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過去ログNo1
愛する人を失うってこと  Name:ひぃ
始めまして、ひぃといいます。私は去年の7月頃かな?専門学校の友人が小説を持ってきて、借りて読みました。帯にかいてあった柴咲さんの「泣きながら一気に読みました」という言葉、最初は大げさだと思ったけど、本当にそのとおりでした。
その頃私は生まれて初めて、ものすごく好きになった人と別れて、死にたいくらいつらい毎日を過ごしていたんです。愛する人を失った朔の慟哭は、本当にしみるくらいに伝わってきた。別れた彼が年上の人だったから、「僕が生まれてきた世界は亜紀のいる世界だったんだ」という一節にも泣けました。
そして今年の5月には、大好きだった祖母が他界。身近な人を亡くすという経験は初めてでした。これまで、彼と別れた時や、忘れられずに苦しかった時、何度も何度も泣いたけど、これに比べたら、彼はまだ生きていていつでも会えるんだから、恋人じゃなくなったという事実関係なんか全然ましだったんだなぁと痛感しました。
原作では確か、若い頃の二人の話しか描かれていなかったと思います。(違ったら、ごめんなさい!!)だから映画やドラマでの、大人になった朔がいまだに過去の中で生きているかのような引きずり方に、最初は抵抗があったのです。上手に忘れて、美しい思い出だけを抱きしめて、きっとみんなそうやって生きていくのに。って。だけど実際に祖母を亡くして、引き裂かれるような痛みを味わったら、やっと朔の痛みもわかったような気がします。今でも時々、突然祖母の事を思い出して一人で大泣きしてしまう。本当に、本当に手が届かないところへ行ってしまった愛する人…。
今、私と同じようにこんな痛みを抱えている方、いらっしゃいますか?また、そうした痛みを乗り越えた方、痛みを抱えながらそれと共存して生きている方のお話も聞けたらいいなと思います。
...2004/08/20(Fri) 23:31 ID:gvq.0W5.    

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