[ 一覧に戻る ]

過去ログNo1
たこ焼きパパさんまで競争  Name:しお
 4話でパンが販売していないとわかった朔と亜紀は、学校から、たこ焼きパパさんまで競争します。
 朔は亜紀よりわずかに早くついています。(亜紀の仮病フェイントによって結局亜紀に負けてしまいますが)。
 2話ではアジサイの丘に登るときに亜紀の脚にまったくついていけなかった朔がかかれています。これは亜紀が運動部で運動能力抜群で勉強もでき、朔は普通の高校生ということだと思います。
 それなのに、4話では亜紀が負けていますが、これは何を意図しているのでしょうか。すでに病気の症状が出ているのでしょうか。それとも何かほかの理由があるのでしょうか。 
...2005/08/02(Tue) 22:45 ID:JOSiQcCU    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:にわかマニア
 クラスメートの会話を聞いた2人が「この日はパンがお休み」ということを知ったのは,古典の試験が返ってきて,答案用紙に着いた鼻血のことを話している時のことでした。第2話の口内炎,第3話の内出血と鼻血に続いて「鼻血のついた答案用紙」を話題にすることで,原作の結末とカルテに合わせて物語が進んでいくドラマの構成を知っている視聴者は「次は何が起きるのか」を意識しながら見ることになります。
 そういう意味で,たこ焼き屋に着く直前に脇腹を抱え込む仕草は,競走をしている登場人物間のフェイントであると同時に,視聴者に対するフェイントにもなっており,実際にも,数場面先に「立ちくらみ」のシーンが用意されています。

 次に,こうした「視聴者に何をどう印象づけるか」という視点とは別に,陸上部と帰宅部の脚力という点からこの場面を考えてみます。
 第2話でサクがへばったのは登山道ですから,脚力そのものもさることながら,基礎体力の差ということができます。むしろ,第4話のように街中を走る方が脚力の差がそのまま反映されそうなものです。ところが,第4話では,途中までは同じペースで(相手のペースに合わせて)走り,ラストスパートも「直球勝負」ではなく「フェイント攻撃」です。
 とすると,この違いは「運動能力」そのもの以外にカギがあると見た方がよさそうです。そこで,2人の交際の進展を振り返って見ると,第2話のアジサイの丘と第4話のタコ焼き屋の間には,ファーストネームで呼び合うようになる前と後という決定的な違いがあるのですね(亜紀の側は第1話で既に一方的にファーストネームで呼んでいるのですが,少年少女の皆さんもお読みになっておられるので,第2話ラストで描かれた直接的な表現は避けました。その点お察しください)。
 タコ焼き屋に着いてからも,どちらが勘定を持つかのやりとりが延々と交され,ボウズが妬くシーンが待っています。とすると,このシーンも含めて,一種の「掛け合い漫才」的な仲のよさを表現しているものとも考えられます。
...2005/08/03(Wed) 03:12 ID:w3LaUyE6    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:北斗七星
にわかマニアさんの意見に近いと思うのですが、
前もって朔をだまそうと思っていて朔の後ろを走っていたのではないでしょうか。
...2005/08/03(Wed) 11:13 ID:pmgVYJTY    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:にわかマニア
 第4話の終盤で,「走るって結局は1人だと思ってたけど違った」ということが語られます。陸上というと,どうしても孤独のランナーというイメージになりがちですが,そこに「幼馴染」とか「友人」という横糸を絡ませたのがこの物語です。
 スケちゃんは,東京の彼女の様子を見に行くと言ったとき,「一人じゃ頑張れなかったんじゃないかな」と語っています。そして,大会の会場に現われなかったスケちゃんが東京に向かったと直感したとき,亜紀は「大木君を追いかけよう」ではなく,あえて「走っているところを大木君に見せに行こう」という言い方をしているのですね。つまり,「人間は一人ではない」というメッセージがあちこち形を変えて登場しているとは考えられないでしょうか。
 私は,タコ焼き屋までの競走シーンも含めて,制作側は,この第4話を通じて,「見る人」と「走る人」の違いがあったり,「すれ違」ったりしながらも,人は一人で生きていくのではないといういうことを表現したかったのではないかと考えています。次回は夢島です。その先は闘病生活編が続きます。「失うものと得るもの」や「来世」といったテーマは夢島の夜の場面で用意されています。とすると,「走る人」=「患者」と「観る人」=「病人を支える周囲」という暗喩も含めて「一人ではない」というメッセージを込めたのが,夢島編の一つ前の陸上編なのではないでしょうか。
...2005/08/04(Thu) 06:08 ID:YD9aSwkE    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:しお
 なるほど、亜紀がわざと体力的に劣る朔にあわせてゆっくりとおなじスピードで走ったということですね。
 よく考えると、4話後半の陸上競技場から駅まで亜紀が走るシーンのあと、自己ベストを出すぐらいですから、4話の時点では、病気が体に影響していたということはないのでしょうね。
 
...2005/08/04(Thu) 23:40 ID:X2TokEbo    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:うてきなぷりぱ
朔太郎は脚力では、亜紀にかなわないのは充分わかっているのでおそらく先に朔太郎がフェイントをかけて、先に走り出すなどして、亜紀がなんとか追いついたといったところではないかと思います。でも負けず嫌いの亜紀に逆にフェイントをかけられてしまい、頭脳の面でも亜紀にはかなわなかったようです。朔太郎にしてみればあじさいの丘で体力の差を見せ付けられたくやしさもあったのかもしれませんね
...2005/08/06(Sat) 15:50 ID:H9pt2hgg    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:にわかマニア
 確かに,直前のシーンで答案用紙に着いた鼻血のことを話している時にも,鼻血に負けたくなかったから保健室に行かなかったというやりとりがありますから,「負けず嫌い」という性格は,ここでも強調されていると見ていいでしょう。
 ただ,タコ焼き屋前の路上のシーンでは,競走とは言いながら,2人ともそんなに本気を出している感じでもありませんでした(笑っているようにすら見えました)し,先に自分の方から騙していたら,最後に騙されたからといって「ずるい」とは言えないでしょうから,先にサクがフライングをやらかしたかどうかは即断できないでしょう。もっとも,ボウズが妬いた例のシーンから判断すると,「店まで競走して,負けた方が奢ることにしない?」というやりとりはあったかもしれません。
...2005/08/06(Sat) 16:30 ID:rfEou48U    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:しお
 やっぱり、学校からたこ焼きパパさんまでの距離全部を競争してきたということでは、朔の「ばてばて」がすごいことになっていたでしょうから、たこ焼きパパさんの近くまでは2人は歩いてきたか、競争ということではなく、近くまでゆっくりやってきたのではないでしょうか。
 で、中〜短距離走の距離になってから競争をしたというのはどうでしょうか。
 朔は長距離はだめでも、中〜短距離位なら、そこそこ子供のころから早かったのかも。
 こういう想像はだめですか?
...2005/09/11(Sun) 03:21 ID:7gAPTy7U    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:にわかマニア
 第1話のラストを飾る告白シーンでは,あの亜紀ですら,さんざん「あの場所」を探して走り回って,息をきらせています。かなりの距離を走ったのであれば,2人とも,程度の差こそあれ,それなりに息を切らせていたでしょうから,競走した距離はそんなに長くなかったものと推測されます。

 さて,ここからが本題ですが,私たちは既に,「実際には」,「あの学校」と「あの商店街」がバス停数個分離れていることを知っています。しかし,舞台設定上の両者の位置関係は,至近距離にあるとも考えられるのです。
 まず,この場面は,午後からも授業や部活がある日の昼休みを描いたものです。つまり,45分間で食べて戻って来れる範囲のところというのが絶対的な前提条件なのです。
 また,2人が店まで走っている後からも「昼の買出し」に向かう生徒たちが映っていますが,じゃれあったりしながら結構のんびりした様子です。
 とすると,物語の設定上は,この商店街は学校のすぐ近くにあったと考えられるのではないでしょうか。もちろん,学校から走ってきたか,商店街の入口まで来た時に「店まで競走」となったかは解釈の余地がありそうですが,学校から走ってきたとしても,バテバテにはならない距離ではあったのでしょう。

 なお,第1話と第2話で両者の距離があるかに見える場面が登場しますが,前者は「あの場所」を探し回る中の一コマであり,後者は部活が終わる頃合を見計らって迎えに行くための時間調整ということで,いずれも回り道をしていますから,矛盾ということにはならないでしょう。
...2005/09/11(Sun) 09:43 ID:zLiXDAHw    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:しお
 テレビ版スタッフは仮想の地図を作ったでしょうか。
 放送されたシーンからわかるのは、1話や3話から朔の家は港より南の海岸線に近いところ(だいぶ離れている)、亜紀の家は港の近くの小山を越えたところ・・・・などは断片的にわかります。
 亜紀は徒歩通学ということで、港から学校までも近いということになりますね。
 しかし、エンディングの学校の画像(朔の回想という設定)の学校の周りには田んぼがありますから、2話のアジサイの丘から見える(港や橋や商店街のある)町の中の学校ではない、少々はなれた場所ということになりますね。学校が最も近くの場合でも、商店街からの距離は1km以上でしょうか。
 見落としが多いかもしれません。
...2005/09/17(Sat) 00:47 ID:QCk7OBw2    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:にわかマニア
 確かに,エンディングの画像には,田園風景の中の学校が映っていますね。
 ただ,これも,私たちは実際の位置関係を知ってしまっているため,アジサイの丘から港を眺めた遠景が映ると「あの真ん中に商店街があって,空き地の一角にある物置がタコ焼き屋のセットだ」という目で見てしまいますが,物語自身が「あれはここだ」と言っている訳ではないのですね。つまり,(実際の)学校から(実際の)郵便局や警察署の方に向かう途中に(架空の)商店街その2があるという可能性も完全には排除されてはいないとも考えられます。
...2005/09/17(Sat) 01:24 ID:kolKlces    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:しお
なるほど。思い込みに気づかされますね。

1.商店街のバックにあの橋が写っている
2.今朔が、あの橋からアジサイの丘をみあげるシーンがある
3.アジサイの丘からのシーンで町と港が写っている
・・・の3つから、この3箇所の距離関係は確定かと思っていました。

これに対して、学校の位置は、松崎町の学校よりも近くである1Km位の田んぼの中かと想像していました。
 学校の登校シーンで、学校正門を正面に、右にグラウンドの敷地があるシーンで、左側に直角にある水路沿いの農道が、1話で亜紀が走るシーンに使われています。校舎の屋上で亜紀がテープを聞くシーンでもこの方角の山が写っています。学校の正門に向かって左側は1kmほどは水田でした。で、学校は通常は敷地の制約のない田舎では南向きに校舎を建てるので、1kmほどの水田は西側であると思いました。
 海は夕日の落ちる西側ですので、
西から、港、商店街のある町、1kmの水田、学校
この順番の設定であると想像しました。
見落としや、おかしなところはないでしょうか。
...2005/09/21(Wed) 00:17 ID:oIZBEuUo    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:しお
 1・2話を見返していたら、2話の最初の方の、今朔ナレーション「まだあるだろうか」のアジサイの丘を見上げるシーンのすぐあと、
 「1987年」のテロップが出るシーンで、アジサイの丘から町全体を写したシーンで、西の港から東の学校まで1つの画面に写ってました。広角レンズで撮影したみたいですね。
 
 一方、1話の屋上の亜紀のシーンでは、カメラが回転しますので、亜紀の背景は、学校の東側から南西側まで見渡せます。南西が写ったときには、アジサイの丘が少し写ります。
 そのあと、サクを探して農道を走るシーンも、バックの山は南西の方角のアジサイの丘ですね。

 以上の2つの映像で見る限りは、学校から見える範囲の大きな集落(商店街が立地していると考えられる)は港の近くの1箇所ですね。
 となると、物語の中の学校と商店街の距離の設定は、丘からの映像で見える、集落の東はしと学校の距離が最短の設定と考えていいと思います。最長は集落のもっとも港がわに商店街があるという設定ですね。(現実の松崎はそういう位置に商店街がありますが)
...2005/09/23(Fri) 01:37 ID:7WhwPiLE    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:にわかマニア
 サクにバスで30分かかる遠隔地から自転車通学させたり,線路の走っていないロケ地に宮浦・宮浦南(競技場の最寄駅)・県立高(画面に登場するのは第4話の宮浦南駅の駅名票上だけ)・稲代(病院の最寄駅)と駅を4つも設けるなどの非常に無理な設定がバレないような全景の撮影にも苦労が多かったのではないかと思います。ひょっとすると,学校から途中の田園風景(その長さをどれくらいと見るかはともかく)をはさんで商店街があり,その先のバスセンターのあたりに駅を想定していたのかもしれませんね。
 商店街の中にあるタコ焼き屋は,生徒たちの溜まり場的存在として描かれています。駅やバスセンターと学校の間に商店街があるとすると,毎日の登校・下校の際にタコ焼き屋の前を通ることになり,ここが放課後の溜まり場になったり,購買が休みの時の昼食の調達先になったりするのもうなずけます。
...2005/09/25(Sun) 08:46 ID:1Q7HIQV.    

             Re: たこ焼きパパさんまで競争  Name:しお
 そういえば、石丸pの母校の学生のたまり場の現実の「たこ焼きパパさん」は韮山駅と学校の間だったと思います。(知らないので、ご存知の方は教えてください)。
 韮山高校と韮山駅は900mほどの距離ですから、宮浦高校から「たこ焼きパパさん」の距離は、この現実の韮山高校から「たこ焼きパパさん」の距離をイメージしていたんでしょうね。となると、わりと近い距離ですね。
...2005/09/26(Mon) 10:26 ID:e10rY766    

  [ 一覧に戻る ]