は残っているので、執着心のある朔なら拾いそうですが、雨を降らせてその可能性も消すと。
ということで意外と8話の朔のあの台詞は、9話の明希の事故とは関係がないのかもしれないですね。
...2004/10/15(Fri) 20:20 ID:STwniZR2    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 作家様,くれい様
 おかげさまで,ようやく第8話のあのセリフの解釈も解決が見えてきましたね。
 ここでも,「何かを失うことは何かを得ること」というモチーフが繰り返されているのですね。
 本当に奥の深いドラマです。
...2004/10/15(Fri) 23:11 ID:tv5Q/Gb6    

             Re: 第8話  Name:zen
あいかわらずちょっと空けるとすごいことに。体力が...

作家さん
私も理系に戻れましたか...(笑)
でも「国語の先生」も気に入ってますが。

それから[26]の内容はほとんど私が「感じた」内容と一致します。

続きは明日がんばります(笑)
...2004/10/16(Sat) 02:38 ID:yf99fJ3s    

             Re: 第8話  Name:zen
作家さんが[26]で言われている強引さがどこにかかるかは完全には分からなかったのですが、今度は病院のシーンあたりで自分がどのように感じていたかを書いてみます。

結論から言えばサクが「今を生きようと決意した」シーンに見えていました。

病院で最後サクは

 僕たちは失いつづけた
 分かち合える未来も
 描ける夢も
 当たり前だと思っていた幸せも
 もう、何一つ残されていなかった

と言って不幸な未来を受け入れました。
そして

 たった一つを除いては
 廣瀬亜紀が好きです、とても、とても

この瞬間が自分には
 もう先のことは考えない。
 ただこの熱い思いにのみ従って今を生きよう!
 これだけは残された真実だ。
 100%アキを愛そう!愛してもらおう。
 その幸せを分かち合おう。

という心の叫びに聞こえていました。
(確か9話で実際にもそういうセリフが出てきたような)
だからサクは不幸な未来自体は悟っていました。
しかしその時が「いつ」かは分からなかったし考えなかったはずです。

まさしく
 明日には失う未来とは何一つ気づかずに...

今回は理系かな国語かな...(笑)
...2004/10/16(Sat) 15:00 ID:yf99fJ3s    

             Re: 第8話  Name:作家
zenさん!

僕の、「強引さ」がどこにかかるか?

結局4つも過去形の内容を書いたことで
もう過去形しかないと「強引に」思っているという意味です。^^;

今は、
にわかマニアさんの言葉をお借りしますが

「小林母子に何かが起きるかもしれないぞ」というフェイントをかけつつ、瓶の未来にも含みを持たせながらの過去形だったのかななんて考えています。

しかし
「フェイントをかけつつ」なんて、にわかマニアさんも上手い表現使うなあなんて思ってます。(笑)


zenさんの内容。

確かに納得できます。

しかし理系でも国語でもなく、今度は…。

今度は…、あっち系です!(笑)
意味は内緒です。
...2004/10/17(Sun) 10:33 ID:l4mKHJGY    

             Re: 第8話  Name:くれい
皆さんの名推理のおかげで8話の謎も解けてきた気がします。

亜紀との幸せを失い、明希との幸せを得る。

ほんと一度観ただけでは分からない内容が多いですね。
...2004/10/18(Mon) 19:53 ID:74owaI/I    

             Re: 第8話  Name:zen
なんとなく終焉に向かいつつあるようですが...
個人的にはみなさんとの違いが少しづつ理解できて嬉しい限りなのでもう少し続けてもいいですか?(笑)

作家さん
> 結局4つも過去形の内容を書いたことで
> もう過去形しかないと「強引に」思っているという意味です。^^;
そっか...(笑)

にわかマニアさん
言われているのは演出上の疑問ということですね?
この台詞の時に自分が感じていた事を少し丁寧に書いてみます。
前提として、自分はドラマしか見ていなかったのであの時点では亜紀が死ぬこと以上の事は何も知りませんでした。

直前の病室のシーンまでは容態が少しずつ悪くなってきていて
「このまま悪くなって死んでしまうのか...」
と漠然と感じていました。
それが結婚写真がアップになった瞬間、
「えっ!?何?結婚写真!?」
「結婚するのか!?そんな写真が撮れる程幸せそうな展開になるのか!?」
「回復するんだかなんだかしらないけど、少なくとも一旦明るい展開になるのか!」
(半分嬉し涙...)
と、思う間もなく
セリフ:明日には失う未来とは何一つ気づかずに...
「何!?違うのか!!?」
「幸せそうに見えたのに違うのか!?逆なのか!?その写真は不幸の象徴なのか!?」
「一体...」

実際はこのセリフの効果はここまでで既に完結している感じでした。
失う未来が何かを知りたいというより
この先(来週)がどうなるかが知りたくてすごくひきつけられました。

[34]とも繋がりますがこのセリフに重みを感じていたのは「明日」側でした。

今回もあっち系だな...(笑)
...2004/10/20(Wed) 00:07 ID:0ZH1cSas    

             Re: 第8話  Name:作家
くれいさん!
終焉のところ、すみません。
また一つ気づきました。

視聴率を気にするテレビ的手法。


一番最後にあの台詞。

zenさんの
>>この先(来週)がどうなるかが知りたくてすごくひきつけられました。

絶対に、視聴者へのこういう意図もあったはずです。

作り手側の台所事情という、今までの解釈とはまた違った意味合いになりますが。邪道的解釈。
しかしそれでも、今まで気づいてなかったので僕にとっては何か新鮮でうれしく感じます。別角度からの見方が頭の柔軟体操みたいで。その意味ではzenさんに感謝!

なんか最近、作品より作り手側の手法を考えてしまうんですよね。本格的に内容自体の方に冷めてきてしまったのかな。^^;
もう一ヶ月、ですからね。

zenさん。
今度は注目系です。(笑)
...2004/10/20(Wed) 02:16 ID:5QACRL6E    

             Re: 第8話  Name:くれい
みなさん

まだまだ終わりませんよ!思いついたことがあれば
なんでも書き込みくださいまし。。

zenさんのおっしゃるとおり、ドラマしかご覧になっていない方は、いきなり結婚写真が出てくれば、びっくりしますよね。
俺なんかは原作も映画(結婚写真は映画のみ)どちらも観てたので、「明日に失う未来」しか頭に残りませんでしたが、初めて結婚写真を観れば「元気になるの?」なんて思うかも知れないですね。
...2004/10/20(Wed) 18:37 ID:RjKUiwiE    

             Re: 第8話  Name:zen
くれいさん
そうなんですよ。実際本当びっくりしちゃったんですよ。
しかもあの写真やけに健康そうじゃないですか。
直前の病院では死にそうな顔だったのに...
流石に治るとまでは思わなかったけど
「一体何がどうなっちゃうわけ!?」って感じで
「早く来週見せてくれー」って状態でした。

作家さん
いつも、からんでもらってありがとうございます。
嬉しい限りです。
「邪道的解釈」はちょっと違和感ありましたけど(笑)
でもなんといっても感謝までしてもらっちゃったりした上に今回は注目系ですからね...(笑)

続行のお墨付きが出たのでこの先もう少しだけ踏ん張っちゃう予定です(笑)
せめてキーボードがちゃんと入りゃなぁ...
...2004/10/21(Thu) 01:52 ID:bhMy1sHs    

             Re: 第8話  Name:zen
スレのタイトルからして一覧の中でもすっかり浮いているような気もする今日この頃ですが...(笑)
でも、もうちょっと...

今回少し整理してみました。今一度セリフも載せておきます。
1.あの頃のような、張り裂けそうな思いじゃない
2.だけどあの頃のように
3.僕は、二人を幸せにしたいと
4.幸せにしてもらいたいと
5.そう
6.思ったんだ
7.そう、思ったんだよ、アキ
8.明日には失う未来とは何一つ気づかずに

6までに本質的な見解の相違はなく細かい話しは色々ありますがメインになる点は7からに対しておよそ以下のようになるかと思われました。
<現在派>
そう思ったんだよアキ:今の小林一家に対する気持ち
失う未来:小林の事故、小ビンの喪失、幻の台本による何か
明日には:上記のタイミング(基本的に第九話終わり?)
セリフから想起される事:これから(現在)良くない事が起きる
<過去派>
そう思ったんだよアキ:昔(病院で)の亜紀に対する気持ち
失う未来:亜紀の死
明日には:第九話の後半から上記タイミングまで
セリフから想起される事:昔(病院で)の続きは急に良くない事になる

過去派というよりzen派になってますが...(笑)

さて、現在派に対する私の理解なのですが上記にあるように現在を想定した場合、セリフのイメージから誘導されて、小林の事故、小ビンの喪失という現実の事象に一旦帰着します。
しかしながら「未来」自体が「失われる」という言葉との違和感からその帰着に否定的になった場合、架空の「幻の台本」に出口を求めたように見えました。
これらの出発点は「7.そう思ったんだよアキ」の時制を現在にとらえた所から始まっていると思われました。

ここで皆さんに質問です。
私の理解はともかく、ほとんどの方が現在ととらえた/とらえている訳ですが、
皆さんは自分自身何故「7.そう思ったんだよアキ」が現在の事だととらえた/とらえていると考えますか。
個人的な質問ですみませんが、
もし良ければ気力のある方は付き合ってやってください(笑)
...2004/10/26(Tue) 01:03 ID:/MvAbR1c    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 「そう思った」のを「現在」のことと捉えた理由は,いくつかありますが,
@各話の終わりで,次回予告的な「まとめ」をする部分でのセリフだったこと
A小林母子の家族写真のシーンの説明のような形で始まったことから,文章全体をそれにくっついたものというふうに解釈を言わば誘導されたこと
B語り手が「今サク」だったため,劇中劇としての昔の2人のことではなく,現在の登場人物に関してのセリフと即断してしまったこと
等があげられます。
 最初に映像なしで脚本だけ読んだら,また違った解釈をしていたか,あるいは別の解釈の可能性を考えていたかもしれませんが,ひっかかりました。
...2004/10/26(Tue) 06:58 ID:nCIniha6    

             Re: 第8話  Name:作家
zenさんにはとことん付き合っちゃいますよ!(笑)
僕は最近、仕事が忙しすぎて疲れまくりですが…。

僕は最初、現在と過去を比較していると思いました。
だから現在と過去、両方です。
一応、現在が含まれているので理由、書いときますね。
一応の現在じゃダメかなあ。(笑)

理由
まず、台詞はすべてつながって考えていました。
そしてそのすべてが、亜紀に話しかけている。

「あの頃」を使いつつ、現在の明希とカズキに対しての気持ちを述べている。
つまり、あの頃の自分の心境と対比させて、現在の自分の心境を伝えている。
過去はこうだった、現在もこうだ、と。

台詞をすべてつながって捉えていたので
『明日には失う未来とは何一つ気付かずに』の内容も
現在と過去の両方の意味があるのではないかと思ったわけです。

全話、観終わった後では、現在での「失った未来」を判断できなかったので、
出来事ではなく、緒方サクの気持ちとして、
『明日には失う未来とは何一つ気付かずに』という気持ちを込めて
現在も幸せにしたい、してもらいたいと、
そういう過去のあの頃と同じ気持ちになれたということかなと感じました。
そういう対象をようやく見つけることができたという、
立ち直っていく姿のイメージです。

当初、実際に9話を観終わった後も、
緒方サクの笑顔の印象、幸せな印象、立ち直っていく印象が
強かったこともあって、
緒方サクの「前向きな現在の気持ち」だけとして考えた僕は
「いよいよ亜紀が…」の過去だけで
「このあと、明希とカズキに何か起こるんだろうか?」
というふうには思わなかった現在の捉え方だったのです。

締めくくりとして、恒例の
「今回のzenさん」
聞き耳を立てる系です!(笑)
...2004/10/28(Thu) 23:04 ID:efL6xsVw    

             Re: 第8話  Name:zen
レスしてくださった方ありがとうございます。
自分で振っときながら遅くなってすみません。
私事ですがマシンがついに再起不能になってしまい四苦八苦していました。というわけでNEWマシンの初書き込みです。

にわかマニアさん

>  「そう思った」のを「現在」のことと捉えた理由は,いくつかありますが,
> @各話の終わりで,次回予告的な「まとめ」をする部分でのセリフだったこと
> A小林母子の家族写真のシーンの説明のような形で始まったことから,文章
> 全体をそれにくっついたものというふうに解釈を言わば誘導されたこと
> B語り手が「今サク」だったため,劇中劇としての昔の2人のことではなく,
> 現在の登場人物に関してのセリフと即断してしまったこと
> 等があげられます。

にわかマニアさんは@に比較的重点があるという感じですかね。
一応私も内容は違いますが次回の予告だとは感じました。

>  最初に映像なしで脚本だけ読んだら,また違った解釈をしていたか,
> あるいは別の解釈の可能性を考えていたかもしれませんが,ひっかかりました。

この発言は...もしかして今は過去派ということでしょうか...

作家さん

> zenさんにはとことん付き合っちゃいますよ!(笑)
> 僕は最近、仕事が忙しすぎて疲れまくりですが…。

作家さんありがとうございます。感謝感激です。
実は私も延々と忙しくて眠いです...(笑)

> 僕は最初、現在と過去を比較していると思いました。
> だから現在と過去、両方です。
> 一応、現在が含まれているので理由、書いときますね。
> 一応の現在じゃダメかなあ。(笑)

全然OKです(笑)

> 理由
> まず、台詞はすべてつながって考えていました。
> そしてそのすべてが、亜紀に話しかけている。
> 「あの頃」を使いつつ、現在の明希とカズキに対しての気持ちを述べている。
> つまり、あの頃の自分の心境と対比させて、現在の自分の心境を伝えている。
> 過去はこうだった、現在もこうだ、と。

皆さん基本的にそう思われているわけですよね。
ただ、それが全台詞か途中までかの違いですね。

> 台詞をすべてつながって捉えていたので
> 『明日には失う未来とは何一つ気付かずに』の内容も
> 現在と過去の両方の意味があるのではないかと思ったわけです。

なるほど。

> 全話、観終わった後では、現在での「失った未来」を判断できなかったので、
> 出来事ではなく、緒方サクの気持ちとして、
> 『明日には失う未来とは何一つ気付かずに』という気持ちを込めて
> 現在も幸せにしたい、してもらいたいと、
> そういう過去のあの頃と同じ気持ちになれたということかなと感じました。
> そういう対象をようやく見つけることができたという、
> 立ち直っていく姿のイメージです。

そうですね。あまり述べませんでしたが私も立ち直っていくイメージがこのシーンで明確に印象付けられたと感じていました。

> 当初、実際に9話を観終わった後も、
> 緒方サクの笑顔の印象、幸せな印象、立ち直っていく印象が
> 強かったこともあって、
> 緒方サクの「前向きな現在の気持ち」だけとして考えた僕は
> 「いよいよ亜紀が…」の過去だけで
> 「このあと、明希とカズキに何か起こるんだろうか?」
> というふうには思わなかった現在の捉え方だったのです。

なるほど消去法ではないですが、現在の不幸な方向にはベクトルが向いていなかったということですね。

> 締めくくりとして、恒例の
> 「今回のzenさん」
> 聞き耳を立てる系です!(笑)

すみません。聞き耳立てさせたまま一週間もたってしまいました(笑)

いい加減長くてすみません。
でも、本題があるので続きを次に書き込みます。
...2004/11/05(Fri) 01:21 ID:DhG3QJOk    

             Re: 第8話  Name:zen
さて、
「なぜ現在の台詞ととらえたか」という視点に立った場合、にわかマニアさんも作家さんも言われているように「全体の台詞をつながっている」と捕らえているのが基本にあると思われました。
確かに自分も見直したときはそれが(日本語的にも)普通だと感じました。
逆に過去派は台詞の途中から断層が発生したわけです。

ここから、もし最後の気力が残っておいででしたら皆様のお知恵をいただきたいのですが
自分としては確かに最初に観たときに違和感なく途中から過去の事だと聞こえていたわけですが、
ただこれは作家さんが言われているような事や自分自身述べてきたような、言葉以外の情報からの総合的な判断で脳みそが日本語の稀な使い方を探し出してきて、あてはめたと思うんです。
上にも書いたように日本語的には少し珍しい使い方だと思うんです。
例えば、分岐する部分の例の台詞を
5.そう
6.思ったんだ
7.(あの時も)そう、思ったんだよ、アキ
8.(まさか)明日には失う未来とは何一つ気づかずに

といった程度に変更すれば誰も迷うことはなく過去の事を述べていると思うんです。
もし過去という解釈が成り立つとしたら、一体何故こんな表現にしたのでしょうか?わざと謎めかしたというぐらいの考えしか思い浮かんでこないのです。

皆さんどう思われます?
...2004/11/05(Fri) 01:42 ID:DhG3QJOk    

             Re:過去か現在かの解釈  Name:にわかマニア
 zenさんの問題提起については,zenさんや作家さんたちが書き込みの際に述べておいでのように,それこそ文面だけでなくいろいろな条件を考える必要があると思います。
 まず,この映画やドラマはそのための「書き下ろし」ではなく,かなり知名度のある原作が存在しているということです。つまり,視聴者は最初から結末を知っていて見ているということです。
 だから,ナレーターが「何かよくないことが起きる」と言っても,最初に出てくる反応は「ヒロインがもうすぐ死ぬという結末は判っているよ」という反応であり,「判りきったことをわざわざ言う訳はないだろうから,ひょっとして何か別の事件でも起こるのだろうか」と,言わば疑心暗鬼になるのです。
 逆に考えると,そうした反応を計算(期待)した上で,あえてそういうナレーションを入れたとも考えられます。放映時期も含めて考えると,「オリンピックなんか見ている場合じゃないぞ」ってメッセージも含まれていたのかもしれません。
...2004/11/06(Sat) 09:05 ID:0EucPrzE    

             Re: 第8話  Name:zen
にわかマニアさんレスありがとうございます。
多少前提には違いがありますが結論は同じに思えました。
ドラマの視聴者に対する前提ですが、私には作成する基本スタンスとしてはあくまでこの物語を知らないユーザが前提だと考えます。なぜなら物語を一通り知っているユーザが第一ターゲットでは対象市場が狭くなってしまうからです。
従ってこのような普通のドラマと同様に始めてみるユーザ向けか第一層の基盤として構成が全て完結していて、尚且つこのドラマの場合には更にその上にプラスして映画などを観て物語を知っているユーザの満足も得るための工夫を凝らしいたはずだと思っていました。
もしこの考えが正しくこのような取り組みが行われたとするならば、おそらく非常に困難をきたしたでしょうね...

しかし逆にこのような考え故に、にわかマニアさんの言われている事がすっきりきました。正直私自身にとってはこれで第8話は完成した気がします。(おおげさか。笑)まとめて全てを書いてみます。

今まで議論されてきたあのセリフの全体は、上で述べたように物語を知らない人向けに整合性を持って構成されますから、内容自体はつづき(つまり過去の話し)に関しての発言になります。もちろんそのようなユーザへのドラマとして期待を持たせるための工夫自体も細々とあります。
そして、尚且つ分岐する部分のセリフをストレートに過去の表現に流さなかったのは、にわかマニアさんが言われたように物語を知っている人達にも期待を持ってもらうための誘導です。残念ながらこちらは基本ではなく誘導した先の着地点がありませんでした。

以上です。どうでしょう?
自分としてはこう捉えると自分が感じたことのみならず皆さんの行動も含め全てが合点がいく気がするのですが...
それはともかく今回両方の立場を包含した視点に立てて新たに一つ気づいたことがあります。物語を知らない人達ももちろん誘導される可能性は大きいのですが、実際には誘導された場合の整合性に気がつくのは物語を知っていた人達だけではないでしょうか?知らない人にとっては一週間あけば「何が起きるの?」程度の印象だけになって、ここまで正確に第9話の何に繋がるかを追う事は難しい気がしました。どうでしょう。

最近めっきり長いですね。すみません。
...2004/11/07(Sun) 23:28 ID:UsjLAjUk    

             Re: 第8話  Name:作家
下書きしている間にタイミングがずれましたが
[45]に対してのレスです。
[47]の内容に近い形となりました。

前にも書きましたが、
少なからず、視聴率という生々しい現実に行き当たるところはあると思います。

たいていの連続もののドラマにおいて、
その一話一話のラストシーンの作りというのは作り手側にとっては
非常に重要な位置を占めるものだと思います。
予告を含め、いかに次回を観たいと思わせるかの意図が如実に表われている部分ではないでしょうか。

当然、推測ですが

ドラマの内容の流れとして最後はあのシーン。
これは確実なものだった。
あとは台詞。
物語もクライマックス近し。
どうやって次回の前置きを盛り上げるのか?

zenさんの
>>7.(あの時も)そう、思ったんだよ、アキ
>>8.(まさか)明日には失う未来とは何一つ気づかずに
僕は別角度から
「明日には失う未来とは何一つ気づかずに」
をなぜ最後にもってきたのかということで考えてみました。

修飾する言葉を敢えて述語のあとに持ってきた…。
文法的に、強調したい言葉を語尾にもってくることによって
その言葉の印象は強くなりますよね。
「明日には失う未来」を強調させ
そして続けざまに予告内での緒方サクの言葉
「亜紀と僕の最後の日々」「幸せな日々の終焉」「僕達の最後の選択」
との連動。

結末を知らない僕のような視聴者にとっては、
次週は大変重要な場面だとの認識。

最初から結末を知っている視聴者にとっては、強調部によって
別の不幸をも考えながら、ますます次週、次々週と必見。

ということを考えました。

恒例の
「今回のzenさん」
ああ、すれ違い…編。(笑)
...2004/11/08(Mon) 01:05 ID:MLb7oLOQ    

             Re: 第8話  Name:くれい
しばらく留守させていただきました。
申し訳ありません。
その間にもzenさんをはじめ皆さんから書き込み頂きましてありがとうございます。

zenさんのおっしゃるとおりドラマは基本的にはせかちゅ−初心者向けであることに間違えは無いと思います。
興味はあってもお金を出してまでという方がいたと思うし、そのなかでドラマ化となれば観ようかなと思う方も多かったでしょう。

かなり前に書き込みした気がしますが、緒形朔のあの台詞は亜紀と明希両方に掛かっていると。
やはりそんな気がします。

視聴率も気になっていたかもしれないですね。事実本来であればもっと上昇してもいいと思ったのですが、実際は15%超で推移していたので、さらに興味を引く何かが欲しかったのかも知れません。

原作・映画で物語を知っている方は、つらくなるから観ないという方も多かったようです。
映画の長澤まさみさんに比べて、綾瀬はるかさんは明らかに痩せていきましたから、余計に可哀想と思って見なかった人もいたようですよ。
もうじきレス50です。
8話の緒形朔の台詞に疑問を抱いていた人が俺だけではなくて良かったです。
...2004/11/08(Mon) 23:08 ID:iYGdXiyg    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 今は過去ログ入りしてしまったようですが,以前,症状ごとに各自の「セカチュー中毒」度を判定するスレがありましたね。どんなに遅く帰ってきても,締め切り間際の原稿を抱えていても,BBSを読んで,最低1本は書き込みをしないと1日が終った気がしないというのは,中毒症としてはどの程度の症状なのでしょうか。

 さて,原作を知っている層を第一ターゲットにしたのではマーケットが狭くなるので,原作を知らない層をターゲットにという「zen」さんや「くれい」さんのご意見はそのとおりであり,私も異存ありません。
 では,何故,「書き下ろしではなく知名度のある原作が存在するため,視聴者は予め結末を知っていて見ている」と書いたかと言うと,
 @空前のベストセラーとなったため,他の映画や
  ドラマに比べて相対的に原作を知っている人の
  割合が高い。
 Aこのため,現物を読んでいなくても,新聞の
  書評欄で題名とあらすじだけは知っている人が,
  原作を読んだ人の数倍から数十倍は存在する。
 Bまた,職場の同僚やご近所との会話で,話題と
  して接する機会も多い。
 C映画やドラマを見て,それに触発されて原作を
  読む人も多いと想定されるため,放映開始当初は
  ともかく,終盤ではかなりの層が原作を知って
  いるものと想定される。
ということを考えたためですが,説明不足だったとすれば,お詫びいたします。
 ただ,原作が知られていることが必ずしも「興行」面で「いい方向」にばかり作用するとは限りません。「くれい」さんご指摘のように,知っているがゆえに「辛くなるから見ない」という人も少なからずいたのではないでしょうか。

 あと,「作家」さんご指摘のとおり,あのナレーションが通常の文章とは語順を入れ替えて,「そう思った」と結論を出した後で(述語が最後に来るのが日本語の特徴でしたよね),「明日には失う未来とは気付かずに」という修飾語を持ってきたために,それがどこにかかるのか,あるいは,一旦終った後の別の文章なのか,解釈が混乱してしまいました。そして,実際の進行も,物語1の方は病状の悪化,物語2の方も一樹の遭難と小瓶の喪失というふうに展開していく訳で,今から振り返って見ると,かなり計算された表現だったと感心しています。
...2004/11/09(Tue) 00:07 ID:xba1naWA    

             Re: 第8話  Name:zen
せっかく沢山レスがあったのに例によって遅くなってしまいました...

作家さん:
> たいていの連続もののドラマにおいて、
> その一話一話のラストシーンの作りというのは作り手側にとっては
> 非常に重要な位置を占めるものだと思います。
> 予告を含め、いかに次回を観たいと思わせるかの意図が如実に表われている部分ではないでしょうか。

自分もそう思います。
8話に限らずこのドラマは各話の最後の期待の持たせ方も工夫していると感じていました。
今でもすごく印象に残っているのは、
4話だったか多分例の12秒91(?)の話しだったと思いますけど
波乱はあったもののさわやかに全編過ぎて最後に笑顔でエンディング...
みたいな感じだったのに本当に終わる間際の一瞬に突然鼻血が...
あれも本当にびっくりしました。
そういえば今思い返すと「一体どうなるんだ」の感じは8話のこのエンディングと似てます。
でも4話の方が鋭く突き刺さりましたけど。
冷や汗が出るようなドキドキ感に近く心臓バクバクしました。

> 修飾する言葉を敢えて述語のあとに持ってきた…。
> 文法的に、強調したい言葉を語尾にもってくることによって
> その言葉の印象は強くなりますよね。

仰るとおりです。
聞いていた時強調しているように聞こえました。サクって「役者みたいだ」とか思ってました(笑)

> 「明日には失う未来」を強調させ
> そして続けざまに予告内での緒方サクの言葉
> 「亜紀と僕の最後の日々」「幸せな日々の終焉」「僕達の最後の選択」
> との連動。

なるほど!予告はそうだったんですね。
実は自分は完全に入り込むために予告も見ないようにしていたんですよ。
その予告だと過去に繋がるのがより自然な感じな気になります。

> 結末を知らない僕のような視聴者にとっては、
> 次週は大変重要な場面だとの認識。

おぉ!作家さんも知らない派だったんですか!?
どおりで印象が一致するはずですね。

> 「今回のzenさん」
> ああ、すれ違い…編。(笑)

失礼して私も真似してみます
「今回の作家さん」
おぉ、一致しまくり・・・編。(笑)
...2004/11/13(Sat) 00:44 ID:10w6Nitw    

             Re: 第8話  Name:zen
くれいさん:
> しばらく留守させていただきました。

おかえりなさい。新潟で被災されたそうですね。遅ればせながらお見舞い申し上げます。
何も力にはなれませんが亜紀の力を借りて...
「がんばれ!」

> その間にもzenさんをはじめ皆さんから書き込み頂きましてありがとうございます。

すみません終焉に向かっていたところ無理やり続けちゃって...
毎回思いますけど、レスつけてスレッド一覧の先頭に来ると、今時このスレのタイトル違和感ありすぎますよね(笑)
でも、だからこそ余計がんばっちゃったりして...「今時のスレにはまだまだ負けん!」みたいな(笑)

> zenさんのおっしゃるとおりドラマは基本的にはせかちゅ−初心者向けであることに間違えは無いと思います。
> 興味はあってもお金を出してまでという方がいたと思うし、そのなかでドラマ化となれば観ようかなと思う方も多かったでしょう。

そうですね。
テレビだと知らなくともたまたま(偶然)見てしまう事もありますからね。
映画や本だと知らないうちに観てたりって事はあり得ないですね(笑)
実を言うと自分自身も偶然だったんです。
いつも忙しいからほとんどドラマとか見ないんですよ。
例によって遅く帰ってきて寝るまでの間テレビつけっぱなしにしてたら...
第一話だけ次の週の夜中に再放送しててそれを偶然見たんです。
それからというもの...

> かなり前に書き込みした気がしますが、緒形朔のあの台詞は亜紀と明希両方に掛かっていると。
> やはりそんな気がします。

各人で比重に差はありそうですが、その方向性ではまとまってきましたかね。

> 視聴率も気になっていたかもしれないですね。事実本来であればもっと上昇してもいいと思ったのですが、実際は15%超で推移していたので、さらに興味を引く何かが欲しかったのかも知れません。

ちなみに確かあのクールであの曜日、時刻では高い値だった気がします。でも定かではありません。すみません。

> 原作・映画で物語を知っている方は、つらくなるから観ないという方も多かったようです。
> 映画の長澤まさみさんに比べて、綾瀬はるかさんは明らかに痩せていきましたから、余計に可哀想と思って見なかった人もいたようですよ。

自分はドラマ観てから映画観たんですけど映画での入院してからのシーンは
「あれ?なんか元気そうだなぁ...」
という感じでした。

> もうじきレス50です。

正直レス50までくるとは思いませんでしたねぇ。
...2004/11/13(Sat) 10:47 ID:10w6Nitw    

             Re: 第8話  Name:くれい
zenさん

そうなんですよ、いま活発なスレは「その後の物語」的なものが多いですから、放送終了後未だ「第8話」というスレで残っているなんて凄いことだと思います。

映画の亜紀は物語が進むにつれて、健康になったような気がしてしまいます。
ビジュアルスト−リ−ブックを見ると余計に感じてしまいますね(笑)

確かに視聴率15%はあの時間帯では高い方でしょうけど、制作者サイドとすれば、物語が後半に進むにつれて、20%越えはできると予想していたのではないかと。
俺も「以外と低いな〜」というのが正直な意見です。
8話「プロポ−ズをする」
    ↓
9話「結婚写真&亜紀の症状悪化」
    ↓
10話 誰もが知ってる名場面「助けてください」
    ↓
最終話「亜紀の死、エンディング」

と確実に盛り上っているにも関わらず15〜16%
くらいで推移してましたから。
平均視聴率ですからね、つらいシ−ンも満載でしたので1時間耐えられない方も多かったのでは?
...2004/11/13(Sat) 21:58 ID:LlUZoPog    

             Re: 第8話  Name:zen
ワンテンポ遅れましたが...

にわかマニアさん

中毒症状は、私も、どの程度なんでしょうね。
書き込みはできてませんが読むのは必ず読んでます。あと公式HPにアクセスしてTBSのアクセスランキングに貢献することも忘れません(笑)もう一度一位に返り咲かないかなぁ...

>  さて,原作を知っている層を第一ターゲットにしたのではマーケットが狭くなるので,原作を知らない層をターゲットにという「zen」さんや「くれい」さんのご意見はそのとおりであり,私も異存ありません。

そういう事でしたか。
そう考えると私も知名度側の話は逆に説明不足でした。
私もにわかマニアさんが言われるような要因で普通のドラマより何かしら知っている人口が多いというところはまったく一致しています。自分もドラマ化決定のニュースを観た時内容も知らないのに「まだ、やるのぉ?」とか思いましたし。ちなみに私が知っていたのは「助けてください」のシーンだけでした。

>  ただ,原作が知られていることが必ずしも「興行」面で「いい方向」にばかり作用するとは限りません。「くれい」さんご指摘のように,知っているがゆえに「辛くなるから見ない」という人も少なからずいたのではないでしょうか。
>

そうですね。第一話を観て映画とのイメージが違うんで観なくなった人もいたみたいですし。

>  あと,「作家」さんご指摘のとおり,あのナレーションが通常の文章とは語順を入れ替えて,「そう思った」と結論を出した後で(述語が最後に来るのが日本語の特徴でしたよね),「明日には失う未来とは気付かずに」という修飾語を持ってきたために,それがどこにかかるのか,あるいは,一旦終った後の別の文章なのか,解釈が混乱してしまいました。そして,実際の進行も,物語1の方は病状の悪化,物語2の方も一樹の遭難と小瓶の喪失というふうに展開していく訳で,今から振り返って見ると,かなり計算された表現だったと感心しています。

そうですね。前言撤回します。着地点が無かったというのは言いすぎでした。一樹と小瓶に繋げていますね。こちら側の着地点は自分の中では今まで述べたように完結したとは感じられていないのでついそういう表現になってしまいました。
かなり計算された表現だったというのはまったく同感です。
ただ、してやったりというより非常に苦心された生み出されたのではないかと感じていますが...
...2004/11/15(Mon) 17:56 ID:fHTOB3Aw    

             Re: 第8話  Name:zen
くれいさん

今までのリアルタイムで盛り上がってた謎系のスレにもたっぷり参加したかったのですが...マシンと体力に問題があって(笑)

それはともかく視聴率は確かに自分も「低いなぁ」とか思いました。それでおかしいなぁと思って調べたら、確かそんな過去のデータがでてました。
だから製作者サイドはそういうデータを当然知っていただろうなぁと思いまして。
それでも、もう少し行っていい気はしましたが...
少し横道にそれてしまいますが、最終話だけ高かったのはなぜでしょう。後半少しずつあがっていくなら理解できますけど、確かほとんど同じ調子で最終話だけ高かったんですよね。
ひとつの想像として、それまでビデオに頼っていたファンも最終話だけはリアルタイムで観ようと思ったのではないかと思ったりもしたんですが...
それともこういうものなんですかね。
...2004/11/15(Mon) 23:23 ID:fHTOB3Aw    

             Re: 第8話  Name:くれい
正直最終回は視聴率20%越えを期待していたのですが。
最終回前まで平均15%くらいで、最終回が19%でしたか。
誰でも最終回は気になるもので。
ヒロインが死ぬし、緒形朔がどうやって立ち直ったのか、また、どういうエンディングかと興味を持たれた方がいたのは確かだと思います。
当然ビデオで見ていた人も、「最終回はリアルタイムで」と思うのも頷けます。
...2004/11/16(Tue) 18:24 ID:KBGl.5zM    

             Re:最終回の視聴率  Name:にわかマニア
 かつて,視聴率が30%を越す「お化け番組」と称されたドラマがありましたが,制作が電通,スポンサーが東芝(受像機がどのチャンネルを受信しているかの測定器の製造元)ということから,操作された数字ではないかと噂されていました。実際,もう一社の調査では,そんな数字は出ていませんでした。
 でも,30%で「お化け」ですから,20%でもどんなに大変な数字か・・・
 それに,オリンピックという「怪物」を裏番組に抱えていたり,ナイター中継で時間がずれたりと,さまざまな悪条件が重なった中での15〜19%ですから,そこはきちんと評価しておく必要があるでしょう。
 もう一つ,もし,これほど家庭にビデオが普及していなかったら,優に20%を超えていたのではないでしょうか。
 最初と最後の視聴率がいいのは,結末を知っていても,導入部とエンディングの描き方は気になるということも大きいでしょう。それに,「ゆっくり後からビデオで味わう」派も,最終回だけはそれまでの謎解きを一刻も早く知りたくてリアルタイムで見たということもあるでしょう。
 全体の結末は判っていて,なお謎解きの部分というのは,もちろん「遺灰をどこで撒くのか」(落として流したままにするのかという疑問も含めて)ということと,「今サク」がいかにして立ち直ったかの2点です。
...2004/11/17(Wed) 12:45 ID:zP.GP1kg    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 視聴率談義との関連で,マスコミと電通の関係というか構造について,10月発行の「週刊金曜日」が連載で取り上げています。たいていの図書館の雑誌コーナーには置いてありますので,ご参考まで。
...2004/12/03(Fri) 08:38 ID:xDW6IyuQ    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 このスレができた発端は,「明日に失う未来とは気付かずに」の解釈を巡ってでした。
 これに限らず,番組の冒頭と最後に登場する今サクによるナレーションは,いずれも難解なメッセージが多いですね。その最たるものが,「走り終えたその時に」という例のラストシーンですが,第8話と同じ「未来」というコトバに関しても,「未来は静かに暮れてゆく(第6話)」とか「与えられた未来と失われる過去の狭間で(最終回)」など,神経を集中していないと聞き流してしまいそうで,深遠な意味を含んでいます。
 少なくとも,他の連続ドラマの冒頭のように,ビールの栓を抜いて寝っ転がって見るという訳にはいかないようです。
...2004/12/04(Sat) 23:47 ID:QE/mDyYA    

             Re: 第8話  Name:zen
ご無沙汰しております。
このスレが上位に上がったのを見てつい嬉しくなりました...公式HPのアクセスランキングも3位まで浮上しましたし、復活の兆しありですね(笑)

まだ内容に関しての発言ではないのですが、関連して最近思った事で、ドラマを観る姿勢として自分の場合、一人で部屋を真っ暗にしてヘッドフォンで29インチの画面で観ていました。
この場合の集中感というか没入感は映画と同じレベルで、完全に中に入り込んでしまっていてCMになった瞬間、馬鹿みたいに毎回すごくびっくりする羽目になっていました。
で、
映画派の人でドラマを良し悪しというより基本的に軽んずる発言をする人をたまに見かけるのですが、もしかしてこういう観る姿勢も一因としてあるのかなと最近思ったりしていました。
映画館の場合は強制的に集中できるシチュエーションに置かれますからね。

年明けに映画もドラマも観ていない後輩を二人捕まえて、互い違いの順番でDVDを見せてどのような感想になるか実験しようと思っています(笑)
...2004/12/05(Sun) 18:10 ID:DhG3QJOk    

             Re: 第8話  Name:くれい
どうもスレ主でございまいます。

公式HPのBBSも再開され、DVD発売まで1ヶ月切りましたね。
果たして第8話でカットされたところはあるのかと。

全11話のうち、この第8話だけは全部観れません。
ある意味一番切なくて悲しいシ−ンが多いような気がします。
最初と最後が観れるくらいで、サクの修学旅行中や、アキが髪を洗っていて、母親に「お母さんはいてね、いてね」なんて言うシ−ンは、つらくて早送りしてしまいます。
プロポ−ズのシ−ンで救われたっていう感じがしたのですが、そこでまた例の「明日に・・・」なんていう台詞が出てくるから大変。
「まだ落とすのかよ?」というのが第一印象でしたね。

どなたか書かれたかもしれないですが、11話を3部構成にしたならば、5話までが第一部、8話までが第二部、そして最終回までが第三部かなと。
そう考えると8話は第二部の終わりですから、重いシ−ン満載でも仕方ないかなあという気がします。
...2004/12/06(Mon) 19:45 ID:IF6.MlIk    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 zenさんが「映画もドラマも観ていない人に互い違いの順番でDVDを見せてどのような感想になるか実験」した結果のレポートを書き込む前に過去ログ落ちしないよう,カラ投稿で掲載順を上げておきます。
...2004/12/19(Sun) 00:33 ID:DV0xRJyE    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 zen様
 新薬の治験ならぬ新DVDへの反応の実験,そろそろですね。
 過去ログ落ちしないよう,カラ投稿で位置を上げておきます。
...2004/12/23(Thu) 23:19 ID:CCsypI.2    

             Re: 第8話  Name:zen
にわかマニアさん
恐れ入ります...(笑)
ちょっと風邪をこじらせていてつらい日々が続いていますが、私もせめて上げる事ぐらいは参加せねば...

それにしても相変わらずにわかマニアさんは精力的に活動されてますね。脱帽です。
...2004/12/24(Fri) 00:01 ID:74Z1Gg8w    

             Re: 第8話  Name:くれい
スレとは関係ないですが、映画のDVDが届きました。
やはりドラマを見た後だと「あれもうこのシ−ン??」と思う場面もありましたが、
感動的だったと思います。
アキはキラキラ輝いてました。
主題歌「瞳をとじて」は映画を見た後に聴くと、切なくなりますねえ。

ドラマの特別編を映画と同じ時間で編集すると、映画と似た内容になるのか?と感じました。
ドラマのほうが内容が濃いだけにどこを削るか迷いますね。
...2004/12/24(Fri) 23:35 ID:aOGqoous    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 原作を映像化するにあたっての監督の解釈や見る人へのメッセージに対する賛否はともかく,少なくとも,2時間の枠では,駆け足で説明不足だったり,充分に展開しきれなかった面があることは否定できません。
 そこで,かつて,別のスレにも書いたことですが,「風と共に去りぬ」や「カラマーゾフの兄弟」をはじめ大作と呼ばれる映画の多くが前編・後編の2部構成になっているように,セカチューも2部構成にすれば,説明不足・展開不足を解消できたのではないかと考えています。映画1本が2時間強として,ドラマ(CMや次週予告等のロスタイムを除くと正味40分程度)3本分に相当しますから,2部構成ならドラマ6〜7本分になります。一方,ドラマも1クールもたせるために,サイドストーリー的なエピソードを入れたりして,あちこち寄り道しています。そのあたりをカットして総集編に仕上げるとしたら,どなたかが書かれたように,「5話までが第一部、8話までが第二部、そして最終回まで」の3部構成になるでしょう。それぞれ1時間枠では入りきらないので,2時間枠(正味1時間半)として,映画を2部構成にした場合と,ほぼ同じ長さになります。
 つまり,結論的に言えば,ドラマを映画並みの時間に削るのではなく,映画の時間を延長して2部構成にし,ドラマを3部構成に編集すれば,いずれも,見る人へのメッセージが過不足なく伝わる程度に同じ密度になるのではないかと考えます。

 では,ドラマを2クールに延長したら,より原作に近づいて,中2から高2までの数年間を描けたかと言うと,そうは簡単に言えないのが難しいところです。
 確かに,原作にあった連休の動物園行きなど,映像化にあたってカットされたエピソードもあるにはある(その場面の重要なセリフは別の場面に転用されて使われています)のですが,数年間を2クールで描くには原作の素材は足りないような感じがするのです。
 と言うのは,原作が数年間という設定になっているのは,時間をかけてじっくり描くというよりも,時期も特定された反復の技法の都合上,複数年にまたがることを必要としたという側面もあるのです。例えば,亜紀も先生もともに2学期に入る頃に入院し,葬儀が年末という繰り返しです。
 つまり,「ひと夏の思い出」として映像化できそうな(実際にそうなった)分量の内容なのに,時期をあてはめる時に,別の事情から長期間のカレンダーを必要としたということであって,長期間のカレンダーに見合う物語が用意されている訳ではないと考えられるのです。
 その意味からも,映画2本分,ドラマ2時間枠3本分というのは妥当な線なのではないでしょうか。
...2004/12/25(Sat) 10:58 ID:1Q7HIQV.    

             関東地方の皆さん  Name:にわかマニア
 関東地方の皆さん
 今日,このスレのタイトルである第8話の再放送がオン・エアされました。
 改めて,最後の今サクのナレーション「明日には失う未来」をごらんになって,何か新しい発見をされた方もおいでのことと思います。
 書き込み先が埋もれないよう,掲載順位を上げておきます。
...2004/12/29(Wed) 23:11 ID:xaoTDHzE    

             Re: 第8話  Name:ふみ
根本的な疑問(?)として、どうして大人サクはこの時点でこのような未来のこと(明日には失う未来とは何ひとつ気づかずに)が言えたのかなという疑問が沸きました。「失う」ということが分かっているふうなセリフですよね。
よって、ある時点からの回想なのでは?と。

写真館で3人で撮影して(8話)、小林親子がフェリーで帰京する(9話)のは、見る限り同じ日の出来事だと思います。

なのでこのセリフ(明日には失う未来とは何ひとつ気づかずに)は小林明希が緊急手術中の10話冒頭を基点にしたもので、「(数時間前に?)写真を撮っていた時は明希を幸せにしたい、自分も幸せになりたいと思っていたのに、それが簡単失われてしまうなんて…」といったような、悲観的になった大人サクのつぶやきかなぁと思いました。
そして手術が成功して明希が一命を取り留めた時に、それが杞憂であったことがわかると…。
...2004/12/30(Thu) 00:04 ID:JlAJ7ND2    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 PROSIT NEUJAHR! 2005
 今年も,作品に込められたメッセージの解読と議論を通じて,セカチューの魅力に迫っていきましょう。
...2005/01/01(Sat) 07:34 ID:lFMjYVMs    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 字幕付きでごらんになった感想,新薬の治験のように別々のDVDを見せての反応のレポートなど,まだまだ過去ログ落ちさせる訳にはいきませんので,カラ投稿で掲載順を上げておきます。
...2005/01/05(Wed) 20:07 ID:QvLRKBl6    

             Re: 第8話  Name:zen
にわかマニアさんプレッシャーかけないでください...(笑)
一応私も過去ログに行かないようには監視していますよ(レスしろって!)

ちゃんとレスですよ...
はじめましてふみさん
正直第8話のラスト自身については結構議論しつくされた感があったと思っていたのですが、確かにふみさんの言われるとおりですね。今まで「失う未来がどこか」という議論が中心だったようで、ふみさんの言われている視点はなかったですね。(ですかね?)現在派である限りふみさんが言われるようにこのセリフは失う未来より先の時点からの回想でなければ辻褄が合いませんね。

それにしてもどこから回想になったのでしょう。
セリフのはじめからでしょうか?
それとも途中からですかね?
確かセリフの最初は過去のシーンからのオーバーラップで始まったと思いましたから最初からというのは厳しいような感じはしますね。

もっともベースが現在派の視点なのでどこに行っても袋小路にはなりそうですが...
...2005/01/06(Thu) 00:19 ID:Ld.F/Tww    

             過去ログからの生還  Name:にわかマニア
過去ログ救出大作戦決行中
...2005/01/13(Thu) 06:55 ID:Jvnxuqoc    

             Re: 第8話  Name:くれい
DVDBOXが届いてからはや2週間になるのに、ようやく第3話を見終わりました。
ので肝心の第8話まではまだまだ時間がかかりそうです。
スレ主のくせして実は8話はあまり観たくないのです・・・。
個人的には一番思いシ−ンがあるので。

話は変わりますが、歌手の本田美奈子さんまでも白血病だとか。
しかも急性骨髄性白血病だそうです。
発見が早期だったということで、医者からは必ず治ると言われているそうです。
発熱と耳鳴りがず〜っと続いていたそうです。
やはり体の調子が悪いと感じたらすぐ病院へ行くという勇気も必要なんだなと考えさせられました。
いくら医療が発達していても手遅れだったら何にもなりませんからね。

そう考えると1987年という設定は色んな意味が混ざっているのだと改めて思いました。
主役の二人が高校生で、衝動的に行動してしまう時期だということも含めて。
...2005/01/14(Fri) 20:21 ID:XBBqu0E6    

             Re: 第8話  Name:mmg
ふみさんの言われている通り、この緒方サクのナレーションの部分は「明日には失う未来とは…」からは回想だと思います。
つまり、明日には失う未来とは廣瀬亜紀のことだと思います。
「あの頃と同じように二人を幸せにしたいと思った。」と緒方サクが言っていることから、あの頃(1987年)のサクも亜紀を幸せにしたいと思っていたと言う事です。
結婚写真を撮ったあと、亜紀は空に手を伸ばしてしまい、結果的に亜紀を失う事になってしまいましたが、プロポーズをした時点ではサクは亜紀との幸せが続くと思っていたはずです。
…うまく説明できなくてごめんなさい。
...2005/01/15(Sat) 14:56 ID:ZjEZDLUI    

             Re: 第8話  Name:zen
はじめましてmmgさん
ふみさんが言われている「明日には失う未来」は小林明希のように読めますね。そして小林が事故にあった時点からの回想のようです。合ってますか?ふみさん。

くれいさん。三話でも観れるだけ幸せです。
私はDVDプレイヤー自体がないですから...(笑)
...2005/01/15(Sat) 22:46 ID:.G6PMrrY    

             Re: 第8話  Name:mmg
はじめましてzenさん。
ごめんなさい、ちょっと勘違いしてたみたいです。
でも自分としては「失う未来」とは、やはり亜紀の事だと考えています。
このナゾ解きはむずかしいですね。そもそも答えがあるのか…。この答えは一人ひとりが感じ取ったように解釈すればいいんじゃないかと思い始めています。
...2005/01/15(Sat) 23:22 ID:ZjEZDLUI    

             Re: 第8話  Name:ふみ
>zenさん
レスありがとうございます。
私が書いた「明日には失う未来」の対象は小林明希になります。

>それにしてもどこから回想になったのでしょう。

>そう思ったんだよ、アキ…
までが写真館にいる時点(8話ラスト)での想いで

>明日には失う未来とは、何ひとつ気づかずに…
が10話冒頭あたりの、明希が緊急手術中の病室前ということになりますね。

まぁ、けっこう無理のある考え方になりますが^^;
連続もののTVドラマの宿命として、次回に視聴者を惹きつけるためだといったんは思いましたが、無理に辻褄を合わせようとしたら私の場合はこうなりました。
やはりひとつの解釈を見つけるのは難しいセリフだなぁと思います。
...2005/01/16(Sun) 00:19 ID:p5Hds9QI    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 既出ですが,「未来」というコトバは,「未来は静かに暮れてゆく(第6話)」とか「分かち合える未来も失い続けた(第8話)」とか「与えられた未来と失われる過去の狭間で(最終回)」など,いずれも亜紀がらみで使われています。
 ただ,最後の「与えられた未来」というコトバについては,未来って他から与えられるものではなく,自ら切り開くものじゃないのかという違和感も感じますが,ひょっとして,「先妻」に対して「再婚」ということへの「後ろめたさ(申し訳なさ)」のようなものがあって,このような言い方になっているのでしょうか。
 
...2005/01/18(Tue) 06:59 ID:4pQ2N8WU    

             Re: 第8話  Name:くれい
「与えられた未来」ですか・・・。映画版ではないですが、どこか「生きてしまった」という感じがしますね。

話は変わりますが、某保険会社から配られるTV情報誌の2004年ドラマTOP10というので
セカチュ−が総投票数の4分の1を獲得して作品部門1位でした。
また山田孝之さん・綾瀬はるかさんが男優・女優部門で2位と健闘。
主題歌部門で「かたちあるもの」が1位。

その他の情報誌などでも1位が多いですね。
潜在的な視聴率(リアルタイムで観れなくて、DVDなどに録画した人も入れる)は30%以上は記録していたのでは?と思わせる強さです。
...2005/01/18(Tue) 18:29 ID:4nYir2UQ    

             Re: 第8話  Name:zen
mmgさんすみません。私も特に何が正解かとか言うつもりはあまりなくて、単純にふみさんの意見は違うみたいですと言ってみただけでした。

実際は正解はあるのでしょうけれど、私の場合謎解きに興味があるのは、その事自身より色んな人がどんな感じ方、理解をしたのか、何故自分と違うのかを知りたいという興味が一番です。

実際、mmgさんがこのスレをどこまで読まれているかは分かりませんが、mmgさんの意見と私の意見は同じだったりします。
...2005/01/21(Fri) 00:10 ID:iiMRIBeA    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 ふみさん,mmgさん,zenさんの間でちょっとした行き違いがあったようですが,同じ一つの人格であるはずの「サク」にいろいろな側面があることからきているのでしょうね。
 つまり,配役表を見ると,松本朔太郎役に2人の俳優の名が記載されており,1人は1987年版,もう1人は2004年版となっています。そして,私たちは後者を「今サク」とか「大人サク」等と呼び,2人1役のような受け取り方をしてきました。でも,もっと厳密に言えば,「2004年サク」も,物語の登場人物としての2004年7月時点のサクと,2004年版の物語が終わった後の放映時点の視点で語る「アナウンサー役のサク」の2つに分かれるのでしょうね。
 もっとも,第8話の最後のサクのナレーションにおける二人称は「視聴者の皆さん」ではなく,「亜紀」でしたから,解釈が複雑になってきました。

 直前に,録画組みも含めれば視聴率は優に30%を超えていたのではないかという書き込みがありました(私もそう思います)が,これだけ何回も見返しながら考えて議論していかないと判らなかったり,見返した結果,解釈が変わったりということ自体,ビデオ時代のテレビドラマという感じがしませんか。
...2005/01/21(Fri) 20:45 ID:J2nyTBTU    

             Re: 第8話  Name:くれい
本日やっと第8話を観終わりました。

病室で亜紀が亜紀母から髪を洗ってもらっているシ−ンで、亜紀が「生きていれば、それって遠くないよね?それくらいは生きていそうだよね?」と亜紀母に語りかけているところがあるのですが、
改めて観てみると、亜紀がいかにサクのことが好きなのかわかって、悲しくなりました。
あの台詞はサクに別れを告げたテ−プの真の意味だと思うのです。
そう思うと少しウルル気味になりました。

主題に移りますが、にわかマニアさんの仰るとおり朔の視点で解釈が変わってきますね。

あの台詞はどの時点で言っていたのか?
俺はナレ−ションは今朔がその都度思っていることを語っているものだと考えますので、そうなると明希達と写真を撮っている時点では、まだ明希が事故に遭うなんてわからないわけなので、「明日に失う未来」は亜紀についてかなあと。

ただこの物語の原作は暗示や反復などの技法がよく使われてますから、同時に明希にも何かが起こるよと思わせるためにあのシ−ンであの台詞が出たのではないかと。
どなたか忘れましたが、仰ってましたよね?台詞の後、タイミングよくサクとアキの結婚写真が出てくると。

そのせいなのかどうかわかりませんが、初めて観た時は見事に「明希も死ぬかも?」って思ってしまったのは事実です。
...2005/01/22(Sat) 23:16 ID:E8rEikhs    

             Re: 第8話  Name:くれい
介ちゃんとサクのの防波堤でのシ−ンの台詞
「なあ?俺だってお前だって明日死ぬかもしれないんだよ」というところは介ちゃんの名言のひとつだと思うのですが、いつもはサクのことを「お前さん」と言っているのに、この時だけ「お前」と言っているあたり、重要なシ−ンなんだなと認識しました。
...2005/01/23(Sun) 13:44 ID:W1J33Oec    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 過去ログからの生還
...2005/01/28(Fri) 01:10 ID:Kkp01Ojs    

             Re: 第8話  Name:くれい
第8話まで観終わってから、どういうわけか9話に手が届きません。
仕事が忙しく観ている暇がないというのもあるのですが、やはりつらいシ−ンばかりになるので、ある程度気合を入れないと観れないかなあと思いまして。

そういえば、どこかで8話のラスト、アキがクリ−ンユニットから出てサクとキスをするシ−ンで、現実では絶対ありえないという話が出ていたような気がします。

6話の救急車のシ−ンも含めて、サクの話は今朔の回想シ−ンだからと良しであると思っています。
...2005/01/30(Sun) 20:45 ID:vVI2RFwg    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
>「俺だってお前だって明日死ぬかもしれない」というところだけ「お前」と言っている・・・

 そう言えば,最も呼び捨てにしそうな場面である最終回の「廣瀬が欲しがっていたものをみんな持っている」という時でさえ「おまえさん」と呼んでいましたね。それ以上に,第8話のこのシーンは重要な場面だったのですね。 
...2005/02/05(Sat) 21:10 ID:CMVVWX/.    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 過去ログの中に埋没しないよう,掲載順を上げておきます。
...2005/02/16(Wed) 22:05 ID:1OmOMU7E    

             Re: 第8話  Name:SATO
くれいさんへ
私など、8話まで行ったらまた1話に戻ってしまいましたよ。1〜4話あたりが一番平和で楽しい時でした(笑)
...2005/02/16(Wed) 22:22 ID:7lKrujy6    

             Re: 第8話  Name:くれい
SATOさんこんばんは。
仰ることごもっともで、1話〜4話は平和ですよね。
幸せを感じるというか、だからこそ、5話以降の展開がより際立つのではないかと。
綾瀬はるかさんのインタビュ−でも4話あたりまでは撮影が楽しくてしょうがなかったと言ってますし。
9話以降は特に勇気が必要ですね。好んで観たいとは思いません。
...2005/02/16(Wed) 22:44 ID:3Vd4oaS.    

             Re: 第8話  Name:say
このドラマ自体、最初から今サクの部分も含めて回想なのではないでしょうか。
例えば第一話の「僕はこれからずっとこんな風に生きていくのだろうか」と現在進行形のようなセリフに続いて「僕は 忘れなければいけないと思った」と過去形になっているんですよね。
ナレーションで明確に憶えている「僕は行く もう一度この音の高鳴る世界へ」というのも現在進行形のように捉えてましたが、過去を振り返った立場から語られてもおかしくないセリフだし。
あと現在進行形だと思えた「アキと灰になったのは僕の心だった。そんな人間は生きているのか死んでいるのか 答えは分かっていた 17年前から 僕は怖くて逃げ続けてきたんだ たった一つの答えから」というのも過去を振り返った立場から語られてもおかしくないセリフだと思う。
ナレーション自体このドラマのガイド役になっているので、鳥瞰の視点というか冷静に過去を振り返ったからこそ言える台詞になっていると思うんです。
それが何時振り返ったものなのかというのはドラマ最後の現在を描いている最後の部分が終わった時点かなと。それは「答えは分かっていた 17年前から 僕は怖くて逃げ続けてきたんだ」というセリフからしても亜紀との思い出が17年前のままである時点からだと思うからです。

で、肝心の「明日に失う未来」とは幸せというか暖かくて安らぎを憶えるそんな繋がりの事だと思いました。二人を幸せにしたい、幸せにしてもらいたいという気持ちから一転してあの頃の切なくて張り裂けそうな思いへと転じて行ったわけですから。
...2005/02/17(Thu) 11:04 ID:xtHTvH5I    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 私も「鳥瞰の視点」というsayさんの解釈には賛成なんですね。今サクにも,ドラマの登場人物としてのサクと,ナレーターとしてのサクがいて,後者は主に「過去形」で語っている訳です。「僕は行く」の部分が現在形なのも,誰かのセリフや心境を伝えるのに「直接話法」を用いたと解釈すればいいでしょう。
 ただ,「明日に失う未来」のところでちょっと引っかかるのが,(既出ですが)二人称が「視聴者の皆さん」ではなく,具体的な登場人物であり,語り手にとって特別な存在である「亜紀」だということなのです。それに,「切なくて張り裂けそうな思い」に落ちたとはいえ,2004年の方の進行は「失う」というコトバを使うには,ちょっとという感じもしているのですが・・・
...2005/02/17(Thu) 12:20 ID:zP.GP1kg    

             Re: 第8話  Name:say
二人称が亜紀に切り替わっているのはあくまでも「そう、思ったんだよ、亜紀」の部分だけの限定的なものだという解釈しています。
それは心変わりを語る上で亜紀にも説明しなければと思うサクの(亜紀を忘れていく上で語られる一連の感情である)悲しさ、悔しさや、後ろめたさを表しているのだと思うし、また視聴者に対してもサクの心情を細やかに伝える物になっていると思うんです。

大事に至らなかったとは言え、亜紀の遺灰を放置してまでして病院へ駆けつけているわけですから衝動は相当なものだったと思います。
そしてそれは今サクが直前まで感じていた暖かさや安らぎを憶える状態を完全にぶちこわした訳ですから、十分失ったと言えるのではないでしょうか。単にそれが永久じゃなかったというだけで。
...2005/02/17(Thu) 20:17 ID:aYcPYGmw    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 DVDのセットを入手しながら,第8話あるいは第9話から先に手が伸びないか,見るにはかなりの覚悟が必要だという声が複数の方から寄せられているようですね。辛いところを飛ばして見たいという意味では,私も第5話からすぐ第7話に飛んだり,最終回も「頭出し」機能を活用させて頂いております。
 その点,後でまとめて見返す分には,全編2時間強の映画の方が辛い場面も一瞬のうちに過ぎ去ってくれる分,ちょっと時間の空いた時に見るにはいいのかもしれませんね。
...2005/03/05(Sat) 17:02 ID:QvLRKBl6    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 このところ,「うてきなぷりぱ」さんからDVDをごらんになって気がついた点について,いろいろ問題提起がされています。ここでのテーマについても,新たな視点でのお考えがおありかもしれませんので,過去ログ落ち寸前の本項を呼び戻しておきます。
...2005/04/05(Tue) 08:36 ID:UywRGn5k    

             Re: 第8話  Name:うてきなぷりぱ
こんばんわ。私のつたない問題提起にお付き合いいただきありがとうございます。本件について私見を少々。
 このシーンで私は気になることがありました。1つは今朔太郎が、肌身離さず持っていたというイメージのあった亜紀の骨が朔太郎のポケットに入っていなかったことです。もうひとつは、今朔太郎が、明希に対して、心の中で二人をしあわせにしたい、幸せにしてもらいたいと思ったと言った事です。私は、家族写真を撮りたいと言った今朔太郎は、明希に対して、プロポーズしたと考えています。外に置かれた亜紀の骨の入ったビンが3人の幸せな一幕を見守っているようにも思えました。
 亜紀へのプロポーズの時に朔太郎は、僕を幸せにしてとは言ったが、君を幸せにするとは言ってません。(心では思っていたかもしれません)。悲しいですがきっと明日には失ってしまうかもしれない未来を予見してしまったのでしょう。だからこそ朔太郎が亜紀を好きだという気持ちはすべてを超越しているので私達はなにかジーンと感じる気持ちを覚えるのでしょう。 朔太郎は今目の前にある、幸せをつかもうとしたのでしょう。亜紀が今を生きる朔太郎をずっとずっと見守る立場へと変化した瞬間だと思います。
 明日失う(かもしれない)未来は、なんとか大事に至らず、朔太郎は幸せを手に入れたといったところでしょうか。亜紀が「がんばれ」ときっとはげましてくれたのでしょう。だからこそあの時思った明日失う未来は消えることはありませんでした。
...2005/04/05(Tue) 22:37 ID:6YRuvzeg    

             Re: 第8話  Name:くれい
うてきなぷりぱさんはじめまして。

アナザ−系以外のスレは殆どその役目を終えたのでは?と思うくらいでしたが、ここへきて復活するというのは、やはり再放送の影響でしょうか?

確かに今朔が常に持っていた亜紀の骨を、あの場面では置きましたね。
すなわち、亜紀が死んだことを忘れないために、17年間持ち続けた亜紀の骨を少しの間とはいえ、別の場所に置くということは、亜紀のことを良い意味で忘れ始めた証なのではないでしょうか?
確か9話以降に「死んだ人への思いを上回るという残酷な現実に返す言葉がなかった」という感じの今朔のナレーションがありますが、
9話以降に繋げるための重要なシ−ンであると思います。
...2005/04/06(Wed) 20:54 ID:p..twuK2    

             Re: 第8話  Name:にわかマニア
 確か,「死んだ人への思いを上回るという残酷な現実に返す言葉がなかった」というのは,一樹が車にはねられそうになって,亜紀の遺灰の入った瓶を落として割った時のものでしたね。

 「小さな小林が大きく見え」,亜紀のことを話す気になり(第5話),病院から連れ出したことで亜紀の寿命を縮めてしまったことへの自責の念を語ったあと,その重荷が軽くなった分,それを背負わせることになってしまった小林をいとおしく感じ(第9話),次第に小林との「再婚」に心が傾いていくサクですが,第8話の家族写真の時点では,亜紀はまだ,ビンという形で「サクの外側」にいる存在のままです。
 それを,亜紀がサクの中で生きているということを実感させるには,残酷なようでも,然るべき時点で,「亜紀が死んだことを忘れないためのアイテム」は消滅する必要があったのでしょう。言い方を変えるならば,「亜紀を忘れない」にせよ,「死んだことを忘れない」にせよ,亜紀が自分の外にいることを前提とし,それを象徴するアイテムを壊すことで,そういうことを超越して「自分の中にいる亜紀と生きる」という世界に移ったことを象徴しているのでしょう。そして,このことは,作品のタイトルとも密接に関係していると考えられます。

 もちろん,亜紀を送るために再度,遺灰を入手するという手間をかけていますが,これは,それまで亜紀の死から逃げ続けてきた自分にケジメをつけ,仏壇に手を合わせる(きちんと向き合う)ための動機付けが必要だったという意味も込めているのでしょう。

 また,サクのことを,その心の中に亜紀がいる存在として,亜紀ともども受け入れることのできる小林だったからこそ,サクも小林に対して心を開くことができたのでしょう。
...2005/04/16(Sat) 08:41 ID:8uSRdwho    

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