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過去ログNo1
あきはひとりでいいんだな  Name:うてきなぷりぱ
 5話で明希がフェリーの中で涙ながらに語った一言。子時に彼女の心に去来したした物は何だろうと考えてみました。その前に、朔太郎からはじめて、亜紀のことを聞かされました。誰にも話したことのない17年も昔のことをどんな風に語ればいいのか戸惑う朔太郎に「松本君じゃなく朔が話すんでしょ」とちょっとした気遣いも見せてました。話の内容は想像するしかないですが、記憶もかなり断片的になっているでしょうし、楽しかった思い出というのは、年数を経ると美化される傾向があります。明希は朔太郎の心に自分がいないの話から感じ取ったと思われます。もしかしたら、身を引く決意をしていたかもしれません。しかし、一樹の家出は想定外の出来事だったと思います。明希にとって、亜紀の存在とはどういったものなんでしょう。後に、「亜紀さんは松本君の中に生き続けている」と語っていることからも、この台詞はなにかしら意味ありげですね。私は、朔太郎と付き合う上で乗り越えなければならないハードルだと思います。亜紀とのことを受け入れ理解することは、朔太郎を受け入れ理解することに他ならないと思うからです。みなさんはどう思われますか。
...2005/06/25(Sat) 15:24 ID:2bremLYc    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:にわかマニア
 ちょっと回り道のようですが,2004年のシーンを小林の側から追いかけるとどうなるかを考えてみました。
 プロフィール表では,サクは一樹が生まれる頃からの小林の相談相手という設定になっていますが,かつてのクラスメートのところに保険の勧誘に行って断られるシーンでは,「おまえこそ松本と」と言われています。少なくとも,周囲から「単なる知人・友人」以上に見られている間柄ではあるようです。そして,サクが病院を脱け出した時に,心配して追いかけるということまでやっています。
 どうして行き先が判ったのかという疑問については,留守宅のハガキを入院先に届けるという役目を小林にさせるという答が用意されており,しかも,「まだ帰ってこれませんか」という文面から,何かあったと察することができるようにとの念の入りようです。
 ドラマの早い段階で,過労で倒れたサクを見舞った時に,一樹が目ざとく亜紀の入った瓶を見つけるシーンがさりげなく挿入されていますが,ここで,小林にも視聴者にも,「亜紀を引きずっているサク」ということが印象づけられています。そして,第4話の冒頭の父のセリフで,これらが一本の糸でつながります。
 その上で,第5話の冒頭に出てくる「米屋の話」からは,いつも相談相手になってもらっているからという以上の動機がどこまであるかは即断できませんが,小林もまたサクの力になりたがっているということが見て取れます。少なくとも,そうした小林の存在があったからこそ,これに背中を押される形で,17年ぶりに封印していた昔の写真とテープを取り出すことができたことは確かです。
 サクの心の中における小林の占める位置については,こうしたやりとりを通じて次第に大きくなっていったというほかありませんが,ドラマでは,これを「小さな小林が大きく見えた」とか「(自分が)軽くなった分,この小林の肩に」といったナレーションで表現しており,特に,後者は上記の「米屋」のことと対をなすものと考えられます。
 そして,「アキはひとりでいい」というセリフとの関連で注目したいのが,小林をファーストネームで呼ぶようになるタイミングなのです。そのためにわざわざ一度,瓶を落として割らせたのかといっても過言ではありませんし,小林の名前を「律子」のような全然別の名前にせず,あえて亜紀と発音は同じで字が違う設定にしたのもこのためかもしれません。しかも,それは亜紀のことを忘れたのではなく,「亜紀さんは松本君の中で行き続けている」という解決まで用意されており,小林のセリフだけでなく,17年の歳月を経て届いた「ソラノウタ」まで用意されているという巧みな構成になっています。
 いずれにしても,こうした一連のセリフを見ていくと,「再婚相手」にとって「先妻」とはという一般論以上の重みが込められているように感じました。
...2005/06/25(Sat) 20:54 ID:JRtvgAZw    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:たこ焼兄さん
>どうして行き先が判ったのかという疑問については,留守宅のハガキを入院先に届けるという役目を小林にさせるという答が用意されており,しかも,「まだ帰ってこれませんか」という文面から,

すみません。この事で新たな疑問が湧いてしまいました。この時の葉書は差出人が「宮浦高校 谷田部敏美」で朔の宛先住所は「東京都中野区〜」でしたが、小林明希はどうして朔の実家の場所が分かったのでしょう?
朔は大学進学で上京以来一度も実家には帰っておらず、本人との連絡は東京の居場所が分かれば充分かとも思いますが・・・サークルの仲間で、より親しい友人ということで、お互いの実家の住所交換はしていたという理解で良いのでしょうか?

スレから外れしまって申し訳有りません。
...2005/06/25(Sat) 23:53 ID:dLY9Kexc    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:ダメ人間
>小林明希はどうして朔の実家の場所が分かったのでしょう?

消印があるので、そこから宮浦高校を捜したんでしょう。
あとは、まあ、宮浦高校にサクの実家の住所を直接聞いたか、近所の人に聞いたか、でしょう。
...2005/06/26(Sun) 02:07 ID:n6r.KV/U    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:にわかマニア
 小林がどうしてサクの実家の場所が判ったかですが,あのハガキだけから特定することはできません。 さりとて,「心の傷を引きずって過去を封印してきた」という設定から考えると,小林との間で,それまでに郷里のことが話題に登っていたとも考えられません。もちろん,小林はサクのことを「何かある人」だと感じていたでしょうが,その「何か」が具体的に何であるのかはサクの郷里に行って初めて知ったという描かれ方です。
 ただ,諸般の状況からして,郷里(宮浦)へ向かったのではないかと判断して追いかけたとすると,実家の住所をその時点で知っていなくても,方法はあったと思います。ドラマで描かれた部分だけを手がかりにしても,次の2つが考えられます。
 まず,例のハガキの差出人と文面からサクが宮浦高校の卒業生であることは明らかですから,とにかく宮浦までの切符を買い,宮浦駅に着いてから,駅の案内所で聞くなり,直接タクシーの運転手に頼むなりして,まず宮浦高校に行き,事務室で卒業生名簿を見せてもらうなどして住所を割り出したということが考えられます。
 もう一つの可能性ですが,小林と一樹の節目節目での記念写真はサクが撮っていますから,実家が写真屋であることは会話に登っていたものと推定されます。そこで,宮浦に着いてから,職業別電話帳等で松本写真館の場所を調べ,写真館の近所の人に自宅がどこか聞いたということも考えられます。
...2005/06/26(Sun) 02:27 ID:Q00/ZLOM    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:hiro
>小林明希はどうして朔の実家の場所が分かったのでしょう?

病院で聞いたという可能性もあるのではないかと思います。
病院から、入院中のサクが抜け出したと連絡を受けた
     ↓
谷田部先生からのハガキを思い出した
     ↓
病院に実家の住所を聞いた
という流れは自然かな?と思います。
...2005/06/26(Sun) 02:53 ID:Qth4fT7g    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:たこ焼兄さん
スレッドの本題と変えてしまったのにこんなに短時間でこれだけのレスが有ってとても有り難く思ったのと、スレッドを起こされたうてきなぷりぱさんに申し訳なく思いました。

テレビでサッカーのコンフェデ杯のブラジル対ドイツ戦を
「本当だったら日本があの場に居たのかもしれないなぁ」
などと思いながら見てました。それが終わって何となく気になってまたこちらに来てしまいました。

さて自分にとっての?本題ですが、皆さんの見解を読ませて頂いて、何れも住所を知る手段として納得出来ました。ダメ人間さん、にわかマニアさんの「現地で聞いた説」だとすると、明希は取るもの手に付かず消印や高校の名を頼りに宮浦に直行し、必死に松本家を探したという光景が浮かび、彼女の朔に対する思いがいかに強かったかを感じることが出来ます。

またhiroさんの病院で聞いた説はとても自然な流れに思えます。明希は朔の緊急連絡先として自分の携帯にかけてきた同僚の日向(DVDの字幕を見ないとこの名前は分かりませんが)から朔が居なくなったことを聞き、そこで谷田部先生の葉書を見て朔が宮浦に帰ったことを直感し、それからおそらくはその日向君に頼んで実家の住所を照会、その足で朔を追って宮浦に向かったということかもしれませんね。

でも朔は何故あの葉書を持って行かなかったのでしょう?きっとラジオの「ジュリエットさん」の葉書が読まれたのを聞いて前後を見失った状態で病院を飛び出し、葉書を置いてきてしまったのではないでしょうか。朔が宮浦に帰った直接の理由は、谷田部先生の葉書を見てというよりラジオのスタジオ前で我に返った時、忘れなければいけない(=亜紀を撒かなければいけない)と思ったから??だとするとあの葉書は朔本人よりも小林明希が彼を追いかけて行く為のアイテムだったのかもしれないですね。
...2005/06/26(Sun) 03:55 ID:oJ3Ebu3M    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:一介のファン
推測の域は出ませんが、明希はサクの大学時代のサークル仲間ですし、緊急連絡先として指定されていた人でもあるわけですから、「たこ焼兄さん」さんが[2]でおっしゃったように、やっぱり当初からサクの実家の住所・TELなどは知っていたのじゃないかと私は思います。(高校時代に帰宅部だったサクが、大学でどんなサークルに入っていたか、というのもとても気になるところですが)。
たとえサークル名簿に載ってなかったとしても、1話〜2話を観ると、「緊急連絡先」としての自覚は明希自身にもあったようですから、当然その役目を最初に頼まれたときに、「松本君の実家は?」とサクに訊いたでしょうし。
サクの行く先がその故郷だとわかったのは、もちろん直接的には、谷田部先生からのハガキを見たためでしょう。ただ、1話の入院シーンでサクが、大学の頃から肌身離さず持っていた瓶中の粉について、一樹に「豚の骨」と笑って説明した様子に、いつもの彼の笑顔とは違うものを感じ取り、その後突如病院を抜け出したサクに強い不安を覚えて、明希は半ば衝動的にサクの故郷に向かったのじゃないかと思います。それこそサクが明希に立ち入らせなかった彼の過去の「何か」が、長年決して帰ろうとしなかった宮浦にあること、そして、(また私の想像ですが)、一体何であるのか何度尋ねても教えてくれなかったのに、ついには「豚の骨」という自虐的なまでの表現で説明した「瓶の白い粉」にあることも、明希は察知したのだと思います。

ちなみに、このスレッドの題名の言葉について、またしても大胆な解釈で恐縮なのですが一言。5話の冒頭、サクに亜紀とのことについて語らせるときに明希は、「大丈夫だよ、サク」と呼びかけます。しかし、夢島でのことを語り終え、明希を見送るときのサクの言葉は「小林、本当にありがとう」であって「明希」ではありませんでした。にわかマニアさんがおっしゃるとおり、彼女を初めてファーストネームで呼ぶのは最終話です。明希がフェリーの中で泣いたのは、もちろんサクが話した、亜紀との「幸せな想い出」を踏まえてですが、直接的には、このサクの最後の言葉にあったのじゃないかという気がします。その名前の呼び方に象徴される「二人のアキ」の違い、それを明希は痛感したのでしょう。うてきなぷりぱさんの問いの一つに答えれば、明希にとって亜紀はこの段階ではそういう存在でもあったと思います。ただそういう、悪い表現で嫉妬ともいえる要素が全てかというと、そうではないでしょう。「テープ、彼女、タイムポストに入れたと思うよ。私だったらやっぱり聞いて欲しいかな」という彼女の言葉に、亜紀に対する強い共感、あるいは明希自身との近似を感じているようにも思えます。
...2005/06/26(Sun) 19:10 ID:DWBb0BNM    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:うてきなぷりぱ
私の知らない間に想定外の展開になっていって少々びっくりしております。朔太郎の郷里云々の件は、ドラマ全体の展開から考えて、谷田部先生からの葉書がポイントになると思います。ミュージックウェーブの葉書紹介が再々、重要な場面で登場してますし。
 たこやき兄さんさんも全く気にされる必要はないと思います。本題から少々離れても書き込みされる皆さんの、関心のあること、知りたいことを的確に、問題提起することの方が重要だと思います。そもそも答えなんて誰も知らないのですから。
...2005/06/26(Sun) 19:39 ID:JjYi2v4Q    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:うてきなぷりぱ
 朔が明希に夢島のことを話し終えた後に「あんまり幸せでもなかったか」と笑みを浮かべていたのが印象的でした。これは幸せだった昔のことをなつかしんだというよりも、亜紀との事をはじめて他人に(明希)に話したことにより、肩の上にのっかている重荷の1つを下ろしたという気持ちが表情に出てしまったのかもしれません。でも明希にしてみれば、亜紀の存在がまだ朔にとっては大きい物だと感じたのかもしれません。
...2005/07/10(Sun) 20:57 ID:Di9g3GAU    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:にわかマニア
>はじめて他人に話したことにより、重荷の1つを下ろしたという気持ちが表情に・・・

 もともと「何かある」と感じていたその「何か」が明らかになり,少しでも力になろうとしたのが「米屋の話」であり,思い出話を聞くということだったのでしょう。その際,少しでも話しやすいように「一番幸せだった頃のこと」をと言ったのも,相手への配慮があったと考えられます。
 喪失体験から脱け出せず,重篤ともいえる状態の相手を受け止めるには,喪失感の対象も含めて受け止める必要があり,そこの葛藤の象徴が「私だったら(残したテープを)聴いて欲しい」発言と「アキは一人でいい」発言なのでしょう。この状況は,祖父と祖母とサトさんのことを意識しつつ,亜紀に対して「そのままがいい」と言った構造が立場を変えて見え隠れしています。
 前段でこうしたやりとりがあったからこそ,後に「幸せだったら」,「いい思い出として残る」はずなのに,「17年は長すぎない」かと「最後の日々」について聞き,「話したくなったら,いつでも聴くから」という会話が生きてくることになります。
...2005/07/11(Mon) 12:50 ID:9hSU2Tz6    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:しお
ところで、なぜ
「松本君じゃなく朔が話すんでしょ」
なのでしょうか。
何度もこのシーンを見て疑問です。

大学生のときから今に至るまで、「松本君」と呼ばれていて、子供のときは朔と呼ばれていたから、「朔が話すんでしょ」なのでしょうか。しかし、朔は明希に子供のときの呼び名のことを話していたとは思えないのですが・・・・
...2005/08/10(Wed) 00:50 ID:Di9g3GAU    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:にわかマニア
>なぜ「松本君じゃなく朔が話すんでしょ」なのでしょうか。「子供のときの呼び名のことを話していたとは思えないのですが・・・・

 まず,一樹は朔太郎のことを「サク」と呼んでいますが,一樹が思いつきで勝手に略して,そう呼んだのでしょうか。「字余り」気味で,幼い子どもには呼びにくい名前ですから,「略して呼んでいいよ」くらいのことは言っているかもしれません。もし,そうだとすると,その母親(小林)に対しても,「子どもの頃,そういう呼ばれ方をしていた」という程度のことは話していたと考えられます。
 そこを念頭に置いて,この会話を考えてみます。小林は,単に,朔太郎の子どもの頃の話を聞きたいと言っているのではありません。「廣瀬亜紀さんってどんな人」という質問の一環として,この会話は存在しているのです。
 しかも,朔太郎の父親から,昔,廣瀬亜紀という人と交際していたが死別したという経緯は聞いています。ということは,ファーストネームや略称で呼び合う仲だったということは承知している訳ですから,亜紀のことをうまく話せるか躊躇している朔太郎の背中を押す言葉として,今ここにいて話そうとしているのは,単体としての「松本朔太郎」ではなく,「亜紀とセットの存在」としての「サク」だという表現になったものと考えられます。
...2005/08/10(Wed) 08:35 ID:NdDXXRGU    

             Re: あきはひとりでいいんだな  Name:北斗七星
こんにちは。朔太郎の家に訪れたときに親子の会話を聞き知ったのではないかと思います。
...2005/08/10(Wed) 12:43 ID:4QQTHOM6    

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