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過去ログNo1
8話の別れのテープの疑問です。  Name:うてきなぷりぱ
 膨大な過去のログを砂漠の真ん中でコンタクトレンズを探すような思いで同様の書き込みがないどうか調べました。類似した書き込みはいくつか確認できましたが、あえて疑問を投げかけてみます。
 8話に登場する亜紀の朔太郎への別れのテープですが、私なりに整理できない部分があります。
 まず1つ目ですが、亜紀が朔太郎に別れを告げようとした理由です。(テープで伝えようとしたことは)洗髪してもらいながらの母との会話(亜紀が自分の気持ちを語り、母に同意を求めるような、母は完全に聞き役にまわっている。)がその理由(亜紀の考え)を表しているとは思うのですが。
 2つ目は 朔太郎がこのテープで亜紀の真意を読み取ったのだろうかということです。テープを聞いた朔太郎はこの亜紀の真意を確かめるべく病室を訪れますが、真意を聞けることなく、亜紀の母から亜紀の病状の深刻さを聞かされ、今までの自分の浅墓さをいやというほど思い知らされ、一方的に別れを告げられたことを、亜紀の母に聞いてもらうよう形になりました。この会話が(亜紀の母は聞き役に徹してましたが)、後に朔太郎が、改めて自分が亜紀にできることはないかと模索するきっかけになったと思います。「朔ちゃん変わったね」はここからスタートなのでしょうか。
 3つ目は、朔太郎が再度病室を訪ねた時、亜紀は2度「帰って」といいましたが、最終的になぜ追いかえさなったのでしょうか。この時の亜紀の表情はあきらかにきびしいものに感じました。テープの最後に「好き」という言葉を確認するまでは。朔太郎にしても、追い返されてもしょうがないぐらいの覚悟で臨んだようにも感じられました。長々とすみませんでした。皆さんのご意見をお伺いしたいです。
...2005/04/20(Wed) 22:38 ID:VvSca7cs    

             Re: 8話の別れのテープの疑問です。  Name:まち
皆さんのご意見をということなので、偏った考えを持つ自分がレスしてみます。
まっとうな回答は「にわかマニア」さんのレスを期待してください(笑)

質問1
>亜紀が朔太郎に別れを告げようとした理由です。
うてきなぷりぱさんが、亜紀と母の会話でサクに別れを告げるのに不足と感じた理由は何ですか? あの会話程度のことでは別れの必要性を見いだせないから、質問されているのですよね? 「・・・表しているとは思うのですが。」とありますが、その時の心情描写等は、この質問の回答者がそれぞれ想像して書き込みますので、その内容に共感できればそれが正しく思え、共感できなければ「なんか違う・・・」と思うだけではないのでしょうか?
自分はあの会話がそのままサクに別れを告げる理由と思っています。会話の内容をそのまま捉える自分は考えが浅いでしょうか?

質問2−1
>朔太郎がこのテープで亜紀の真意を読み取ったのだろうか
テープで真意を読みとっていないから、病室を訪れたのでは?
質問2−2
>・・・改めて自分が亜紀にできることはないかと模索するきっかけになったと思います。「朔ちゃん変わったね」はここからスタートなのでしょうか。
別スレッドでも同じ部分に質問をし、一度は納得されていたようですが、再度引っかかっているようですね。
ご自身で「・・・きっかけになったと思います。」と書いているので、うてきなぷりぱさん自身は「ここから」とお考えのようです。 その事について同意を求めているのですか?
サクの心中で確信はないが「きっかけ」はそうかもしれません。
また、堤防で介ちゃんに言われた事が行動する「きっかけ」だったかもしれません。
うてきなぷりぱさん自身が視聴して感じ取れば、それで十分な気がしますが、他の人と統一した見解でないと不安な何かがあるのでしょうか?

質問3
>最終的になぜ追いかえさなったのでしょうか。
「あそこで追い返したらドラマが成立しなくなるから。」は半分冗談ですが、うてきなぷりぱさん自身はどのようにお考えですか? 相手の事を好きだったり、思いやったりすれば「一度決めたことだから、追い返すべきだ。」という答えはないと思いますが。


うてきなぷりぱさんの質問は、イロイロ細かいところまで観察し、「セカチュー大好き」がひしひしと感じられますが、スレッドの内容については、私感ですが「木を見て森を見ず」と感じることが多いです。

以上、偏った意見でした。
...2005/04/21(Thu) 01:29 ID:yxTWyQhY    

             Re: 8話の別れのテープの疑問です。  Name:say
別れを告げようとした理由は綾子との会話に出てきた事と挿入されたシーンがすべてを語っているように思います。
子供好きな朔に子供を産むことも出来ない、大きな負担を強いる事や、いろいろな点で拘束してしまう事について触れていますが、もしかするとラジオで取り上げられたハガキから嫌われるよりは別れてしまおうと考えたのかもしれませんね。
そして悪くなっていく自分の体に希望が持てなくなってしまったからだとも思います。

亜紀の真意は汲み取っていないでしょう。
だからこそ現像中怒っているのだと思います。

最終的に追い返さなかったのはそれが亜紀にとって必ずしも望むものではなかったからだと思います。
ラジオを聞き、過去を思い出し、結果無理矢理自分を納得させようとしていたから「これだけ」「お願い」という言葉に抗いきれなかったんだと思います。
綾子との会話でも「出られたら朔ちゃんに」という言葉が飛び出すぐらい、心は朔を求めているわけですし。
...2005/04/21(Thu) 02:18 ID:9rZREjoY    

             Re: 8話の別れのテープの疑問です。  Name:にわかマニア
 亜紀がなぜ別れようとしたのか,一言で言えば,sayさんご指摘のように,「悪くなっていく自分の体に希望が持てなくなってしまったから」でしょう。これを直接コトバで表現したものとしては母との会話が,動機付けとして映像が提供したものとしてはラジオのハガキがありますが,その伏線となるのが第7話終盤のやりとりとナレーションだと思います。
 そこでは,自暴自棄になって夜の海に入っていった亜紀の口から「みんな社会に出ていくのを「かわいそう」と言われながら,ずっと横目で見ていかなければいけない」ということが語られます。つまり,自分だけが取り残されてしまうという絶望感です。
 これに対し,止めに入ったサクは,名前の由来も含めて(原作や映画での「字の勘違い」とは別の使われ方ですが)亜紀のことをいろいろ語った上,「俺は亜紀を信じる」と結んでいます。これで「一旦は」亜紀は入水を思いとどまるのですが,そこでのナレーションとして「信じることは闘いであることに,その時はまだ気付かなかった」と語られます。

 このシーンは,同じ病気の患者である真島が亡くなったことが引き金になっていますが,亜紀自身は外泊許可が出て久しぶりに登校しているくらいですから,そんなに深刻化している訳ではありません。ところが,第8話では,だんだん髪が抜けてくるなど,真島のことを「自分のこととして」実感せざるを得ない状況に追い込まれています。
 このため,第7話で語られたセリフと同様に,「取り残される自分」への絶望感が語られます。「性格もひがみっぽくなって,子どもも無理そうだし・・・」と。つまり,第7話で「一旦は」思いとどまった「入水」を別の形で再現したのが「別れのテープ」だったのでしょう。絶望感から「破壊」に走る対象を前回は自身に向けていたのを今回はサクに向けて・・・
 そして,サクが「信じることは闘いだ」ということに気付いたのが亜紀の母との会話であり,その背中を押したのがスケちゃんとの防波堤での会話だというのは,皆さんのおっしゃるとおりでしょう。
 そして,亜紀もまた,迫りくる絶望感に時として圧し潰されそうになりながらも「信じる」という「闘い」の中にあったから,テープを持って病室にやってきたサクを追い返さなかったのでしょう。
...2005/04/21(Thu) 06:00 ID:J2nyTBTU    

             Re: 8話の別れのテープの疑問です。  Name:うてきなぷりぱ
 まちさんへ、きびしいご意見ありがとうございました。「木を見て森を見ず」うまいたとえですね。今の私は木どころか、葉っぱしかみえてないかもしれません。私の疑問はドラマの本質から大きくかけ離れてるかもしれません。でも細かいところまで気になるのがこのドラマなのです。どうしようもないやつと笑っていただければ幸いです。
...2005/04/21(Thu) 21:25 ID:bjoZuRes    

             Re: 8話の別れのテープの疑問です。  Name:うてきなぷりぱ
ドラマのメモリアル写真集のあらすじ紹介にこのテープの一件を「距離をおく」と書いてました。ひとそれぞれ表現の仕方があるのですね。
...2005/04/23(Sat) 18:25 ID:BvcSmW8o    

             Re: 8話の別れのテープの疑問です。  Name:一介のファン
セカチューファンになってまもない新参者ですが、読んでいてとても感銘を受けましたので、一言書かせてください。
にわかマニアさんがおっしゃる、サクに対する亜紀の別れの宣告、これは別の形で再現された「入水」という解釈は、なるほどと頷かされました。ラストの「後は好き、全部好き」とともに、8話は7話との結びつきが強いんですね。特に、「信じる闘い」という観点で見ると、9話以降もそうでしょうが、その深さに改めて驚かされます。
亜紀がサクと別れようとした理由は、私も皆さんと同様に思ってますが、つまる所それは亜紀自身が持つ、負けず嫌いと双璧をなすもう一つの性格、献身的なまでの優しさによっているのだと思います。あの別れのテープ、実に冷たくそっけない内容で、必要なことしか入れていない短さです。でも、これは飽くまで私の勝手な想像ですが、あのテープ、実は亜紀は泣きながら録音したんじゃないかと思うのです。つい、涙声になってしまったと録り直し、鼻をすする音が入ったと録り直し、本音が出ないように、結局二言三言しか録れられなかった。そしてやっと、冷淡にさえ聞こえるテープができあがったんじゃないかと。でもそれは、ひたすらサクのため、大きな未来と出会いを待っている大好きな人のため。サクに必要な最後のテープ。なぜならサクは、肉親じゃないから。
そして亜紀は、「お母さんはいてね。お母さんだから」というあの名台詞を口にします。「私の方がいいといえるもの、何一つない」、そんな自分を、そのまま受け入れてくれる人、それが母親だから。でも亜紀は、肉親以外でもう一人、それができる人を理解していなかった、信じていなかった。まさに「信じることは闘い」だったのでしょう。
そして、サクがテープから亜紀の真意を読み取ったかについては、完全にではなくとも、可能性としてはありえたと思います。テープを聞き傷つきながらも、亜紀の弱気を感じ取ったサクは、一緒に豪州へ行くという約束を思い出させようとして写真を手に病院に向かったのかもしれません。しかし、病床で死んだように眠る亜紀を見たとき、現実を知りショックを受けたのでしょう。「飛べない鳥に空を見せ、何を希望というのだろう」。
ただ、疲労を押してサクの言葉にじっと耳を傾けてくれる綾子に、かつて何の事情も訊かずに抱きしめてくれた亜紀を重ね合わせ、テープの背後にある亜紀の想いを改めて信じ、彼女のためにできることを考えようと決意したのだと思います。
そして、なぜ追い返さなかったのか、これは皆さんとほぼ同じです。「分かち合える未来」「描ける夢」「当たり前と思っていた幸せ」、みな失い続けるとしても、ただ、「好きと言ってほしい」という亜紀だけがそこに残され、「そのまんまの亜紀が好き」というサクだけがそこにいたからだと思います。

それから、うてきなぷりぱさん。私も本放送は殆ど全く見ていないので、あなたの質問は凄く参考になります。本放送時になされた議論からでしょうか、いろんな人の熟成された意見が読め、とても感動しますし勉強になります。また気がついたことがあれば宜しくお願いします。
...2005/04/23(Sat) 21:02 ID:3I2FQKIY    

             Re: 8話の別れのテープの疑問です。  Name:うてきなぷりぱ
一介のファンさんへ 私も年末の再放送を途中から見て感動して、どうしても最初から見たくて、先月DVDプレーヤーを買って、やっとセカチュウファンに仲間入りした実は私も新参者です。
 ところであのテープで真意を読み取るのはちょっと無理がありますよね。抜け目のない亜紀がなぜこんなことミスをしたのか。一介のファンさんが言われるようにその内容が実は不完全なものだったと仮定すれば、この後の展開がすっきりまとまりますよね。不完全だったからこそ、朔太郎は悩み、苦しみ、亜紀の母親には泣くことしかできなかった。結果的にプロポーズする決意をした。亜紀も不完全な形でしか自分の真意を伝えられなかったことと、たとえようのない孤独感にさいなまれたので、病室を訪れた朔太郎をむげに追い返さなかった理由ではないかと今は思います。
...2005/04/24(Sun) 13:52 ID:0bnRXQjE    

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