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POEM04:僕は農夫

秋になったら収穫しよう
ずい分苦労したんだよ
カラスや日照りに悩まされ
来る日も来る日も頑張ったのさ
何が出来るのって聞いてみて
僕は口笛なんか吹きながら
そいつは見てのお楽しみ
ホントは僕も知らないんだけど
もったいつけてスキップするよ
秋になったら収穫しよう


「野島伸司詩集II」 p.89より引用

hello
「未来への希望」…。
この詩を読んで、そう直感しました。
未来に何が起こるかなんて誰にも解からない。
でも過去を一生懸命生きたり「がんばったり」すれば、
その人には楽しい未来が見えてくる。
例え未来が未知なものであっても、
今「現在」そう思えるようになる…。
共感できる詩です。


▽1999年9月11日討論:参加者4名(ふみkikuコロhello

コロ> 正直この詩よくわかんない
ふみ> どこらへんが?
kiku> 野島さんにしては単純に思うけど。
コロ> 野島さんって農夫って感じじゃないし
kiku> 野島らしからぬ作品(笑)
ふみ> それはあるかも
hello> 暗くはないですよね。
コロ> 暗いとかじゃなくてさ
hello> と、いうと?
コロ> う〜ん、だからよくわからないのだけど(^^;
コロ> 農夫のうた、単純にそれしか浮かばない
ふみ> helloさんはどうですか?この詩
hello> すぐ共感できたんだよね。
hello> 最近自分が考えていることと、一致して。
コロ> どんなこと考えてたの?
hello> 一言で言っちゃえば、「時間」かな?
コロ> ふむふむ
kiku> 収穫までの?
hello> 今生きてる「時間」と過去の「時間」と未来の「時間」
hello> これが描かれてて。
ふみ> 時間ですかー
コロ> 何を収穫するんだろう?
kiku> 僕も知らないって!>何を収穫するか
コロ> 無責任な!
hello> 今まで暖めてきたもの、って感じじゃないですか?
kiku> それにしては口笛あり〜のスキップあり〜の明るい!
ふみ> helloさんは暖めてるものがあるから共感できたんでしょうね
hello> いや、それはどうか(^^;)
コロ> 期待・・・ですか?
kiku> そうだね。収穫できそうなものが見えていたから。
hello> ふむ。
ふみ> 僕なんて悲観的で見えない(^^)
hello> 私にだってあるかは解りませんよ。まだ。
hello> ただ、期待するってこういうことかな、と。
kiku> 期待、希望なのかな。
ふみ> 全体的に明るいですからね
コロ> 秋は好きだな(^^)
hello> どの辺が、ですか?
コロ> いや、マルチなところ(笑)
hello> なるほど、なんとなく分かります。
kiku> 苦労した先に見えてきたものだよね。
コロ> 食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋・・・
hello> 苦労とは?夏の苦労ですか?
kiku> 夏だけではないかもよ。
hello> ふむ。
コロ> helloにとって秋とは「未来」なの?
hello> うーん。そうではないですね。
hello> でも、農夫にとっては秋は「未来」であって「楽しみ」ですよね。
hello> 1年かけて作ったモノが、やっと実を結ぶ、って言うか…
kiku> その期待に胸を膨らませてるんだろうな。
kiku> しかし、「知らない」というところが妙だけど(笑)
ふみ> 複雑な詩ではないですよね
kiku> 深く考えてはいけないね。
コロ> あ、複雑に考えないほうがいいね(^^;
kiku> たまには素直な詩もある!
hello> 明るいところがいいなー、とも思いました。
kiku> 前向きな感じだよね。
ふみ> 前向きに生きよう!
hello> ふむ。
コロ> helloちゃんの暖めてるのも実るといいね(^^)
kiku> だね。
kiku> 私はまだ先がみえないな・・・
ふみ> 僕も何か暖めていきたいっす
hello> きっと、その収穫のときにどれだけ暖められるかが勝負なんですよね。きっと
コロ> チャンス?
hello> そうです。チャンスのときに。
コロ> なるほど〜(^^)
ふみ> アタックチャンス!(児玉清)
コロ> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・>ふみ
hello> しっかり暖められていれば、きっと結果は出る、と。
コロ> なんとなくhelloちゃんが共感したってことわかってきたよ
ふみ> helloさんは前向き
hello> 後ろ向きのときもありますよ。
hello> でも、後ろ向きのときこそ、前を向こう、って思うんですよね。
hello> 特に、今。(^^;;;;;)
kiku> 前向かないと、底に落ちるだけ〜
コロ> 秋はチャンスか・・・
hello> コロスケさんも何かあるんですか?
コロ> え?なにかって?
ふみ> 暖めてるもの(^^)
コロ> コロは暖めずにポンポン吐き出しちゃうタイプだから(笑)、空っぽです(^^;
ふみ> そろそろ結論かな?
kiku> 苦しくても一生懸命暖めれば収穫できる!成せば成る!
kiku> その分、収穫の喜びも大きい。
ふみ> 僕も前向きに何か暖めたいと思いました
コロ> 野島らしくない詩(笑)
コロ> 希望は失いたくないね
kiku> 私が野島作品に感じているものだね。<希望
ふみ> この詩はだいぶストレートな希望
hello> バッドエンドはあまり好きでない>個人的希望
コロ> 野島作品に感じるというより、自ら見出していくものだと思うけど<希望
kiku> 作品から感じ取るというのは、自分が共感すると言うことだからね。


感想


taki
何が出来るかわからない。そういうことってあると思う。
それを詩の中で農夫と比喩した。
収穫はきっとなんらかの結果なのではないか。
そして、いいことが予想出来る。
が、対話のなかで出てくる「希望」という言葉はあまりにも便利すぎる。
それでは、多くのことをその言葉で片付けてしまえるのではないか?
便利な言葉でどんどんカテゴライズしていくと、そのうちに真実が見えなくなっていくように。
僕としては成果への不確かな確信、と思えた。


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