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青いバラの花言葉は?



2004年6月、酒造メーカーのサントリーが「青いバラ」の開発に成功しました。 商品化は早くても2007年以降になるそうです。


サントリーが開発した青いバラ
↑サントリーが開発した青いバラ


「青いバラ」と言えば「世紀末の詩」9話。
大沢たかおが演じる正体不明の「謎の男」は、青いバラ=神の祝福を求めました。

(何が目的なのか聞かれて)
青いバラに抱かれるためです。
選ばれた人間にしか見えません。その意味は、神の祝福
(p.213)

なぜそんなゲームをしてあげるかと言うと、それはとりもなおさず僕が青いバラを見るためなんです。
青いバラとは神の祝福
人生を無駄にせず生きた者への栄光ある青。
(p.225)

「世紀末の詩」野島伸司著より

青いバラは謎の男の願望の象徴として、神秘的に描かれていました。

では「青いバラ」とは神の祝福を意味するのか?というと、一般的には違います。

「ブルー・ローズ」を英和辞典でひくと、「不可能、ありえないもの」とある。

聖書や神話、民間伝承、文学など西欧文化の中で表現される言葉のイメージをまとめた辞典の決定版、(中略) 『世界シンボル大辞典』(1982)には、 「青いバラは不可能なことのシンボル」とあった。(中略) 『イメージシンボル辞典』にも、やはり「不可能」とある。

なぜ、いつ頃、青いバラという言葉が不可能を意味するようになったのか。なぜありえないものといい切るのか。 その出典や根拠は、残念ながらいずれにも明確にされていない。
(p.28)

「青いバラ」最相葉月著より

青いバラは「不可能」の象徴。
なぜなら青いバラは存在せず、バラには青色系色素がないため、交配してもつくれないものだから。

また、「不可能」以外に花言葉は存在しないみたいです。
私が検索した限りでは海外サイトにも ”blue rose is symbolic of the impossible.”(青いバラは不可能の象徴)としかありませんでした。

不可能であるがゆえに、神話や物語では崇高なイメージとして「青いバラ」が登場します。

[ギリシャ神話]
春と花の女神フローラが愛するニンフを失った時、オリンポスの神々に、ニンフを不死の花に変えて欲しいと頼んだ。
フローラの願いをきいた神々は、ニンフの死骸をバラに変えた。
(中略)
最後にフローラが花弁に色を与えると、ニンフは香り高く美しい花へと生まれ変わった。

しかし、フローラは、冷たく死を暗示する不吉な色だからと、青色だけは与えなかった
青いバラが存在しないのはそのためだった――という話。
(p.29)

「青いバラ」最相葉月著より

じつは、僕、青いダリアと青いバラを作ってみたいと思っています。
僕は青い花が大好きです。青こそは優れた魂の愛好する色ではないでしょうか。

バルザック著「オノリーヌ」より

「青いバラ」最相葉月著によると、青いバラには「不可能」「死」を初めとして、「愛」「永遠」など、不可能であるがゆえに崇高なイメージとして語り継がれてきたようです。


では世紀末の詩の「青いバラ=神の祝福」はというと、おそらく野島さんのオリジナルの定義です。

謎の男は神に選ばれた人間になろうとしたが、嫉妬のせいでその願いは叶わなかった。
一方、最終話では百瀬が眠る元に「青いバラ」が咲いていたので、百瀬は神に祝福されたのでしょう。

最終話に「青いネコ」が登場したことを含めて考えると、世紀末の詩において「青」は、「愛」の象徴だと考えることもできます。
よって「青いバラ」は、「真実の愛」や「永遠の愛」と捉えてもいいかもしれませんね。



関連サイト・記事

世界初「青いバラ」の開発に成功(サントリー)
不可能の代名詞“青いバラ”がついに誕生(サントリー)
サントリーが遺伝子組み替えで「青いバラ」を開発(NIKKEI BP)


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