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過去ログNo1
セカチューの原点  Name:絶唱
 他のBBSでも話題になっていましたが、セカチューには、ずいぶんと以前に類似した作品が存在します。
 昭和49年発行の学習雑誌「中一時代」(今は廃刊になって久しいですが)には、毎号、ジュブナイルが小冊子の付録となっていました。その中に「絶唱」という作品がありました。
 以下に類似している点を挙げてみます。
○青春期の「純愛」とその喪失がメインテーマ。
○読者は、ヒロインが死んでしまう悲劇的結末を先に知らされ、過去を振り返るという同様の流れ。
○主人公とヒロインのキャラクタ設定は、ほとんと朔と亜紀。家庭環境も、かなり近い。ヒロインは快活な優等生、主人公は朔太郎の性格そのまんま。
○二人を取り巻く周囲のキャラクタも類似点多し。
○物語中盤には、夢島と同様の二人きりの海を舞台としたシチュエーションがある。
○ヒロインを失った後、自らを責める主人公。愛するものを失う喪失感・・。テーマは、完全に一緒です。

 相違点は、ヒロインが白血病でなく、雪山で命を落とすことくらいかなという感じです。物語前半は初夏から夏、後半は冬のイメージの展開です。
 とても古く、ほとんど現存していないだろう作品ですが、非常にインパクトのあるお話だったので、記憶に強烈に焼き付いています。
...2004/09/01(Wed) 09:21 ID:I5Qdkibs    

             Re: セカチューの原点  Name:萩原朔太郎
それは根底に流れるものは、「生きる」というものであるから、仕方がないでしょう。
 それはある意味、綾瀬はるかの出演した「僕の生きる道」や本仮屋ユイカの「さとうきびの歌」にも共通するものだと思います。社会が平和になり、なおかつ複雑になってしまった昨今において、「生」への喪失が起こり、自殺者が増加しています。
 みなさんも感じる通り、生きることに対して辛かったり、苦しかったりすることは一度や二度はあるはずです。でも私たちは生きなければならないと思います。
 それは、戦争や病気などで生きたくても生きることのできなかった人たちの「生」の力が人の心を打つのだと思います。人間が生きていく以上、このテーマの物語は続くだろうし、それらの人に報いるためにも一生懸命生きるというのは、何もなくても、それはそれで素晴らしいことだと思います。
...2004/09/01(Wed) 11:06 ID:Y94MGB3E    

             Re: セカチューの原点  Name:騰徳
絶唱 さん、はじめまして。
この手のストーリーは時代に合わせて繰り返し繰り返し出てきて、その時代に生きている人を感動させるのでしょうね。小説はあまり読まないので詳しい事は分からないのですが、片山さんの小説は、生きていく人達のための思想が練りこまれたのが、新しいのかもしれませんね。

その小説読んでみたいなあ。。。。
...2004/09/01(Wed) 12:14 ID:HfF8JzBs    

             Re: セカチューの原点  Name:絶唱
 そうですね。白血病での悲恋話も、「ある愛の詩」等々、古今東西、挙げればきりがありません。その時代時代で、形を変えて受け継がれるお話です。
 この小説、同じスタッフで、テレビドラマ化したら確実に大受けすると思うんですけど、石丸Pさんやってくれんでしょうかねー。
 全体的なツボは、セカチューと共通。しかし、「ローゼンモルゲン」=バラ色の山の夜明けとか、冬山とか非常に絵になる場面が多いお話です。絶対に、セカチューのファン層に受けます。
 ちなみに私、この本、大切に保存しております。他BBSによると他にも、持ってる人がいました・・。
...2004/09/01(Wed) 13:04 ID:I5Qdkibs    

             Re: セカチューの原点  Name:騰徳
絶唱さん、TV局に働きかけてみてはいかがでしょうか?ダメを承知で・・・
もしかしたら取り上げられるかもしれませんね。

でもそろそろ純愛ブームも終わりになる頃だろうかなあ?
...2004/09/01(Wed) 13:13 ID:HfF8JzBs    

             Re: セカチューの原点  Name:萩原朔太郎
 人間に嗜好がある以上、ブームとか流行廃りとかはしょうがないとは思います。私も年をとったせいか、愛のかけひきとかゲーム感覚の恋愛にはついていけなくなってきています。もし、そのようなものが流行るころは、ドラマを見なくなるだけです。
 今、平和になって何をするのも自由です。それに関しては異論はありません。でも自由というのは好き勝手することではないのも事実です。楽しいことばかり追い求めて、苦しくなったら死んでしまう。そんな場当たり的な考えを払拭する意味でも、この「世界の中心。。。」とか「さとうきびの歌」などの「生きる」というテーマのものをやり続けてもらうように望みます。
...2004/09/01(Wed) 17:25 ID:Y94MGB3E    

             Re: セカチューの原点  Name:1959
>絶唱さま

私はセカチュー原作者の片山氏と同じ歳ですが、最初に原作を読んだ時に感じたのがやはり、「絶唱」に似ているということでした。
記憶に間違いがなければ、「絶唱」という作品は2度付録になっていると思います。昭和49年は2度目ではないでしょうか、読者からの強い要望で再度付録になったような記憶があります。
やはり、結末のインパクトの強さは今も覚えています。
同じ歳ですので、片山氏の他の小説を読んでも、このころの旺文社?の雑誌の付録や掲載の小説の影響を受けているのかなと思われるところはありますが、そのあたりで同世代だから共感できるので私は片山さんの作品は好きですよ。
...2004/09/02(Thu) 00:18 ID:SclSaEpM    

             Re: セカチューの原点  Name:絶唱
1959さん、はじめまして。つ・つ・ついに、同様の記憶を持つ人に巡り会えました!新情報まで得られるとは、さすがインターネットの強みです。ありがとうございます。
実は、私も最初にセカチューに出会ったとき、片山氏の年齢を調べ、年代的に確実におっしゃるような影響を受けているなと確信しました。同一とは言えませんが、確かに色濃い影響が感じられますよね。先日、家の中の大量の本棚をひっくり返し、何十年ぶりに「絶唱」を掘り当てました。当時のジュブナイルには欠かせない依光隆さんの表紙と挿絵、当時の非常に清廉な感覚を思い出したところです。
今回のドラマと同じスタッフで新しい解釈を加え、映像化してくれると嬉しいんですけどね。もう一度、あの頃の感覚に浸りたいものです。萩原朔太郎さんの期待されるものも、確実にこの中にあるはずです。
...2004/09/02(Thu) 08:12 ID:SFD6MaPI    

             Re: セカチューの原点  Name:1959
絶唱さん、「絶唱」を覚えている人がいた!
なんかそれだけでうれしくなります。
現物をお持ちとのこと、うらやましいです。
15年ほど前までは私も持っていたのですが、引越しで紛失してしまいました。

絶唱というと舟木一夫&和泉雅子コンビ、三浦友和&山口百恵コンビの「お涙純愛ドラマ」と答える方はたまにいるんですが、ジュブナイルの「絶唱」はまったく別物。知っている人がいただけで救われる思いです。

2人でいっしょに見たかったもの
○世界で一番青い空=○「ローゼンモルゲン」
2人の向かった先
○ウルル=○雪山(名前がわかりません!)

どう似ているかを読んでない人に伝えられないのが歯痒い気もします。テーマや伝えたいものの方向性が同じというレベルではないのですが・・・。

絶唱さん、解りますよね。
...2004/09/02(Thu) 22:29 ID:SclSaEpM    

             Re: セカチューの原点  Name:絶唱
どこかのBlogで母親(我々と同じ年代ですね)から借りて「絶唱」を読んだ中学生の女の子が感想を書いてましたけど、本の内容に驚いてそれ(類似点)を他者にどう伝えれば良いのか歯痒さが伝わってくる文章でしたよ。

他のBBSにも、男性がこれについて書いてる文章を見たことあるので、30年前の付録本としては、やはり青少年に強烈なインパクトを残したのでしょうね・・。

物語の最後まで、セカチューの前半のような雰囲気が続き、ラストで最も厳しい結末を見る。しかもそれが読者には最初から判っているという構成。上記の1959さん御指摘の類似ポイントには、今、気づきました!本当にそのとおりですね。さらに、山小屋では、重爺のようなキャラまで出てきました・・。

いっそ、本を丸ごとPDFにして、ネット上でみなさんに読んでもらいたいぐらいの歯痒さです。(やばそうだから、しませんけど・・。TBSに送って映像化を直訴しましょうか。山田-綾瀬コンビでも続投できそうですよね。)
きっと、今回の「セカチュー」も、本・映画・ドラマのメディアと形を変えて、青少年に同種の感覚のDNAを残していくのでしょうね。
...2004/09/03(Fri) 08:06 ID:PdG9k2Tk    

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